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本人様とは関係ありません
年齢操作
兄弟パロ
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
紫 17
橙 14 ADHD アスペルガー症候群
双子
桃 14 自閉症 知的障がい
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
青 17 紫くんの友達
赤 17 紫くんの友達
黄 17 紫くんの友達
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
紫side
親が去年他界し、気の合わない双子を
託された。
兄の橙くんは落ち着きもなくて
衝動性のせいですぐ弟を殴ってしまう。
弟の桃くんだって、殴られても泣くだけで
反抗しないし、まだ言葉も通じないから
扱いが難しい。
そんな説明だけでも釣り合わなさそうな2人の
共通点は感覚が過敏なこと。
2人とも人の2、3倍は感覚が過敏で
ストレスになるらしい。
高校は2人と離れて生活出来る唯一の場所だが
家での自習も出来ないし、たまに2人に
トラブルがあり早退することも多くなった。
全て親が管理してたものが俺に回ってきて
お金の部分もカフェやレストランでのバイトを
何軒か掛け持ちしている。
そこでは2人のことや家の環境を
話しているから全然行けなくても変わりは無い
だけど、しっかり行きたいのは俺の本心。
学校だって行けてたのに、急にしっかり
行けなくなった。
先生に説明すれば遅刻と早退だけは
許してくれた。だけど単位関係は
周りと変わらない。
人よりも少ない時間の中
補習を避けれる点数を取らなければいけない。
体調を崩してたって、イライラしてたって
自分を抑え込んで2人に構う俺は最初の頃
ただの奴隷としか思えなかった。
俺は2人のことはしっかり理解してる。
だけど、2人は俺のことを理解してくれない。
違う。理解ができない。
後者の考えの方が合ってるだろう。
今日も2人を特別支援学校まで送って
高校に向かう。
でも、今日は朝からバタバタ。家事を
終わらせてると橙くんが俺に抱きついてくる。
紫『橙くんどうしたの…』
橙『桃が、桃が…』
紫『うん。桃くんが?』
橙『桃がキッチンの台に乗って食ってる…』
紫『あら…行こうか…』
桃くんが危険行為をしてしまってるらしい。
橙くんの手を引いてキッチンに行く。
キッチンに行くと、濯ぎ場に乗って
卵焼きを頬張る桃くん。
あぁ、俺朝ご飯作ったまんまで
2人にあげてなかった。
紫『桃く~ん?、朝ご飯あっちで食べようね』
紫『そこ危ないから降りようか。』
幸い、濯ぎ場には皿や刃物は
置いてなかったから少し安心。
でも、さっき水を出したから
桃くんは下半身びしょびしょで濯ぎ場から
出てくる。
机に朝ご飯を並べて、2人を座らせる。
座るだけでも時間がかかる。
でも、今日は少し時間が遅くて
お腹が空いてたのかすぐ座ってくれた。
紫『よし、2人ともいただきますしな』
桃『いたぁますっ!!』
橙『いただきます、…!』
2人のいただきますを聞いてから
また家事に集中する。
少ししてまたリビングに戻ると
2人の準備が終わってたから、家を出る。
特別支援学校はそこそこ遠い。
やっぱり近場だとしても学校自体が数少ない。
電車に乗りたいけど2人が苦手なため
そこまで走るバスに乗る。
2人の学校に着いた時点で
もう俺は30分遅刻。
2人を見送って、やっと駅へ。
俺も学校はこうなるとは思わず
自分に合った学校を優先してるため少し遠い。
学校に着いて、静かな廊下を歩く。
もう授業は完全に始まっている。
やっぱり遅刻した後の教室に入るのは
少し苦しい。これだけは慣れない。
がらっと教室のドアを開ければ
