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ゼクス『ま、待ってッ!!』
竜夜『何をだよ』
そう言って竜夜は僕の顔を優しく撫でる、親が子をあやす様に、ゆっくり優しく、温かい手で……
ゼクス『やめてよッ!!////』
僕はすかさず竜夜の翼を掴む
竜夜『?!おいやめッ』
僕は竜夜の翼を撫でる、そりゃ竜夜程優しくは無かったけど……
竜夜『ん……辞めろって……』
竜夜は僕の腕を掴むと、その腕を優しく舐めてきた
ゼクス『やッ!//////』
僕は竜夜の手を払い除け、顔を背ける
ゼクス『⁄(⁄ ⁄•⁄-⁄•⁄ ⁄)⁄』
僕の顔は既に真っ赤で、明らかにさっきよりも体温が上がっている、心臓が自分でもわかるほど大きな音でドキドキと音を立てて鳴る
竜夜『………』
すると今度は、僕の尻尾を撫でてきた
ゼクス『ひッ!ひぁあッッッ!!//////』
僕は竜夜から逃れようと必死に身を捩らせる
竜夜『……ふーん……やっぱ此処、弱いんだ……』
竜夜は意地悪そうに少し微笑んだ
ゼクス『ッちッ違ッ!!/////』
僕の言葉を全て聞かぬうちに、竜夜は僕の尻尾をスリスリと撫で始める、ジタバタと暴れる尻尾を片手で押さえながら
ゼクス『ひぁッ!/////だ、駄目……ッ/////し、尻尾は………ッ////んぁあッ!?/////やめッ!////ひっ!/////嫌ぁッ!!////』
僕は必死に竜夜に辞めて欲しいと訴えかける、すると竜夜は
竜夜『……結構可愛い反応出来るじゃねぇか……』
ゼクス『へ、へ………?』
竜夜は、僕の服に手を入れてきた
ゼクス『?!い、…いやぁッッッ!!/////』
竜夜はそのまま僕の身体を、まるで動物を優しく撫でるかのように、スゥーっと撫でてきた
ゼクス『やめッ!///くすぐった……ッ!!//////んッ!?////ひゃぁっ!!!?/////』
竜夜は無言で僕の身体を撫でてくる
ゼクス『やッやめぇ……ッ/////りゅやぁ……ッ////』
僕は赤面しながらボロボロと涙を流す、恥ずかしくてたまったもんじゃ無い
竜夜『………分かったよ』
そう言って竜夜は、僕の服から手を抜いた
ゼクス『ふーっ…ふーっ……』
僕はゆっくり息を吸う、熱は言わずもがな全く下がってない
竜夜『……じゃあ、俺そろそろ学校戻るから、お前寝てろよ?』
ゼクス『……え……?』
竜夜は学校に戻ると言った、嘘でしょ?僕を置いて?
竜夜『……だめか?』
ゼクス『!いや!そんなことは……!』
ゼクス『そ、それに竜夜は僕にあんな事してきたよね?!もう竜夜なんて大っきらい!!!もう知らない!!!』
竜夜『………ッ』
僕はそう言ってそっぽを向いた
竜夜『……そう……か………そうだよ……な……』
竜夜『……俺の事なんて………嫌い……か……』
僕はハッとした、いつもの竜夜の声と何かが違う、僕は竜夜の方を振り向いた
ゼクス『……ッ!?』
竜夜は珍しく、哀しそうな表情で下を向いていた。
ゼクス『ご、ごめん……僕……ちょっと言い過ぎた……』
竜夜『……別に……いいんだ……これがお前の本心……なら……俺はそれで……構わない……』
僕のあの言葉で竜夜が傷ついてしまった……それに気づくと心が痛んだ
ゼクス『ち、違うの……あれ……本心じゃ無くて……ッほ、ホントは……竜夜の事……』
竜夜『……?』
出かかっていた言葉が、喉の奥で突っかかる、当たり前だ、僕は誰からもアイされてこなかったし、誰もアイしたことがない、軽率に『好き』なんて言っちゃダメなんだと思ってたからだ
竜夜『……やっぱ嫌ってんだろ』
ゼクス『ッそんな事ッ』
竜夜『……もう俺……行くよ……嫌いな奴と一緒になんて……居たくないだろ……?』
ゼクス『だから違ッ』
竜夜『じゃあなんだってんだよ?!』
ゼクス『ビクッ』
突然の竜夜の怒鳴り声に、僕は肩を震わせた
竜夜『俺もお前のことなんか好きじゃなかった!!』
ゼクス『ッ』
竜夜『お前と出会わなければよかったんだ!!俺はお前が嫌いだ!お前も俺が嫌いじゃねぇかよッ!!』
ゼクス『やめッ』
竜夜『大体!お前みたいな病弱で何も出来ない奴、ホンット見ててうんざりするんだよッッッ!!!!!』
ゼクス『もう辞めてッッッ!!!!!』
竜夜『……ッ』
竜夜は僕の声に少し驚いた様だった
ゼクス『あぁ!たしかにそうだね!僕は病弱で何も出来ない役立たずな君の足枷だ!!!w』
ゼクス『でもねぇ僕だって君と出会わなければよかったって思ってるよきっとそうだよ!そうに違いない!!!』
ゼクス『お互いそう思ってるのになんで君は僕から離れないの?!きっと僕から離れれば君の人生全部上手く行くよ!!!!』
竜夜『……ッ!!!』
ゼクス『もういいよ行ってもきっと君にとって僕は塵屑以下の存在だったんだね!そんな奴と居ると君まで腐るよ?はやくどっかに行ってよッ!!!!』
ゼクス『ハァ……ッハァ………ッ』
僕の身体に、大声で叫んだ分の反動が脆に来る
ゼクス『フラッ』
竜夜『?!お、おいゼクッッッ!!!』
ゼクス『来ないでよッッッ!!!!!』
僕の言葉に竜夜は驚いたのか、少し後ろに退く、一方で僕の身体は動かない、『動け』と命令しても身体が全く動こうとしない
ゼクス『アッハハハハ!!!動けないや!!!!!』
竜夜『……お前………おかしいぞ………』
ゼクス『何を言ってるの?!これが普通の僕だよ!!!!』
ゼクス『僕の苦しみには誰も気づいてくれない皆自分の事で手一杯だから面倒なことに巻き込まれたくないんだね!!!あぁ別に助けてもらわなくてもいいよ!!!僕が苦しめば全て丸く収まる話なんだもの!!!他の人が口出しなんてする必要なんて全く無い!!!自分が傷つけばいいんだ!!!簡単なことじゃないか!!!身体が傷ついても心が傷ついても!!全て壊して潰して砕いて犯して捨てて押し殺せばなんの問題も無い!!!!』
ゼクス『アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!』
竜夜『いい加減にしろッ!!!!』
ゼクス『………え………?』
ゼクス『何?なんか異論でもある?w』
すると竜夜は僕を力の限り抱き締めた
ゼクス『……え……?何……?』
竜夜『もう自分が傷つけばいいとかそんな事二度と言うな、困ったことがあれば相談しろよ』
ゼクス『……しても意味ないよ……誰も助けてくれないから……』
竜夜『……俺らがそんな事するとでも……お前、本気で思ってんのか……?』