テラーノベル
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それでは、
どうぞっ。
ーーーーー
音楽番組の生放送を終えて、メンバー達と活動お疲れ様の飲み会に行こうかなんて話になっていた時。
母親からの電話があった。
突然のことだったし、私達の関係的に「お疲れ様」なんていうものではないだろう。
それに、何件も溜まっている不在着信。
なんとなく、嫌な予感がした。
恐る恐る画面を開いて、電話ボタンをタップする。
無機質な電子音が嫌に耳に響いた。
何回か掛けて、やっと出て、それで、
💜「綺羅、綺羅、…」
飛び込んできたのは、柚葉の従姉妹で私の一つ下のあの子の震え声。
なんで、私の母の電話を、
そう聞く前に、こう言われた。
💜「柚葉、が、自殺未遂…おこした。」
💛「は、…?」
私の低い一言に騒いでいたメンバーが静まり返る。
手からスマホがずり落ちて、少し聞こえていたであろう美咲がそれを拾い上げ何かを話していた。
私は頭が真っ白になって何も聞こえないような気がした。
柚葉が、なんで?
昨日まで元気だったし、調子を聞いても「大丈夫、めちゃくちゃ元気だ」と言っていたのに。
なんで、どうして、何がいけなかった?
考えても考えても分からない。
🧡「…r、ら、綺羅…!!!」
💛「あ、あ…ごめ、何、」
🧡「…今日は、お家に帰ろう。」
強く肩を揺さぶられてハッと気がつくと、泣きそうな顔の美咲と目が合った。
何も考えられなくて、ただ促されるままに車を降りて2人で私と柚葉の家に車を走らせた。
玄関についてから、ただソファに腰掛けて、するとふとスマホ通知が溜まっていたことを思い出す。
8時間前の、柚葉からだった。
🩵「ごめんなんか」
🩵「わたしだめかも」
🩵「むりだ、なんか、いみわかんないよ」
🩵「ごめん」
🩵「ばいばい」
辿々しい文がただ胸を締め付ける。
ただぼろぼろと涙を流す私の手を握り、美咲は悔しさを噛み締めるように呟いた。
🧡「…私達も、柚葉ちゃんの苦しみは理解できていなかったんだね。」
桜花からいろんなことを聞いたらしい。
一つは、今の状態。
薬の過剰摂取をし、仕事場の喫煙所で倒れていて、生きているし普通の病室ではあるものの、胃に後遺症が残るんだと。
それから、原因。
バレないようにバレないようにとプライベートを隠すのに必死だったこと、上司や同僚からの嫌がらせ、仕事のストレス、
それから、…その全てを私に話せなかったこと。
🧡「生きてる、柚葉ちゃんは生きてる。」
💛「…わたしのせい、」
🧡「違うよ。…ただ、無知だったの。」
私に涙を流す資格なんてないのに、ただ辛かった。
分かろうとしなかった自分を責めるしかなかった。
next.
コメント
1件
読了したよ……。柚葉からの「ごめん」「ばいばい」って辿々しい文、めちゃくちゃ刺さった。美咲が「無知だった」って言うシーンも重くて、私も何も言えなかった。綺羅の「私のせい」って自己責め、胸が痛い。続き、柚葉とどう向き合うのかすごく気になる……。