見慣れない先生。
あぁ、言われてしまうと察した俺は
心の準備をする。
前もそうだった。新しい先生が来た時
2人の調子が悪くて2時間ほどの遅刻だった。
理由を説明してもただの遅刻のように怒られ
ただでも低い内申点をさげられた。
それが怖くてぎゅっと手を握る。
みんなから痛い視線。
先生からはもう聞こえてくる説教の声。
俺は他人の事、自分の事関係なく
怒鳴り声は苦手で一時期学校に
行けない時もあった。
だから、その時支えてくれた親を思い出す。
親の声は俺の胸をきゅっと締め付ける。
やっぱり親を亡くした時の傷は深い。2人に
集中しようとしてもなかなか集中できない。
目の前が真っ暗になる。
頭が痛い。
電話が鳴ってる気がする。
でも、出れない。
立ってるかも分からない。
そう考えてるうちに自分の意識は
シャットダウンした。
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
青side
紫くんが倒れた。
最近おかしいのも分かってた。
親を亡くしてから、紫くんが忙しそうで
いつも早退したりする。
理由を言ってみれば、弟くん達のお世話が
大変らしい。
でも、年齢だけは教えてくれなかった。
弟くんにもなにか訳があるのだろうか。
倒れた時、紫くんのスマホは電話が鳴っていた
紫くんを保健室に運んだ後、不在着信の
メッセージの欄を見てみた。
そこには最寄りの特別支援学校の名前が
書かれていた。
何故かは分からないから
起きた時紫くんに聞いてみよう。
そう思っても紫くんはなかなか起きない。
熱があるわけじゃないし、他が悪い訳でもない
顔色だって悪くない。強いて言うなら
隈が凄いこと。
今は昼休み。今日は先生に許可をもらって
保健室でお弁当タイム。
黄『先生~?』
先『どうした?』
黄『紫くん起きたら帰っちゃうの、?』
先『ん~…紫くん次第。』
先『倒れた原因は外から分からないものだし』
先『紫くんの話を聞いてから決める。』
赤『さっきからずっと電話鳴ってるんだけど』
青『紫くんのスマホでしょ。』
青『掛け直しだよ。多分』
先『なんだろ…緊急なことなのかな』
青『紫く~ん、電話鳴ってる~!』
そう言って、紫くんの体を揺らしてみる。
もしかしたら弟に関わることかもしれないし
多分そうだったら紫くんは
早く帰らないといけないと思う。
紫『んぅ……青ちゃ、ッ…?』
青『せ~かい。体調大丈夫?』
紫『うん、…寝たからスッキリした』
赤『最近寝てなかったの、?』
紫『学校帰ってきてから』
紫『家事と弟の世話するから…』
紫『弟が寝たらそっから朝まで勉強』
黄『酷い生活だぁ…』
紫『勉強時間が無いんだよね…』
紫『家事も弟見ながらだと終わんないし…』
黄『その弟ってまだ小学生なの?』
紫『んや?中学2年生。双子ちゃん』
青『おぉ、初耳情報が…』
赤『そんな手かかるの?中学2年生って』
紫『まぁまぁ、……親いないし…』
青『そっか…、今日僕らも一緒に帰りたい』
青『…おうち泊まって紫くんの手伝いしたい』
青『お願い…!!』
言ったぞ、言ったぞ青。
紫くんは押せばなんでも許しくれる。
初めて紫くんの性格を悪使いして
少し嫌だけど後悔はない。
紫『……いいよ。』
紫『ただ、手伝ってね…覚悟しててね』
紫『寝不足の覚悟しててね』
青『は、はい…』
赤『わかった…』
黄『わかった…、』
いや、こっっっわ!!(
僕なんか後悔してる…(
絶対頑張ろ。
紫くん癒そ。
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
赤side
授業が終わって、また保健室に紫くんを
迎えに行く。
今日は紫くんずっと寝てたらしい。
どんだけ寝てないんだよ…
紫『んぅ…こっちの駅乗る…』
青『え、家あっちじゃん』
紫『迎えに行くのぉ、っ…』
青『へぇ…』
まだまだ眠そうな紫くんと電車に乗る。
