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第六話:怪しい部活動と「処女部」結成!?
朱音に宣戦布告された翌日。
登校した俺を待っていたのは、学園の異様な熱気だった。
「おいタカシ! 聞いたかよ、女子たちが新しい部活を作るらしいぞ!」
朝一番でクラスメイトのケンジが興奮気味に駆け寄ってきた。その目はすでに魅了(チャーム)の影響か、どこかウットリしている。
「新しい部活……?」
「ああ! 『女子生徒と男子生徒の親睦を深めるための特別部活』だってよ! 男子なら誰でも入部歓迎らしい!」
(……嫌な予感しかしない)
男たちを効率よく一箇所に集め、精気を吸い尽くすための罠(トラップ)に決まっている。
下手に放置すれば、学園中の男子が骨抜きにされてミイラ化してしまう。
俺が頭を抱えていると、教室の扉が開き、白銀美咲が入ってきた。
彼女はまっすぐに俺の席へ歩み寄ると、静かな、しかし拒絶を許さないトーンで言った。
「相沢くん、放課後ちょっといいかしら? 生徒会に申請を出しに行くわよ」
「え? 生徒会?」
「ええ。……学校(ここ)をサキュバスたちの思い通りにさせないために、新しい部活を作るの」
放課後。指導室に集まった俺と白銀さん。
「朱音たちが作ろうとしているのは『男子を囲い込むための偽装部活』よ。野放しにすれば、男子生徒の精気が枯渇して学校全体が崩壊するわ」
眼鏡の位置を直しながら、白銀さんは真剣な表情で言った。
「だから私たちが先手を打って、サキュバスたちの干渉を防ぐ“安全地帯”となる部活を立ち上げるの。名目上はサキュバスの狩り場に見せかけつつ、裏では男子を守るための防衛拠点よ」
「なるほど……毒をもって毒を制すってわけか。で、その部活の名前は?」
俺の問いに、白銀さんは少しだけ顔を赤らめつつ、真顔で書類を差し出してきた。
そこには、達筆な文字でこう書かれていた。
『部活設立申請書:処女部』
「……は?」
俺は思わず二度見した。
「ちょ、ちょっと待て! 『処女部』ってなんだよ!? 正気か!?」
「っ、な、なに驚いてるのよ! 意味的には間違ってないでしょ!?」
白銀さんは耳まで真っ赤にしながら、必死に弁明を始めた。
「サキュバスは純潔な者や、強い絆結ばれた存在を無理に襲うと拒絶反応を起こすの! つまり『処女(純粋な存在)』であることを象徴として掲げることで、朱音たちのような肉食系サキュバスの無差別な襲撃を物理的・精神的に牽制する狙いがあるのよ!」
「いや理屈は分かったけど! 名前のインパクトが酷すぎるだろ! 男子校出身の俺たちがそんな部活入ったら一発で変態扱いされるぞ!?」
「大丈夫よ! 表向きの部活名は『女子文化研究部』にしておくから! 『処女部』は私たちサキュバス側の隠語(裏の名称)なんだから!」
白銀さんはフンと鼻を鳴らし、申請書をバシッと教卓に叩きつけた。
「とにかく! これでこの学校の『一部』を私たちの管轄として乗っ取るわ。今日から君はこの『処女部』の副部長兼、私の第一号保護対象よ!」
「俺の意見は……!?」
「却下よ!」
488
#ギャグ
梨本和広
6,467
桜咲かな
299
#学園
こうして、サキュバスだらけの学園内で、男子生徒の命(と純潔)を守るための謎の部活『処女部』が誕生してしまったのだった。
コメント
1件
第6話読み終えたよ〜〜!!😭💕 「処女部」って名前のインパクトやばすぎるでしょ!笑 白銀さん、真顔で申請書出してくるところがもうツボすぎる😂✨ でも理屈はちゃんと通ってるから納得しちゃう自分がいる…! 朱音たちの偽装部活より先に動くところが主人公カッコよすぎるし、白銀さんの照れ顔も可愛くてエモい…! 次回どうなるかマジで気になる!!🔥🔥