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スーパーマン

4 - 忘れ物

♥

435

2023年06月29日

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rt side




『____えっ、はい』


何故か、新人くんが俺に話しかけてきた


何か用事があるのか?と思って

椅子をくるりと新人くんの方へ回して首を傾げてみると

新人くんが「え、?」というから

訳もわからず俺も『え?』と聞き返してしまった



「あれ、部長さんから聞いてませんかね..?」

「僕、教育担当が…えっと、香坂、さんって言われたんですけど…」


“部長”の名前を言われた事で少しビクッとしてしまったが

それより“教育担当”という言葉の方が今の俺にとってはインパクトが強かった



『き、聞いてない…』


「え゛!?本当ですか…?」


新人くんは、まじかと言わんばかりに驚きと心配が混じった顔で静止している


勿論、教育担当なんてした事ないし

上手くできるかもわからない


けど、みんなやりたがらないから俺に押し付けたんだろう

と言っても部長が「やれ」と言うんだから

俺は従う他ないしね



『わ、わかった!一回部長に聞いてみるけど、とりあえず今日は俺が色々教えるね』


「あっ、ありがとうございます!…香坂、せ、先輩、?」


『あっ、あー、呼び方はなんでもいいよ』

『みんなはレトルトくん、とか色々言ってる』


「じゃあ…レトルトさんで行きます!」

『ん、じゃあ俺は、キヨくんって呼んでいい?』


名前で呼んであげるとさっきの自己紹介で

名前を覚えられていたのが嬉しいのか

キヨくんは目を光らせて

「はい!よろしくお願いします!」と言った


純粋だなぁ、と思う反面

あの部長に教育担当俺で良いのかを聞かないと

いけないのでそれに若干怯えながらも


『じゃあ、一通り内容教えるね』


とキヨくんに言った





_____________________
















数ヶ月後















「レトさーーーーん!」


『わっ!…ったくもー周りの人に迷惑やろ!』




俺はキヨくんと話す事が多くなり、

いつの間にか“社員”じゃなくて

“友達”として接していた





あんなに憂鬱だった会社も

今では少しだけ….楽しみになった




けど、部長からの暴力は終わる事なく

今日だっていつもの部屋に呼ばれていた





18:15



「よっしゃー終わりーー!」

「レトさん!今日金曜だよ!華金!飲み!行かない?」


『あー、ごめん。今日予定あるんやわー』

「えー、デートかよー….」

『ちゃうわ!えっと、親、が家来るんだよねー、』

「それはしょうがないか。じゃあ次は絶対飲み行こうね!じゃね!」


『うん、バイバイ』









ky side




「飲み、行きたかったなぁ」




15分程歩き、最寄り駅の改札前で

何かを会社に忘れた事に気づいた



「__あっれ、定期…どこ」



生憎、鞄の中を漁っても何も出てこず

めんどくせぇと思いながらも


‘一人暮らし始めたばかりだし

ここでお金を使うより会社戻った方がいいよな’


と思い、先程通った道を小走りで戻った














運良く会社は開いていて


自分のデスクまで走っていくと

机の上に望んでいたものが

ぽんっ、と雑に置いてあった


「何でこんな分かりやすい所に置いてんのに

忘れてくんだよ俺」



自分自身に軽く笑い、すぐ帰ろうと思った










[….!、~~!!]


[…、?]





微かに声が聞こえてきた



「誰か怒ってる、?」



その声色は確かに怒っていて

もう少し耳を澄ませると




[…は、いっつも….で、]




[…目障りなんだよ!]








はっ、っと目が開いた


これは駄目なやつだ、と本能が言っている


「助けないと…」


定期券を握りしめて声のする方へ走った








「明らかにここから声がするよな…」



何で部長室から…


とりあえず出てこないか張っていると


バンっ、と勢いよく扉を開けて

苛立ちながら出ていく部長が

「ちゃんと綺麗にしとけよ!」と

言い残すとスタスタと帰って行った



あの声の主はやっぱり部長だったのか、


いつもの温厚な部長とは裏腹に



すごく、怖かった






とりあえず部長室に入ってみよう…




とりあえず周りに人がいないのを確認して

開いたままの扉を覗きこんでみた


中は真っ暗で廊下の光で中が照らされている


そこには、蹲っている人がいて





『うぅ、グズッ、』






はだけたスーツ


茶色い髪の毛


鼻にかかる声


ガタイの良い身体


だけど、繊細な手




全て今日、俺が見た人そのもので






「れ、レトさん!!!」








__レトさんは床に伏せて静かに、泣いていた















_____________________



やっと色々片付いたので

ちまちま書いていたものを出しました


更新遅すぎて内容みんな飛んでるよね

ほんとごめんね、!泣

過去に戻って見てくれたらと思います🙇🏻‍♀️


また、ちまちま更新になりますが

よろしくお願いします😿


あ、定期券はICカードの事です💳

分かりにくい!ごめん!

この作品はいかがでしたか?

435

コメント

5

ユーザー

わー!!!キヨ見つけたのね…!よし、それじゃあこれから部長と二人がどうなるか楽しみだ✨ 気まぐれちゃんおひさー! 最近私もだけど皆忙しいよね〜!全然書く時間ないのわかるぅー…お互い休み休みに頑張ろね!

ユーザー

ちょっと待って更新嬉し?!!!???(勉強の間に見た人) さいこう!!!!! 何回も見返してるよん!!

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