もうみんなの帰る時間で人は多め。
数駅分揺られて、やっと目的地に着いて
電車を降りて歩く。
紫『ねむ、ッ…』
黄『久しぶりにぐっすり寝たでしょ』
紫『最近は3時に寝て5時起きだったから…』
赤『そんな早く起きて』
赤『弁当持ってきてないんだ、w』
紫『2人が6時に起きたらそっから忙しい…w』
青『でも、昼もジュースしか買わないよね』
紫『弁当なんか食べてる場合じゃないもん…』
黄『紫くん頭いいのに~…』
紫『それはこの勉強のおかげよ。』
紫『弁当抜きの勉強のおかげよ。』
紫『3日すればお腹も空かなくなるもんだし』
赤『それもそれで…w』
紫『んふ、w…着いたよ。迎えに行こ』
青『すげぇ、でか…』
赤『どんな子だろぉ、…会ったことないし…』
黄『んね!紫くんの弟だから絶対イケメン!』
紫『まぁまぁ、行こうw』
青『は~い!w』
大きな校舎に入って、弟くんを迎え入れる。
初めて会うから少し緊張…
紫『ちょ、2人とも離れて…』
紫くんが教室からから帰ってきたけど
弟くん、2人とも顔見せてくれないぃ、w
俺らが緊張してるより
弟くんの方が緊張してたw
紫『俺のお友達だよ。』
紫『悪者さんじゃないよ』
桃『わぁもの、…ばってん、』
紫『うん。』
紫『水色の子にぎゅ~してみて。』
桃『ぎゅ~っ…』
青『ぎゅ、ぎゅ~っ…』
桃『びくっ……』
紫『悪者さんじゃないでしょ』
桃『こくっ、ほかほか、ぁ…』
紫『そっか、良かった。』
紫『ほら、橙くんも赤色の子にぎゅって。』
橙くんって橙色の子かな。
全然こっち見ようとしない…
すっごい人見知りだな…
俺も戸惑ってるよ…(
紫『まだ早いか、w』
紫『橙くん、びっくりしたね。』
橙『こくっ、…』
紫『ちょっと桃くんと遊んであげて、w』
赤『わかった!』
黄『わかったぁ、』
橙くんはまだ俺らに怖がってるから
さっきから青ちゃんと戯れてる桃くんの所へ
赤『桃く~ん!』
桃『あいっ。』
赤『俺のお名前は赤。よろしくね』
桃『あか。…あか。あかぁ!』
赤『はい!w』
桃『んへっ、あいつ、青。』
青『おぉ?wあいつってなんだぁ?w』
桃『んふふ、』
赤『元気だねぇ、w』
桃『げんきだねぇ~、』
……紫くんの弟可愛すぎる。
でも、全然分からないんだけど。
やっぱり中2として考えたら
まだ言葉が拙いのかな…
紫くんから詳細が聞かされてない
俺の中では疑問ばかりだった。
黄『見て。橙くんゲット』
橙『ぅ、…』
黄『んふふ、赤も怖くないよ。』
赤『俺、赤。よろしくね』
橙『こくっ…』
いつの間にか橙くんは黄くんに
心を開いたらしい。
黄くんに抱っこされてるから
結構心開けてるじゃん…
俺には全然開いてくれないや。
もうちょっと橙くんとも仲良くなりたいな。
紫『帰ろ~、そんなしてる時間はないよ~』
黄『橙くん帰るって。』
橙『ん~、』
黄『まだ緊張してる?w』
橙『…こくっ、』
黄『そっかwゆっくりでいいよ』
俺もお友達欲しい~…(
俺ぼっちじゃ~ん…
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
黄side
なかなか顔を見せてくれなかった橙くんも
抱っこさせてくれるくらい仲良くなって
紫くんのお家へレッツゴー。
さっきは電車で来たから電車で帰るのかなと
思ったら、何故かバス。
こっから紫くんのお家まで遠いのに
なんでバスで行くんだろう。
紫『…、だめぇっ。』
桃『んぅ、…おてて、』
紫『あそこはたっちしてる人が使うの』
紫『ぺったんこしてる人はおてて空っぽだよ』
桃『おてぇて、からっぽ。』
紫『ん。』
席に座ってる紫くんのお膝の上に桃くん。
橙くんは僕の膝の上。
赤と青ちゃんは前の座席に座ってる。
橙くんもさっきからそわそわしてる。
紫『橙くんど~した?』
橙『うるさい。』
紫『そっか、イヤマフつける?』
橙『こくっ…』
紫『ん、ど~ぞ。』
