テラーノベル
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これはフィクションです
政治的意図はありません
文章が可笑しいかもしれません
俺が幼い頃、親父にこう尋ねた事がある
アメリカ「お父様……“依存”ってなんですか?」
俺がそう尋ねると親父はこう言った
イギリス「“依存”は…………そうですね………」
イギリス「例えば私と貴方で例えると、貴方は私に依存していますよね?貴方は私が居ないと成り立たない………」
イギリス「それを“依存”と言うのでは無いのでしょうか」
それを聞いて幼い頃の俺はこう思った
アメリカ(なるほど………僕はお父様が居ないと成り立たないから俺はお父様に依存しているのか……)
それまで俺は何も考えていなかったがその会話をしてから俺は親父に依存する様になった
今思えばこれはただの勘違いだったのだろうが…
勘違いからできた依存はなかなか楽しかった
アメリカ「お父様!お父様!」
自分じゃない誰かに依存して甘える………
これが一番楽で楽しかった
俺は親父に依存して甘えていた…
だから
アメリカ「独立宣言だ‼︎」
アメリカ国民「ウオォォォオオォォッ‼︎」
独立しても親父が来てくれると思っていた…
俺を叱ってもう一度親父のものにしてくれるのだと思っていた
でも違うかった
親父は…
イギリス「………そうですか………………」
一言そう言って俺に背を向けて歩いて行った…
アメリカ「お父様…………?」
俺は悟った
親父がもう俺を支配する事はもうない
親父に依存して甘えることはもうできない……と……
その瞬間俺の心にポッカリと穴が開いた…
そのポッカリと聞いた心を埋めるためにいろんな奴に絡んだりしたが誰も俺に構ってくれない………
俺を楽しませてくれない……
何もかも面白くなかった……
俺は…
誰かにかまって欲しかったのに…
俺を見て欲しいだけ…
なのに誰も俺に構ってくれない…
だから俺はずっと暇していた
転機がやってきたのは誰かから「鎖国している国がいる」と聞いた時だった
その時の俺はただ「面白そう」という考えだけでその国に突撃して無理矢理開国させた
そこで出会ったのか大日本帝国
江戸時代と一緒に俺の前にやってきた日帝兄弟の中で他の兄弟が俺に怯えて震えている中、そいつだけが俺を鋭い目線で睨んできていた
その瞬間
アメリカ(面白そう…… )
そう思ったのと同時にこうも思った
アメリカ(こいつなら俺の…)
俺のポッカリと聞いた心を埋めてくれるのではないか………と……
実際に日帝はすぐに西洋の文化を取り入れて順調に発展していって俺達に並べる様になる為に強くなっていった
そんな日帝に興味を持った俺は日帝によく絡んだ
その度に…
日帝「近づくな……離れろ…殺されたいのか?」
こんな風に罵倒される
でも
アメリカ(面白い面白い面白い面白い‼︎)
今までは皆んな鬱陶しそうにするだけで何も言ってくれなかった
だから日帝のこの反応は嬉しかった
周りから見たら罵倒されて喜んでいるヤバい奴だと見えるだろう
でも
日帝は俺を罵倒しつつも俺に資源を求める
俺のこと嫌いなはずなのに俺から離れる事が出来ずに俺からの資源に依存する
それがとても嬉しい
日帝は俺に依存してくれていると思った
だって俺が居ないと日帝は成り立たないんだ
という事は日帝は俺に依存しているって事だ‼︎
アメリカ(もっと俺に構って‼︎)
俺が構ってほしくて日帝に依存するには時間がかからなかった
アメリカ「日帝‼︎I love you‼︎」
日帝「鬱陶しい……離れろ……………はぁ………お前はいい歳して…………」
日帝はちゃんと俺の言動に反応してくれる!
俺はずっとこの生活が続くのだろうと思っていた………
だが………
ナチス「初めまして、私はナチス・ドイツと言います」
こいつ………ナチスが来てから変わった……
アメリカ「にって」
日帝「先輩!」
ナチス「…?なんだ?」
俺がうざ絡みしても日帝はナチスの方に行く…
腹が立った
唯一構ってくれていた日帝が離れていってしまう
絶対に嫌だった
だから
アメリカ「日独伊三国同盟…………枢軸国……….」
WW2が始まって好都合だと思った
この大戦で日帝が敗戦国になって旧国になったら俺が日帝の事を好きに出来ると思ったから
もう一度日帝に構って貰えると思ったから
日帝「米国と英国に宣戦布告をする」
アメリカ(やった!)
日帝が宣戦布告してきた時も嬉しかった
これで俺が大戦に参加する口実もできた
しかも俺に宣戦布告するという事は日帝は俺の事を意識しているという事だ
アメリカ(日帝はまだ俺に構ってくれる!)
