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ピピピピ ピピピピ
暗い部屋で私は目を覚ました。
午前3時55分。
勉強する訳でもないのに早く起きてしまう。
したいとは思うが、カーテンを開けたり電気を少しでもつけたりすると怒られる。
受験生ならそんなの気にせずやればいい、とか言われそうだけど。
また社会ばっかりって言われたり、別に悪いことをした訳でもないのに怒られるのにはもう耐えれなかった。
だから今日の朝も、ただただスマホを触る。
Twitter、YouTube、ゲームのログインボーナス、それらを一通り見たあと、TELLERなどの小説系アプリを開く。
そこで今日の物語の作成が始まる。
物語を作る、と言ってもほとんど私の理想だけど。
現実にはできないこと
現実で出来ても叶わないこと
自分の思い
願い
全てが私の作る物語に込められている。
物語でしか、自分の考えや言いたいことが言えないから。
物語でしか、伝わらない。
スマホの中でしか、やりたいことが出来ないから。
ピピピピ ピピピピ
午前6時15分。
またアラームがなった。
私は布団から出る。
布団の外は、寒かった。
リビングに降りると母が寝ながらドラマを見ていた。
「おはよう」
「おはよ。」
「んー。」
いつもの挨拶をする。
したくない人と、大切な挨拶を。
リビングからすぐにキッチンに向かい卵をだす。
私の平日の朝は、弁当作りから始まる。
弟と、私の分。
今日の玉子焼きは辛かった。
オマケに形も不恰好。
最近はずっとこう。
失敗ばっかり…
玉子焼きの後は適当に冷凍食品を詰めていく。
詰め終わったら食パンを焼いて、洗い物をする。
水筒にお茶を入れて、パンを食べる。
歯を磨いて、着替えて、髪の毛を結んでもらう。
いつもの挨拶と、髪の毛を結んでもらう。
それが朝に感じる母親らしさ。
「行ってらっしゃい」
「「行ってきます。」」
ここも家族らしいとこ。
「今日もやばくねあの人。」
「それな。」
行き過ぎている愛情表現。
拒否してるのにやめない行動。
これが家族愛、なのだろうか。
もしそうなら、
気持ち悪い