テラーノベル
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向井side
『はぁ?笑 ほんま何してんねん笑笑』
《え、どうだった?やっぱヤってた?!》
「ふっか聞き方やべーだろ笑」
どうも、みんなの万能調味料こと塩(以下略)えー今どういう状況なんか言うたらな、新曲の振り入れやってわかっとる筈やのに姿を現す気配の無いめめあべに連絡を取ったわけですよ。そしたら二人して寝坊したって。バレバレやで、絶対なんかあったやん。これにはてるにぃもお怒りのようでずーっとぶつぶつ文句言っとる
【はー…昨日目黒が家誘ってる時点で嫌な予感はしてたけどまさか今日のこれに支障出るとか思わねえじゃん。止めとけば良かったな、いやでも昨日泊まり行ってなかったらあの二人…】
長い長い、てるにぃの独り言が一向に止まらん。ふっかさんも大変やなぁ、これ止めなあかんのやから。ちなみに舘は黙々と一人踊っとってしょっぴーはずっとそれを見とる。その横にラウールがおって手だけ一緒に踊ってるわ。あ、さっくんがこっち来た
「んで今どんな感じなってんの?」
『今起きたって笑』
めっちゃ接近してきた、えぐい近いんやけど。座ってスマホ弄っとるのを後ろから俺の肩越しに覗いてきとる感じ、近いやばいビジュええな今日も
【いや俺だってそんなコイツらの間柄を否定したいとかそんな訳じゃないけどなんで二人で居てどっちも確認しようってなんなかったの?とはなっちゃうって。てか阿部なんの用意もせずに目黒の家行ってんだとしたら…】
あぁもうてるにぃの小言長い!頼むからふっかさん止めてくれ、待ってほんまに今日さっくんのビジュ爆発しとる。あかん、この数十秒で俺の情緒えらいことなってんねんけど
「何やってんだよコイツらマジで笑 」
『ほんまな、いちゃつくんはええけど練習も大事にせえや笑』
【もー今日無しにする?】
《極論すぎるわ、わら ほらこれ食って機嫌直せ》
ふっかさんがどっかからチョコ出して渡してる。ほんでてるにぃも食うんかーい、てかそれてるにぃの鞄からくすねたやつやん…ええんかそれで
「なぁんかどこもかしこもカップルまみれじゃーン、俺らもいちゃつく?」
どういう提案?俺らいつの間に付き合ってたん?付き合ってへんやんな。いや俺的にはいちゃつきに来てくれたんめちゃめちゃ嬉しいけど
『ええよ全然、膝の上来る?』
「良いのかよ笑 んじゃ乗っちゃうー」
冗談で言ったのにほんまに乗ってきた、ピンク色のふわふわの髪の毛が頬にかするとちょっと擽ったい。けど、それさえもさっくんの存在を感じられてはちゃめちゃに幸せ。めめあべが来るまではずっとこのままでおってくれるんかな、いやさっくんの事やし舘と一緒に踊りにいくか?その時また、スマホの通知音が鳴り響いた
「お、蓮じゃね?」
『かなぁ、ちょい待って』
おいなんでや、なんか顔認証反応せんねやけど。しゃーない番号の方で打つか…
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佐久間side
康二のケータイの通知音が鳴って反射的にそっちへ目を向けると彼の画面が目に入る。やっべえ今見ちゃった。覗き見防止のフィルム貼った方がいいぞ、と思いつつもたまたま視界に入ってしまったものは仕方がない。何を見てしまったかと言うと画面解除のパスワード。一番見ちゃダメなやつ見ちゃったよ
「あ、ごめんパスワード見ちゃった」
『嘘やろ?!笑 まあええわ、見られて困るもん無い…と、思うし、』
そうは言ったものの面白いくらいに目が泳いでる。全然嘘じゃん、見られてまずいもんあるんじゃねえか。と言うかパスワードの数字何?0705ってなんの数字だよ、ちょっと気になったから聞いてみる。なんでこんなに気になっちゃってんのか俺にもわかんねーけど
「0705てなんの数字?」
『ちょ、パスワードでかい声で言わんとって笑 何ってパスワードはパスワードやんか』
「あ、特に意味とかねえの?」
『無いわ、俺パスワードに意味持たせるタイプとちゃうやろ笑』
あれ、俺の中ではやりそうなイメージだったんだけどなー。まあ康二今彼女とかいねえしな…と、そこでやっと気が付いた。なんか見たことある数字だと思ったら0705って俺の誕生日じゃね?いやそんなわけねえか、わざわざこのパスワード俺の誕生日にする理由がねえもんな。壁紙も普通に自分で撮った風景画っぽかったし。その後一方的になんとなく勝手に気まずさを感じながら話していると、勢いよく扉が開いて例のバカップルが入ってきた
[…はぁっ、はー…お、遅れてすみません…]
【遅い。】
その後俺らは振り入れ、遅れてきた二人は照にこっぴどく叱られてた。大幅に予定とずれてしまったことをぷんすか怒り続けていた照を30分置きくらいに宥め続けてるふっかの精神力凄かったなぁ…
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今日やることは何もかも終わって荷物を纏めると丁度康二も帰るところだったらしい。ちょっと誘ってみようかと思いつき、俺の方が先にドアまで辿り着いたから声をかけてみる
「こーじ!帰ろーぜー」
『へっ?あ、うん!』
いや犬じゃん。犬系って言うか犬じゃんもう、急に呼んだのにすぐこっちに走ってきた康二がなんか可愛くて。頭をわしゃわしゃと撫でてからドアノブに手を掛ける
「お疲れっしたー!」
『ほんなお先失礼しますー』
二人で楽屋を出るときすっごい熱烈な視線を感じた、またアイツにも構ってやんなきゃなあ
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向井side
帰ろう、と声を掛けられ顔を上げるとその声の主はやっぱりさっくんやった。何、俺今日で運使い果たさなあかんのかな。てか今日命日?まだまだやり残したこといっぱいあんねんけど
『…でさー、なんか阿部ちゃんが言ってたんだけど明日ピンクの月出るんだって』
「あれやろ、ストロベリームーンかなんか言うやつ」
『あ多分それ!よく知ってんね』
「今日ニュースに出てきてん笑」
彼のメンバーカラーと同じピンクの月。特に思い入れがある訳じゃないし今日知ったものだからなんなのかイマイチわかってないけど絶対に見たいと思った。出来れば、彼と一緒に
「ローズムーンとも言うらしいよ」
『それはもう舘やん笑』
そんな話をしながら結局車で家まで送って貰って解散した。明日の用事とあの月が出る時間を確認すると見られる時間帯だった。ついでにグループで共有している予定表的なものを見てみると彼も明日はオフのようだった。覚えとったら電話してみようかな、なんて考えながらその日は眠りに落ちた
コメント
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オススメから飛んできてめちゃくちゃ良すぎてフォローさせていただきました。 ていうかタイトルが秀逸すぎて…さりげなく忍ばせてあるの控えめに言って最&高です…♡
(っ’ヮ’c)ホワァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!! Σ( ᐛ )スッゴォオォオオォォォ!! 肌が4ヶ月若返ったわ♡