橙『ありがとう…』
イヤマフってやつで解決したらしい。
音が嫌だったかな。うるさいって言ってたし
橙『あっ!!おかし!』
黄『橙くん、し~っ…!』
橙『おかし、おかしぃ…』
黄『後で買ってあげるから静かにしよ』
黄『ここバスだし』
橙『ん…チョコレートね』
黄『うん、w』
駄菓子屋さんを見つけた瞬間
声を上げて、窓に張り付く橙くん。
お菓子が欲しかったらしいから
後で買ってあげよう。
静かにしてくれたけど
お菓子が楽しみなのか落ち着きは無い。
桃くんも駄菓子屋の存在に気付いたみたい。
桃くんにもお菓子買ってあげよ。
紫『次のバス停降りるよ~』
桃『つぎぃ、』
橙『黄ちゃ、次だって』
黄『そうだね。』
なんかすごい長く乗ってたな…
でも、橙くん達は電車よりバスの方が
楽だもんね。
バスを降りて、紫くんの家に向かう。
バス停からは早くて、すぐ家に着いた。
お家にお邪魔して、みんなでお菓子タイム。
お菓子は買わなくても家にいっぱいあったw
紫『今日の夜ご飯何にしようかな~』
赤『カレーは?』
紫『カレーにしようかな…材料あるし。』
紫『みんな、橙くんたちと遊んでて』
赤『おっけ~!』
青『は~い!』
黄『僕、手伝う。』
紫『遊んできな?俺一人で作ってるから』
黄『ん~ん!手伝うの…』
紫『わかったよぉ、w』
黄『ありがとう…!』
紫『こちらこそありがとう。』
紫くんとキッチンに立って
カレーを作り始める。
でも、僕の知ってるカレーとは少し違った。
なんか…2人に合わせてるらしい。
黄『人参入れないの?』
紫『人参はこっちだけ入れる~』
黄『てか、なんでカレー2種類作ってるの?』
紫『2人とも味の好みが違って、嫌だったら』
紫『全部吐き出して食べてくれないの』
黄『へぇ…自分の普通のやつは作らないの?』
紫『俺はどんなやつでもいいもん。』
紫『余ったの食べてる。』
黄『へぇ…』
甘口と中辛のカレーを同時進行で
作る紫くん。
甘口が桃くんで中辛が橙くんなんだって。
甘口の方はなんか色々入ってないや…
紫『あ、じゃがいもは使わない』
黄『そうなんだ…え、じゃあもう終わり?』
紫『うん。あと炒めて~…煮込むだけ…かな』
黄『おっけ~…』
紫『あ、2人をお風呂入れてきて。』
黄『2人今遊んでるから紫くんが入れば?』
黄『炒めて煮込むぐらいならできるし。』
紫『ん~、いいよ。』
紫『俺お風呂入ったら寝ちゃうし』
黄『…そっか、…じゃあ、2人入れてくるね』
紫『ん!、ぁ…橙くんは自分で洗えるから』
紫『桃くんだけ洗ってあげて』
紫『あと、優しく洗ってあげて』
紫『嫌がっちゃうから』
紫『あと、2人ともシャワー苦手だから』
紫『桶でできるだけ近付けて流してあげて』
紫『えっと…とにかく…音は小さめ…』
紫『本人の体には優しく触る…ぐらいかな。』
黄『ん、分かった。』
紫『任せちゃってごめんね。』
黄『ん~ん、手伝うために来たんだから』
紫『そっかぁ、w…よろしくね』
黄『ん!頑張ってくる。』
紫『よろしくぅ…美味しいカレー作っとこ。』
黄『楽しみにしとく!』
紫『んふふ、』
キッチンを離れて、遊んでる4人に
お風呂のお知らせを入れる。
青ちゃんと赤には紫くんからの
注意点を言って説明する。
5人でお風呂に入るのは狭いから
赤は待機でお風呂上がってからの担当。
僕と青ちゃんで2人のお風呂のお手伝い。
僕らも入って、紫くんの洋服借りるんだけど…
橙『ん~…』
青『ごめん、ごめん。桶落としちゃった』
桃『…むぅ、…やぁ、』
青『ごめんって、w』
序盤から青ちゃんのミス。
2人の機嫌はぎりぎりまで下がる。
僕は今桃くんの頭をごしごし。
期限を損ねないように丁寧に洗ってあげる。
橙『んぅ、』
青『どしたぁ?』
橙『やだ。』
青『何が嫌?』
橙『電気。』
青『…消したら真っ暗だから目瞑っときな』
青『早く終わらせるから』
橙『ん…』
橙くんは視覚が敏感なのかな…?
