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💚「樹、今日そんな寒くなくね?」
と、無邪気に首元に手をかけようとする慎太郎。
樹は一瞬ビクッとして、
💙「……いや、ちょっと喉の調子が悪くてさ」
と、不自然なほど速く手を払いのける。
その様子を、メイクをされながら鏡越しにじっと見つめるジェシー。樹と目が合うと、ふいっと口角を上げて、昨日見せた「雄」の顔でニヤリと笑う。樹は顔を真っ赤にして、
💙「見んなよバカ……」
と小声で毒づく。
それを見ていた北斗が、本を読みながらボソッと一言。
🖤「……なんか、今日のお前ら、空気重くない?」
❤️「え、そう? いつも通りでしょ!」
と過剰に明るく振る舞うジェシーだが、その大きな手は樹の肩を離そうとしない。
ジェシーがふざけて樹の耳元で
❤️「じゅり、お腹すいたね」
と囁く。
普段なら「うるせーよ!向こう行け!」と突き放すはずの樹が、
💙「……ん、後でな」
と、つい甘い返事をしてしまう。
その場にいた髙地が、一瞬動きを止めて二人を二度見する。
💛「……樹、お前なんか……今日、雰囲気柔らかくね? 毒が抜けたっていうか……」
樹は焦って
💙「そんなことねーよ!」
と叫ぶが、その声が少し上ずっているのを、最年長は見逃さない。
廊下で二人きりになった瞬間、ジェシーが樹を壁に追い詰める。
❤️「ねえ、さっき慎太郎に触られそうになって、顔真っ赤だったね」
💙「お前のせいだろ、バカ……。変な痕残しやがって……」
文句を言いながらも、樹はジェシーのネクタイを整えてやる。その献身的な姿に、ジェシーは我慢できずに樹の額に軽くキスをして、
❤️「……今日、仕事終わったら直帰ね」
と約束させる。
まゆ
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