再度目を開けた時には私の目の前…
いや、
幼い頃の私の目の前に紙に描いた化け物が居た。
【僕たちを作ってくれてありがとう】
【僕たち、ずーっと遥ちゃんの友達!】
そう言う化け物たち。
そう化け物は幼い私に言うが、
「あ!!もうお母さんが帰ってくる時間だ!!」
「じゃあね!!またね!!」
と言って幼い私は、鳥居から出て行った。
しかし、
出て行った鳥居には逆向きになった『真』が
書いていた。
つまり、
最初来た鳥居とは違う鳥居から帰ったということ。
それのせいで今、
こんなことになっているのだとしたら。
私がただただ皆に迷惑かけてるだけってこと?
それより最初の化け物が私を襲わなかったのは “ 友達 ” だから?
でもなんで皆を襲うんだろうか。
それになんで化け物の声を
聞き取れなかったんだろうか。
そう思っていると映像は終わる。
辺りはまた白い世界になった。
もしかして聞き取れなかったのは、
私が忘れていたから?
それとも、何か違う理由があるのだろうか。
その時、
【みんなで影踏みしよー!!】
と少女の声が響く。
瞬間、身体が浮いた感覚がし、
同時に目の前が暗くなる。
少し明るくなったとは言えど、まだ暗い。
赤い太陽が見える夕方、
みんなは私の傍で混乱していた。
「どこよここ!!」
「分かんない..,だけど嫌な予感がしないか?」
嫌な予感がする。
それは私も同感だ。
さっきから嫌な予感が止まらない。
さっきの化け物たちより違和感を感じる。
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