電気が眩しいらしい。
僕から見える電気は結構暗いけど
橙くんにとっては眩しいんだろうね。
桃『あゃっ、』
黄『ど~したの。』
桃『ちっち、…』
黄『ちっち……おしっこしちゃった?』
桃『しっし、…しゃ~…』
黄『…おしっこしちゃったね。w』
桃『んふふ、』
黄『ここはまだセーフ…』
桃『せ~ふ、』
ジェスチャーや拙い言葉でおトイレ報告を
僕にしてくる桃くん。
僕が一瞬はてなマークを出してしまったから
桃くんも必死になって可愛かったなぁ、w
マイペースな2人に振り回される僕ら。
お風呂も長くなりそうだな~w
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
紫side
みんながお風呂に行ったあと
1人でカレーの最終工程に取り掛かる。
それをしようとしたら
お風呂場の方から赤くん登場。
どうやら、赤くんは2人が
お風呂上がってからの担当らしい。
赤『紫くん体調悪くない、?』
赤『顔色悪いけど…』
紫『悪くないよ…多分。…寝不足じゃない?』
赤『ほんと…?』
赤『倒れたから心配なんだけど。』
紫『いや倒れたのはぁ…過呼吸でしょ。』
紫『酸欠よ。』
赤『でも、…』
紫『大丈夫!ね、?』
赤『うん…2人が落ち着いたら沢山休んでね』
紫『うんっ。』
大丈夫というものの倒れた衝動は
どんどん体に来てる。
さっきからする頭痛もどんどん酷くなる。
もう視界にあるものが全て2つに見えて
感覚がおかしい。
包丁を扱う時も切れてるのか分からなまま
もう一か八かで包丁を扱ってた。
食欲もない。なんなら、吐き気がすごい。
カレーの匂いはそんな俺を刺激するだけだった
紫『ふぅ…あとは煮込むだけだ…』
紫『掃除しよ…』
赤『俺カレー見とく…!』
紫『ありがとう…』
赤『全然大丈夫~』
掃除も2人がいると音が
ストレスになっちゃうから
2人がいない時にしか出来ない。
頭に響く掃除機の音。でも、2人が
上がるまでに終わらせないといけないから
だるい体を無理やり動かして急ぐ。
1週間ぐらいまともに掃除の出来てない
部屋は埃がすごい。
窓を開けて、換気したいけど窓がないと
外の音が丸聞こえで2人が嫌がっちゃうから
窓もあんまり開けれない。
2人のお風呂が終わったから
掃除をやめて、カレーの盛り付けをする。
皿もスプーンも箸も2人専用のものがあるから
しっかりそれに2人の食べるカレーを入れる。
1回俺がミスっちゃって辛い思いをしたから
あの後みんなで風邪ひいたの覚えてる。
疲れて、その疲れが体に全部来たから
みんなで風邪をひいちゃったんだろうね。
なんで俺が体調崩したかは知らないけど。
俺は落ち着かせようとしただけなのに。
皿を机に並べて、中辛の方を3つ並べる。
甘口の方は桃くんのために具材少なめだから。
俺はまだまだ余ってる甘口の方。俺もそんな
食べれる気しないから少なめだけど。
黄『紫くんの服いい匂いする…』
青『めっちゃ寝れる。』
紫『そんな事いいから…w、食べちゃって~!』
2人もお風呂から上がってきたから
6人で食事タイム。
いつもより騒がしい食事タイムに
追いつけなくて、俺は1人でゆっくり食べる。
紫『ご馳走様でした…洗濯物干てくる~』
青『ちょっと待って!僕も手伝う!!』
黄『うるさい。』
黄『2人がびっくりしちゃったじゃん』
青『あ、ごめん…とにかく紫くんは待機ね』
紫『分かった、w』
もう体も限界が近かったから
止められるのは嫌じゃなかった。
また椅子に座って、背もたれに寄っかかる。
スマホを見たいけど、まだ吐き気が消えない。
カレーがすぐそこにいる。
目眩なのか貧血なのか分からないくらくらが
吐き気を簡単には消させてくれない。
何もかも酔いやすい体質の俺だから尚更。
熱も高くなる。俺いつかカイロになりそう。
青『紫くん行こ~』
紫『ん、行こう。』
