テラーノベル
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君が息をやめたその夜、
月は、何も知らないふりをして空に残っていた。
あんなに君が好きだった光なのに、
その日から、僕にとって月は
「君がいない証明」になった。
三日月から新月へと変わる。
月の裏ももう何も無かった_
⚠︎ヒロアカ 微ネタバレ
折寺中学校、3年生はもうすぐ卒業。
この中学ともお別れに近づいてくる。
そろそろ進路も決まったころだ。
『 緑谷君ー! 』
明るい声が僕の耳を触る
「 月乃さん? 」
『 進路決まった? 』
「 まあ…一応 」
『 え!?どこ! 』
「 ゆ、雄英… 」
『 雄英!?朔も! 』
「 月乃さんも? 」
『 そー!朔 ね、将来雄英の教師になりたいの 』
「 いい夢だね 」
『 お互いがんばろー! 』
「 うん! 」
何気ない会話が突然途切れることなんてないと思う。
受験も終わり、合否の発表を待つ。
残り数少ない中学生生活が1日減った。
( ドキドキする… )
( 寒い )
その日は北風が吹きとても冷え込んだらしい
日が落ちるのも早くなり、辺りは暗くなっていた。
『 あ、緑谷くーんっ! 』
「 月乃さん! 」
『 一緒に帰ろ〜 』
お互い、家が割と近くて一緒に帰ることがある。
けど久しぶりに一緒に帰る気がする。
『 何気に久しぶり? 』
「 確かに 笑 」
たわいもない話をしながら、似たような1歩を踏んだ。
『 暗く、なってきたね。 』
「 この時期になると月が綺麗だよ、ね… 」
『 …あ 』
横断歩道を渡っていた。
ライトをつけていなかった車がこちらに衝突してきた。
「 月乃さん!! 」
幸い、僕は何も怪我は無い。
『 … 』
地面と一体化したように倒れ込んだ月乃さんを 僕は見たくなかった。
「 あぁ”、… 」
間に合わなかった
スマホで呼んだ救急車の音も分からず、そもそもどうやって救急車を呼んだのかすらも覚えていない
只々、“傍にいたのに”という事実に打ちのめされて色々な感情がぐちゃぐちゃになった。
手を取れていれば
僕が身代わりになってれば
いきなり後悔が押し出てきて
もう、遅いのに_
月乃さんは雄英に合格していた
あの時、手を取れていれば一緒に登校できたかと思う。
雄英で色んな事を学び、大変な事もあり、沢山の人の命が失ってしまった
その人たちの命は無駄にしたくない
もちろんその命の中に君も入っているよ
約10年後
《 デク先生ー!! 》
「 〇〇さんどうしたの? 」
《 これが分かんなくて〜 》
「 どれどれ、えっとこれはね 」
僕はプロヒーローつつ、雄英で教師をしている。
『 “雄英の教師になりたいの” 』
今でも忘れない月明かりの様に明るい声を。
けど、さよならはもうしたから。
月の裏側でそっと…
月は、“君がいない証明”になってしまったけれどそれと同時に朔月の声がきこえるんだ。
『 かっこいいじゃん 笑 』
「 …!? 」
「 気のせいか… 笑 」
Fin
𝘛𝘩𝘢𝘯𝘬 𝘺𝘰𝘶 𝘧𝘰𝘳 𝘸𝘢𝘵𝘤𝘩𝘪𝘯𝘨.
名前 ¦ 月乃 朔
緑谷出久と家が近くよく共に帰っていた。
ある日、交通事故により亡くなってしまう。
名前の由来 ¦ 朔月
朔月とは新月のことで、太陰暦(旧暦)で月の最初の1日(朔日)にあたり、月齢が始まる起点となる状態のこと。
“朔” とは はじまりを意味する。
この物語は、緑谷出久が雄英の教師になるきっかけを月乃朔は与えた。
『』 → 月乃朔
「」 → 緑谷出久
《》 → その他
コメント
14件
んりたちんの初ヒロアカスト⁉️ えこれ初めてだよね上手すぎない? ちょーもうどのアニメでも才能マンなのどうにかしてくださいこれ😠😠😠
え 、好き 付き合ってください
え、最高👍 大好きなんだが🫶🏻️︎💕 1000♡押しといた💗