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目黒が支社へ来て、一か月。
仕事にもすっかり慣れ、辰哉とも自然に話せるようになっていた。
ある日の昼休み。
💜「目黒、午後の資料できた?」
🖤「もう少しで終わります!」
💜「焦らなくていいからね」
そう言って笑う辰哉。
目黒はその笑顔に、一瞬見惚れた。
(……まただ)
最近、目で追ってしまう。
他の先輩と話していても気になる。
声が聞こえるだけで振り向いてしまう。
目黒は小さく息を吐いた。
(尊敬じゃない)
(これ……)
(好きなんだ)
────────
その日の夕方。
🧡「めめ」
康二が隣に立つ。
🧡「最近、深澤さんばっか見とるな」
目黒の肩がぴくっと動く。
🖤「そんなこと……」
🧡「あるで」
図星だった。
目黒は少し黙り込む。
その反応だけで、康二には十分だった。
🧡「……そっか」
🖤「でも」
🖤「仕事に持ち込むつもりはないです」
🧡「それならええ」
康二はそれ以上何も聞かなかった。
ただ、少しだけ困ったように笑った。
────────
夜。
辰哉は照とビデオ通話をしていた。
💜「今日ね、目黒が初めて一人でプレゼン成功したんだよ」
💛「そうなんだ」
💜「めちゃくちゃ緊張してたけど頑張ってた」
照は笑って頷く。
💛「辰哉も嬉しそう」
💜「そりゃね」
💜「成長してくれると嬉しいじゃん」
その言葉に嘘はなかった。
辰哉にとって目黒は、大切な後輩。
それ以上でも、それ以下でもない。
────────
通話を終えたあと。
照はスマホを置いて天井を見上げる。
「目黒か」
名前を口にしただけ。
それなのに、なぜか少し引っかかった。
翌週。
本社と支社の合同会議が決まる。
照も参加メンバーに入っていた。
コメント
2件
おっと…? めめ…?
お疲れさまです、第35話読ませていただきました! 目黒くんが自分の気持ちに気づく「……尊敬じゃない」「これ……好きなんだ」の流れ、すごく丁寧で胸にきました。康二くんとの会話の間合いも絶妙で、何も言わずに見守るスタンスが二人の関係性をよく表してますね。 一方で辰哉さんが「大切な後輩」と変わらず思っているところ、照さんが引っかかるシーン——この認識のズレがこれからどう動くのか、続きが気になります🌷