青ちゃんとベランダに洗濯物を干す。橙くんが
1回外に出たら着替えないと気が済まない子
だから洗濯物は3人だけど結構多め。
夜風が気持ちよくて吐き気は少し収まった。
だけど、寒暖差は結構体に来る。
青『、?…体調悪い?』
紫『、いや?悪くないよ。』
青『そう…顔色悪い…1回倒れたから心配…』
紫『それ、赤くんにも言われた~』
紫『倒れたの酸欠だって言ってんの~』
紫『俺、怒られるの嫌いだから…』
紫『見るのも聞くのもされるのも嫌だから…』
青『そう…?体調で倒れたんじゃないの?』
紫『フル無視かよ。ちがぁうよ。』
紫『だって、俺元気だもん。』
青『そうか…』
そんな、しょぼい嘘をつきながら
洗濯物を干す。
酸欠で倒れたことは間違えないけど
今体調が悪くないってことは嘘。
やっぱり嘘つくのは心が痛む…青ちゃんなんか
嘘つかれたらしょぼ~んってなるもん、…w
紫『よし…次は…』
青『え、次とかあんの?』
紫『皿洗いとさっき取った洗濯物を干す。』
青『まじか…たいへんだぁ、』
紫『先寝とく?』
紫『もう2人も寝る時間だし。』
青『その選択肢はない。』
紫『そっか、…w』
黄『皿洗いは終わったよ。』
急に後ろから現れる黄くん。
2人で反応するけど、悪気はなかったらしい。
様子見でここまで来たらしい。赤くんは
お風呂だって。俺もお風呂入らないと…
皿洗いはしてくれたから乾いた洗濯物を
洗濯物を畳む。
俺は赤くんが上がってきた瞬間
風呂に強制連行。
お風呂の熱気は俺の収まりかけた吐き気を
引き戻す。
体と頭を素早く洗って、お風呂にいる時間を
できるだけ減らす。
お風呂から上がるともう洗濯物を畳まれてて
3人はテレビを見てた。
2人も黄くんと青ちゃんが
寝かしてくれたらしい。
今日はすぐ寝れてよかった。
最近は頑張ってるし、お疲れなのかな。
2人ともエネルギーが消費しきれてない時は
落ち着けなくてぐずぐずしちゃって
結局寝不足で次の日もぐずぐずで休み。
2人が寝不足なら俺は徹夜だから
結構生活面に来る。
黄『桃くん、絵本好きなんだね』
青『2、3本読まされたよ、w』
紫『絵本は好きなんだよね~。』
紫『多分、すぐ理解ができるから』
紫『ストレスにならないんだよ。』
赤『へぇ~…』
黄『橙くんは最初は手遊びしてたけど』
黄『かくんって急に寝た、w』
紫『橙くんも落ち着けてる状態から』
紫『かくっと寝れる方が楽なのかもね。』
青『2人は扱いが難しいなぁ…』
紫『そ~でしょ。』
2人の話題を話してると時間は0時を回る。
それを合図にゆっくりと俺は勉強に取り掛かる
みんな寝るかなって思ったけど全然寝ない。
布団敷いてきたんだけど…
紫『3人とも寝ないの、?』
紫『布団敷いてきたけど…』
青『僕、紫くんと寝るから~…』
黄『僕も。』
赤『俺もっ。』
紫『えぇ、先に寝な。』
紫『今日はせっかく早く終わったから…』
赤『紫くんは寝る?』
紫『俺は勉強…』
青『人のことは言えません…!』
黄『じゃあ僕も勉強しようかな~』
黄『勉強道具はあるし。』
赤『確かに。勉強道具あるじゃん』
青『やろやろ~』
紫『寝なさいよ…、w』
バックから勉強道具を取り出す3人。
もうやる気だから止めはしない。
でも。いつもは1人で静かなリビングで
やるから、少し嬉しいかも。
でも、俺には少しでも長く起きるには
薬が必要。
さすがにみんなの前で薬を飲むのは
いい印象では無いから、一応聞く。
紫『…薬飲んでいい、?』
赤『やっぱり体調悪いんだ。』
紫『うん、ちょっと…w』
青『ん~…寝ればぁ、?』
紫『勉強したい、』
黄『……薬飲んで勉強して早く寝るか…』
黄『薬飲まず今から寝るか』
紫『勉強する。』
赤『変わらないんだね、w』
紫『変わらない。薬飲も』
赤『ん~、量しっかり見てね』
紫『わかった~』
薬を胃に放り込んで、勉強に集中する。
