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桃side
そんな楽しい訓練も日数を過ぎると厳しくなっていった。だが、青は諦めることは絶対にしなかった。やっぱり、青はなにか強い意志を持っているらしい。もう、青は十分強くなった。そろそろだしてもいいんじゃないか。と紫ーくんに話すと青の頑張りを認めてかすぐに了承してくれた。そして、初めての青の任務帰り、青は上手くやったみたいだ。紫ーくんが褒めていると、ある一人の男の子を見つけたらしい。その子は一生懸命立とうとしているが、力が入っていなく指から血が出てしまうところだったようだ。紫ーくんはすぐに声をかけた。そしたら、その子は笑った。ああ、同じだ…と思った。まるで過去の俺の話しを聞いているようだった。もうこのままいなくなるような感じ。紫ーくんが「無理に笑わなくてもいいんだよ。」と言うと泣き始めたらしい。そうして呼ばれたのが俺。「紫ーくんだって運べるだろ?」と言うと「いや、桃くんのほうが抱っこ上手そうだからさ、」…紫ーくんのも良かったなんて、絶対に言えない。そいつは俺が抱っこしようとすると怯えた。俺はあいつらとは違う。誰にやられたのかは知らないが、こんなに細くて、ボロボロなのにもっと傷つけるわけないだろ。「安心しろ、俺はそんなことしない。」まだちょっと怯えてたけど、抱えられた。持った瞬間に思った。この身長にこの体重はおかしい、と。俺よりも高い。なのにすごく軽い。これは食べさせなきゃダメだな。アジトへ帰ったら早く食わせないと。青はもう帰ってきてるから準備してもらおうかな。じゃっ、帰るか。