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第2話 変な森
朝。
黒猿龍とエビフライポテトは地図を見ながら歩いていた。
「この道で合ってる?」
「たぶん」
「たぶんか」
「たぶんだ」
不安しかなかった。
数時間後。
二人の前に巨大な森が現れる。
木々は空を覆うほど高く、薄暗い。
入口には看板が立っていた。
『迷いの森』
「嫌な名前だな」
「もう入っちゃったしな」
二人はそのまま進んだ。
⸻
しばらく歩くと奇妙なものを発見する。
巨大なキノコだった。
しかも家くらい大きい。
赤色、水玉模様。
どう見ても怪しい。
「食えるかな?」
とエビフライポテト。
「知らん」
と黒猿龍。
五秒後。
二人はキノコを焼いていた。
⸻
「うまいな」
「意外とうまい」
その瞬間。
ピカッ!!
黒猿龍の体が光り始めた。
「お前光ってるぞ」
「お前もだ」
二人とも発光していた。
しかもかなり明るい。
森の中が昼みたいになる。
⸻
そのとき。
茂みの奥から何かが飛び出した。
巨大な狼だ。
赤い目を光らせている。
「グルルルル……」
明らかに危険だった。
だが。
狼は二人を見るなり、
「キャンッ!!」
と叫んで逃げた。
「なんで?」
「まぶしかったんじゃね?」
たぶん正解だった。
⸻
さらに進むと分かれ道が現れる。
右と左。
どちらへ行くべきか。
「右かな」
「左だろ」
二人は意見が割れた。
そこでじゃんけんをする。
結果。
あいこが17回続いた。
面倒になったので真ん中の草むらを突っ切ることにした。
⸻
すると突然森が終わった。
出口だった。
「近かったな」
「な」
振り返ると看板が見える。
『迷いの森 踏破おめでとうございます』
下には小さく書いてあった。
『普通は3か月かかります』
二人は顔を見合わせた。
「運いいな」
「運いいな」
⸻
その夜。
体はまだ光っていた。
村人たちに街灯代わりとして囲まれながら寝ることになった。
第2話 終わり
→ 第3話「謎の剣」へ続く。
コメント
1件
第2話、読ませていただきました! 「迷いの森」でいきなりキノコ焼いて食べちゃうの、完全に二人のキャラですね(笑)しかも発光、そして狼が「キャンッ」って逃げるところ、想像したらツボに入りました。 真ん中ぶった切って突破したら3ヶ月かかる森が一瞬で終わったオチも好きです。街灯代わりに囲まれながら寝るラスト、ほのぼのしてて笑っちゃいました。次は「謎の剣」、楽しみにしてます🦋