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(先程の伝言は、精密検査に普段よりも対策して…と、それだけだった。)
何となく、腑に落ちた。
学校でする、臨時的なものが”検証検査”。
政府の命令でする、より精密なものが”精密検査”。
そうだとするなら、伝言の内容にも意味が通る。何より、わざわざそれを伝えに来た理由にも繋がる。
どうしてそれを星玉が知っているのか…それだけは分からないけれど。
そう考えていると、生徒の内一人が教室をまとめる為に声を出す。そしてその生徒は、先程の注意した生徒と同じ。この中で群を抜いて真面目なのだろう。
「皆、向こうに着けば説明を貰える筈だ!まずは先生の指示通り、用意をしよう!」
周りの感情が、段々と落ち着いていく。
周りからの信頼が厚いのだろう。すっとその声を受け入れ、皆で用意を始める。