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クリスマスの3日前。
柴田とミントが俺たちの屋敷を訪ねてきた。
俺はもちろん、バリアシステムなどを解いて、柴田ミントを招き入れた。
しかし…
「今日はなかよしごっこをしに来たわけじゃないんだよ…」
「はぁ?」
俺は言った。
柴田の言っている事の意味がよく分からなかった。
「バニラ、月野…
俺とミントと勝負しろ。」
「はぁ…!?」
「本気だ。
ミントの覚醒化を止める為には、お前らを倒す事が条件なんだよ。
せめて、正々堂々勝負する。」
「…本気なのか?」
「あぁ…」
「分かった、表に出ろ。」
俺はバニラと庭に出た。
ミアやジョーカー、ゾードやサニーも付いてきている。
「行くぞ…!」
「お兄ち…ゃ…ん…」
「…ミント?」
「ガガガ…ゴゴゴ…
お兄…ちゃん…
お腹…空いた…
ガギギギ…!」
「ミントっ!?」
ミントの両腕と足が覚醒し始めた。
「覚醒化しています!
離れて!
衛輔さん!」
ゾードが俺を後ろに下がらせる。
「ミントぉぉぉぉ!」
柴田はミントに駆け寄る。
その刹那…
ミントが完全に覚醒化した。
鎌のような太い触手刃が…
柴田を真っ二つに斬ったのだ…
「み…ん……」
「柴田ぁぁぁあ!!!」
俺は叫ぶ。
ミントは、触手が蠢く一つ目の女性に変化して、柴田の遺体を貪っている。
「バニラぁも、こっちに来ればイイのにぃぃ!」
彼女はそう言った。
「ミント!
目を覚ませ!」
「無駄です!
こうなっては倒すしか…!」
ゾードがマドンナソードを引き抜いた。
「あぁ、こわぁぁい!」
そして、ミントは触手の翼を生やした。
「マジかよ…」
そして、飛んでいった。
「柴田さん…」
ミアが柴田の食い荒らされた遺体に毛布をかけた。
「ミント、覚醒化したの…?」
バニラが言う。
「………」
誰も何も言えなかった…
COCOダイバー局に電話したりして、柴田の遺体を処理した後、俺たちはリビングに集まっていた。
「ミントちゃん、いえ、覚醒体ミントは今後どうなるのでしょうか…?」
ミアが神妙な面持ちで言う。
「おそらく…
身を隠しながらも、一般人を襲うはずです…
彼女も食事が必要ですからね…」
ゾードが言う。
「そんな…」
「あぁなってしまっては、ミントとしての記憶や意識も残っていないと思いますよ。」
「引き戻せないのか…?」
「覚醒化を止める方法さえわからないのに、引き戻すなんて…
無理でしょう…」
ゾード。
そうして、最悪なクリスマス3日前は終わった。
柴田の無念さを思うとやり切れなかった。
あんなに可愛がっていたミントは覚醒化し、柴田はミントにより殺された。
柴田は…
ミントが覚醒しても…
止めようとしていた…
俺はそこまで出来るだろうか…?
そんな考えがふとよぎった。