コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「クマー」「クマクマー」
山の中で、わからせ団の下っぱグマ達が
なにやらお話してます。
ちょっと様子を見てみましょう。
「聞いてくれクマー。こないだギンジロー
様にめちゃ怒られたクマー。」
しょんぼりベアーになったオスクマの
タコヤキくんは言いました。
ギンジローちゃんは、この子達わからせ団の
クマのボス、人間さんでいうところの社長さんとか理事長さんのようなとてもえらいクマさんです。
このクマさんはギンジローちゃんに
およそ2時間の間、きっちりみっちりお説教をくらいました。そのため今は超しょんぼりベアーです。
「お前なにしたクマー?どーせろくなことじゃないクマー。」
タコヤキくんのお友達、オスのクマのベニショーガくんが聞きました。
「クマー、なわばりの山から出て、人間さんのドーロ?とか言うなんか平らな道をわたろうとしたらトラに思いきりぶつかったクマー。わき腹めっちゃいたかったクマー…..。」
そう言ってタコヤキくん、わき腹をすりすり
しました。
タコヤキくんの言ったトラとは人間さんが作ったトラック、という大きな車です。
人間さんが走ってるトラックにぶつかると
最悪ミンチになってしんでしまいます。
ですがタコヤキくんはクマなのでなんとか
一命をとりとめました。
そしてギンジローちゃんがものすごく一生懸命タコヤキくんと玉突き事故で死んでしまった人間さんたちを生き返らせたようですね。
「クマー……..人間さんたちのドーロには
あんまり近づかない方がイイクマー。」
「でも人間さんたちの街、めちゃおいしそうな匂いがするクマー。わたあめっていうめちゃうま料理もあるらしいクマ。」
「クマー、おいしそうクマねぇ。」
「行ってみたいクマねー。」
「あんた達ー、ご飯持ってきたわよー。」
わからせ団のボス、ギンジローちゃんが
ご飯を持ってきました。
ギンジローちゃんは時間を操ったり、
空間を操ったり、いろんな能力が使えます。
なのでギンジローちゃん、こうしてわからせ団の下っぱクマ達一匹一匹に、ご飯を与えてあげているのです。
「あんた達、これ、おやつのわたあめよ。」
「!!?いいクマかー!!!」
「わーいクマー!!!!」
「その代わり、もう人間さんの作ったドーロにはあぶないから 近づかないこと。わかった?」
「わかったクマーわたあめ甘いクマー」
「うまいクマー」
こうして、タコヤキくんとショーガくんは
人間さんのドーロに飛び出すことはなくなり、そのドーロで事故が起こることは
ちょっと少なくなりましたとさ。
めでたしめでたし