薬が効いてくれて結構集中できた。
俺らが勉強を終えたのは午前3時半。さすがに
みんなうとうとし始めたからお部屋へ案内する
みんなが寝たのを確認して作業開始。
薬が切れ始めてる体で2人の弁当作りを進める
2人とも弁当の中身はバラバラだからまとめて
作ることが出来ないから結構時間がかかる。
俺も最初から弁当作りができた訳じゃないし
手先は不器用な方だから全然料理は進まない。
弁当と朝ごはんを作ってれば午前6時。
もう2人を起こす時間帯。
寝室のダブルベットで気持ちよさそうに寝てる
2人を起こす。
今日は桃くんが先に起きる。今日の調子は
絶好調みたい。3人のことが気に入ったのかな
でも、まだぐずぐずしてる橙くん。
橙くんは低血圧で朝は調子が悪い。
俺も隣に寝転ぼうと、布団をめくれば
濡れてる橙くんのズボンと大きめの水溜まり。
橙くんのおねしょも珍しくは無い。寝る前に
トイレ行くのを忘れると毎回漏れちゃってる。
昨日は黄くんが寝かせてくれたし
ちょっと気分上がってて忘れちゃってたかな
紫『橙く~ん、お着替えしよ~。』
橙『…んん、おといれわすれてた、』
紫『大丈夫だよ。お着替えしよ?』
紫『気持ち悪いでしょ。』
橙『ん……ぱんつ…』
紫『ん。ここにあるよ。』
橙『ん~…』
まだ目が開いてない橙くん。
昨日はいつもより遅かったしおねむかな。
桃くんはドア越しに元気な声が
聞こえてくるけど、w
着替え終わった橙くんと手を繋いでリビングへ
リビングに行けばみんな起きてて
桃くんと遊んでた。
橙くんもそこにまぜてあげて
俺は朝ごはんを作るためにキッチンへ。
キッチンも色んな食材が散らかってて
どんどんと作り物も増えていく。
朝ごはんを準備して、机に並べていく。俺は
食べる気にならず、みんなが朝ご飯中に
洗濯物を取り込む。
熱があると公表するような体は
ふわふわと飛んでるような感覚だった。
全てを不快にする吐き気もどうしても思考に
入ってくる頭痛は全て熱のせい。
そう分かってても休みきれない。
これは俺の性格上そうなのかもしれない。
洗濯物を取り込んでリビングに行けば2人の
準備は終わっててもう学校に行くだけだった。
紫『2人のこと任せちゃってごめん、っ…』
赤『大丈夫だよ。今日紫くん休む?』
紫『え、なんで?』
赤『顔色悪いよ…自覚あるでしょ~?』
紫『…俺、そんな嘘下手?』
青『嘘下手。今日僕らも休むから』
黄『2人は場所覚えてるから連れていくし』
赤『黄くんは1回行ったら覚えるもんね…』
青『そんなこと僕らには出来ないぜ』
黄『2人とも方向音痴だもんねw』
3人の会話を聞いて、一気に力が抜ける体。
不快なものが喉まで上がってくる。
飲み込もうとしても力の入らない喉。
上下も分からないくらいぼやけてる視界。
そんな視界にははっきりと
赤色と黄色が映っていた。
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
青side
僕らが話してると横からばたんと音がする。
僕より先に目線を向けた2人は
焦ったようにそこへ駆け寄る。
僕も流されるようにそこに行けば
倒れて苦しそうに吐いてる紫くんの姿だった。
黄くんが声をかけても反応はなく
ただ、苦しそうに吐いていた。
2人のこともあるから黄くんと代わって
紫くんの背中をさする。
黄くんはさっき2人を連れて家を出た。
学校に向かったんだろうな。
赤くんも消毒液等の準備をしてくれてるから
僕も紫くんの様子をしっかり見て背中を摩る
紫『っ、おえ゛、ッ…げほっ、げほっ…』
紫『え゛、ッ…げほっ、はぅ゛、げほ、ッ…』
青『きつそう…どうすればいいのぉ…』
紫『はぁ、ッはぁ、はぁ、ッ~…っ、?』
紫『ぅ…あおちゃ、ッ…?』
青『大丈夫?めちゃくちゃ吐いてたけど…』
青『ってか、洋服汚れちゃってる…』
もう焦りに焦ってる僕は冷静になれず