俺はそう思ってWW2に参戦した
日帝が好いていたナチスが行方不明になり
WW2は俺が日帝に新型爆弾………“核兵器”を落として終戦した
これで日帝は旧国になったからやっと日帝を俺のものに出来ると思った
なのに…
日本「日帝さん達を“陸上自衛隊”“海上自衛隊”“航空自衛隊”の化身として旧国ではなく現国とします」
日本国……日帝が言っていた『ソコクサマ』
そいつが日帝を“陸上自衛隊”にして旧国ではなく現国のままにした
流石の俺も現国を捕えるなんて馬鹿な真似はしないし
俺のものにできなくとも日帝はまだ俺に構ってくれると俺はその時はそう思っていた
でも
アメリカ「日帝‼︎あ!今は陸上自衛隊⁉︎」
日帝「………………」
何故か日帝は俺に構ってくれなくなった
何故かはわからない
わからない
わからない
俺はただ構って欲しかっただけなのに
最初の頃は俺はまた構ってくれると思って日帝に絡んだが
日帝「……………」
どんなにうざ絡みしても日帝は俺になんの反応も示さなかった
日帝が俺に構ってくれないと分かった途端俺が日帝に対して持っていた執着心が消えた
日帝への執着心………依存が消えた途端俺の心に空いた穴がまた寂しくなった
そこから数年俺は何事にもやる気無く過ごしていたが
ここでまた転機がやってきた
ロシア「ソビエト社会主義共和国連邦の後継国………ロシア連邦……だ」
俺と冷戦で対立していたソ連の息子のロシア…
無口で無愛想………それでいて他国に攻撃する
それがロシアの印象
良い印象ではないけど
アメリカ「よぉ…‼︎ロシア‼︎」
ロシア「……?……アメリカ……なんの様だ……?」
無口で無愛想………だけども俺の言動に反応してくれる
アメリカ「なぁなぁロシア‼︎I love you‼︎」
ロシア「………なんで俺に……?日帝サン?に言えよ……」
何事にも興味なさげに…無気力な奴だが俺を楽しませてくれる
アメリカ「ロシア‼︎これ‼︎コーラあげる‼︎」
ロシア「????…………毒を入れた……?」
アメリカ「ぶはッw⁉︎国の化身は死なないから毒なんて意味ない事するわけ無いって‼︎」
ロシアは面白い
俺に構ってくれる
俺の言動に反応してくれる
ロシアは口数が少ないながらも喋ってくれる
嬉しい
親父の時は親父が俺に関心が無くて駄目だった
日帝の時はナチスが来たせいで駄目だった
でも
ロシア「…………アメリカ……この政治……………」
アメリカ「ん〜…………????」
ロシア「………話を聞いてくれ…」
ロシアは俺に対してしっかり関心がある
アメリカ「ロシア‼︎好きな奴っている⁉︎」
ロシア「…………お前の思考回路…… どうなって …………?ちなみに居ない」
ロシアが好いてる奴もロシアに近づく奴も居ない
だから
アメリカ「お前は俺の理想の依存先だな‼︎ロシア‼︎」
ロシア「………ぁ“〜……………頭の病院………オススメする…………」
俺に関心があって好きな奴がいなくてロシアに近づく奴も居なくて俺の言動に反応をしてくれて俺に構ってくれる…………
本当に理想の依存先だ
アメリカ「ロシアぁ〜………依存ってなんだと思う…?」
ロシア「…………?……………………それが無いと駄目だと思う事が…………依存……?」
なるほど…
アメリカ「じゃあロシアは俺にとって居ないといけない存在って事?」
ロシア「……?…………うん……?……ん〜…?…………????」
ロシアは戸惑っている様だが俺はそのまま質問を口にする
アメリカ「他には?他には依存ってなんだと思う?」
ロシア「……?……………その依存の種類……によって変わる気がする……」
アメリカ「種類…?」
依存に種類…?
ロシア「……たとえば…………恋愛の依存だったらその人を無理矢理にでもコントロールしようとする重い依存………とか……過保護や過干渉……という軽い依存……とかだと思うけど…………恋愛じゃない……ケホッ………たとえば家族に対する依存だったら家族とただ一緒に居たい……という軽い依存………だと思う…………一応重い依存もあると思うけど……………まぁアルコール依存症とかギャンブル依存症とか薬物依存症とかの………………ケホッ……ケホッ………辞めたいけど辞めれない………依存とかもある…………ッ……ケホッ………とりあえずいろんな種類の依存がある……から“……ケホッ…依存の種類に……よって……依存がなん何かは……変わる”ッ……ケホッ…と……思…う“……ケホッ…」
ロシア「ケホッ……ケホッ…ゴホッ」
ロシアはいつもよりも多く喋ったせいか少し咳き込みながら喉を潤す為にコップに入っている水を飲んだ
喉を痛めながら俺の為に無理して喋るなんて……
そう思うと俺は嬉しい気持ちでいっぱいになりながら違う質問をロシアにかける
アメリカ「そっか…………じゃあ俺がロシアに対して抱くのはどの依存なんだ…?」
ロシア「………?アメリカが…………俺に…?…………………………恋愛では無いのは確かだな……………あとはわからない」
アメリカ「そっか……………」
残念だけどこれ以上ロシアを喋らすと大変だ
折角俺の理想の依存先なんだから大事にしないと
アメリカ「はい!これ!蜂蜜レモンティー!」
ロシア「………ん“……」
多分ロシアが俺に対してなんの反応もしなくなった時が俺がロシアに依存を止める時だろうな
依存は決して悪いことじゃない筈
生きていれば皆何かしらに依存する筈
それが見てわかる様な重い依存だったり分かりずらい軽い依存だったり…
なんなら自分が何に依存しているのかもわからない人だっている筈
だから俺は自分が何が理由で依存しているのか分からないけど……
俺の今の依存先がロシアというのは事実
コメント
10件
あらヤダバットエンドがお似合いでしてよ
あらやだ神見つけた
え?好きっっ アメリカさんいろんな依存先みつけては依存してるの可愛い…