テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
慌てて外に出ると、猫耳がついた女の子と、パーカーを着た泣いている女の子が喧嘩していた。わたしはあおばとの稽古を思い出し、仲介する事にした。「喧嘩はやめて!」間に入ると、わたしの身長にびっくりしたのか、2人ともわたしをずっと見ていた。猫耳の子はわたしに質問してきた。「あなた…だぁれ?」わたしは答えた。「私?私はなな。」次にパーカーを着た涙を零している女の子が、「どうしてそんなおっきいんですか…?」と怖がってるのか、震える声で質問してきた。わたしは立ち尽くすしかなかった。あおばが来て、「はるか!こよみ!またけんか?やめて!」と言ってくれた。2人は睨み合いながら「はぁい」と言い、猫耳ちゃんはどっか行った。
パーカーの子は、病床までついてきた。「あ、あの、おなまえって…?」「私はななだよ。」「わたしはこよみです…」何事もない会話を続けていると、あかりが来た。「こよみせんぱいじゃないですか。」こよみはあかりをみると、小さく礼をした。と、いうより、わたしは一つ疑問が浮かんだ。前あおばと稽古した時、あおばは弱かった。ということは、この世界は全員弱いと思った。だが、先程の広場での爆発、これは明らかにわたしの予想を上回るものだった。
後にゆうが帰った後、あおばに聞いてみたら「てかげんしたんだよ!きづかなかった?」と言われた。今度本気でやってくれと頼むと、仕方ないなと言わんばかりの顔で返された。