起きたばかりの紫くんに無理やり声をかける。
後で聞いてみれば、意識はあったらしい。
ただ視界がぼやけてて、目を瞑ったらしい。
…倒れた人に大丈夫?なんて聞くのは
焦ってる証拠だよね。
僕も1回冷静になろうと紫くんの口周りを
拭いてあげる。
吐いてもまだぐったりしてる紫くん。
僕から見て手の痙攣も少し出てきたがする。
紫『ほんっとにごめん、ッ…』
青『全然…口濯ぎにいこ…』
紫『ん、っ…』
紫くんを支える際、後ろにいた赤くんに
アイコンタクトで掃除をお願いする。
紫くんを洗面台の所まで支えてコップを
持たせる。手が震えて持ちにくそうだけど
自分でやってもらわないと僕失敗しちゃうかも
紫『けほっ、…げほっ…げほ、げほ…』
青『変なところ入った?大丈夫?』
紫『ご、めっ…げほっ、げほ、ッ…』
青『大丈夫、大丈夫。』
青『…、気持ち悪い?』
紫『………こくっ、…ッ』
青『無理するのは良くないよ…』
青『吐いちゃってもいいよ。』
お水が変なところに引っかかったのか
急に咳き込む紫くん。
青ざめていく顔を見てから
吐いていいよと声をかける。
そうすれば一瞬。ほんの少しだけ吐いて
ぐらっと前の方に倒れる紫くん。
紫『おぇ、ッ…げほっ、げほっ…』
紫『はぁ…っ…けほっ…けほっ…ッ』
紫『ごめっ、…ごめんなさぃ、ッ…ポロポロ』
青『大丈夫、大丈夫。』
青『口もっかい濯ご。』
紫『ふるふる、っ…ポロポロ』
1回こうなったら次が怖いのか
頑なに水を口にしようとしない紫くん。
でも、汚れてる服をほっとく訳には
いかないから先に着替えることに。
もう疲れ果ててぐったりとしてる紫くんの
腕を持ち上げ服を変える。
ほんとはシャワーも浴びた方が
いいんだろうけど紫くんにはそんな元気は無い
ベットに入れば一瞬で目を閉じ
寝息を立ててる。
そんだけ疲れてたんだろう。
吐瀉物処理も終わって、赤くんもこっちに来る
黄くんは少し必要なものを買い物してから
帰ってくるらしい。
赤『紫くん寝た、?』
青『寝た。疲れてたんだろうね』
赤『そうだね、』
青『顔色も悪いし、隈もすごいし。』
青『今日まで我慢してたんだろうな~、』
赤『熱も高いのかなぁ、』
青『高いけどまだ寒そうじゃない、?』
赤『じゃあ、まだ上がるなぁ…』
青『やばいな…』
黄『ただいまぁ。』
青『おかえり。』
赤『おかえりぃ。そのカイロちょ~だい』
黄『ん、ど~ぞ』
赤『ありがとう。紫くんにあげよう』
赤『あっためたカイロを…』
黄『ふふっ、』
青『2人大丈夫だった?』
黄『なんか喧嘩になりそうだったけど』
黄『大丈夫だった』
黄くんも帰ってきて、あとは紫くんの安静を
願うだけ。
看病もして、完全の状態になってもらわないと
僕らが心配で倒れちゃう。(
あれからずっと寝てて、紫くんが起きたのは
午後4時。
もう2人も帰ってくる時間だから
赤くんと黄くんはお迎えへ。
熱は上がりきってないけど、熱とは違う
倦怠感は軽くなったらしい。
食欲は全然ないらしいし、元気も無い。
やっぱり結構弱ってる。
青『体調きつい…?』
紫『、こくっ……ッ』
青『頭痛も酷いかな…』
紫『ぅん、ッ…』
青『そっか……』
紫『掃除しなぃとッ…、』
青『ばか。掃除は黄くんがしてくれたから』
紫『黄くんに言わないと…あぃがと…って…』
青『ありがとう言う前に体調治そう。』
青『多分、そっちの方が黄くん喜ぶよ』
紫『そかぁ、ッ…』
まだ顔にも疲れが出てて、きつそう。
さっき、マッサージしてあげたけど
すごい凝っててびっくりするくらいだった。
やっぱり疲れてたんだよ。
紫くん、お疲れ様。
⋆͛_𝐞𝐧𝐝_⋆͛
好きなおはなしです
pixivでも投稿したやつ
コメント
6件
みんなお疲れ様だね、笑
関係ないことで申し訳ないんだけど、Tiktokフォロバしてほしい😿
わわ、時差だけど最高ඉ ̫ඉ