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年が経つにつれ少しずつ呪いの効果は上がっているような気がする。このままだとロウデフともまともに会話できなくなるかもしれない。
「ちょっと待ってー!」
|香《かおり》だ。なぜあんなに酷いことを言ったのに引っ付いて来ようとするのか。私には分からなかったし分かりたくも無かった。
「どうしたの?」「あのね、委員決めの時さ、エホッエホッ。掲示係譲ってくれたよね。ありがとうっぅ、、、、」「いいよ、急に怒鳴ってしまったお詫びみたいなものだから。これで貸し借りなし私とあなたの関係もこれで終わりよ。さようなら。」「終わり、、、、」
その言葉に返事もせず早足で家に帰った。
「お帰りなさいませ。お嬢様。」「ええ、ただいま。少しいいかしら。」「はい、なんなりと。」「ロウデフって年中無休で働いてくれてるじゃない?休みは必要ないの?」「大丈夫です。わたくしロウデフはお嬢様に仕えることが一番の心の安らぎなのですから。ではわたくしは夜ご飯を作って参ります。」
そう言ってはいたが、少しフラフラしていた。その頼りない後ろ姿を見て心が苦しくなった。その日は目も合わず次の日を迎えた。
「ンンッ、、、、あれ?ヨウデフ?」
なぜ起こしてくれなかったのかしら。いつもならもう起こしてくれている時間だ。少し不安になりロウデフの部屋に入ったが、まだ寝ているだけだった。
「今日は寝かせてあげよう。」
そう言って自分で朝ごはんと弁当を作った。今日から6時間授業だったから。荷物を持ち家を出た。
「おはよう!」 香だった。さすがにムカッとしてしまった。
「おはよう、どうしたの?そんな顔して。」「私、昨日1日考えたんだ。終わりにしようって言葉の意味を。」
この人はなにを言っているのだろう。そのままではないか。
「意味も何もないわよ。私とあなたはもう他人ってこと。」「そうじゃなくて。うぅっ、痛い、、」「はぁー,学んだらどうなの?私に近づくと苦痛が与えられるの。だから話しかけないで。」「それでもッッ、、、私はあなたと、」「友達になりたい!」
なにを言っているのかさっぱりわからなかった。何も分からなかった。何故?私にそんな魅力がないことなんて知っている。
「どうして?」「だって恭子ちゃん、人と話す時悲しい目してるもん!今だって,必死に涙堪えてるんでしょ!ほっとけないよ!」
そんなことない。涙なんてある訳ない。
「ほらね,泣いてるよ。」
無意識だった。今まで隠していた自分の心が急に溢れ出した。
「ううっ、ううっ、」
もう涙は止まらなかった。