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???「……これはよしっ……と」???「海音ちゃんまた手伝ってるの?偉いね!」
???「こ、小春!もう修行始めるの?」
???「うん。おれ実力不足だし……」
ここは、雫が管理する修行場。海音は雫の弟子たちが使うであろう打ち込み台を外に出していた。
海音「もう少し待ってて。あと少しで終わるから。」
小春「おれも手伝うよ。」
小春は、海音が持っていた打ち込み台を持った。
小春「海音ちゃん凄いね。こんな重いものをここまで一人で出したなんて。」
海音「そ、そんなこと……ないよ……」
小春「そうかな?海音ちゃんが沢山頑張った証だろ?謙遜する必要なんてないと想うよ。」
海音「ありがとう……」
海音はあのキャンプファイヤーの時からどうしても小春のことを意識してしまう。
海音「(私に特別優しくしてくれるのは私が女の子だからであって小春はみんなに優しい人……勘違いしちゃいけない……)」
小春「……だよね。」
海音「え?ごめん聴いてなかった!」
小春「別に大丈夫だけど……疲れてるんじゃないか?」
小春は手の甲で海音のおでこに触れる。
海音「(手の甲で触れるんだ)」
ただ海音はそれだけを想った。
少し胸がキュッとしたのを感じた。
小春「熱とは違うみたいだけど……顔赤いね?大丈夫?」
海音「え?」
海音の顔は前のキャンプファイヤーのように赤くなっていた。
海音「だ、大丈夫……」
小春「そう?分かった……でも心配だし、荷物はおれに任せて。ね?」
海音「う、うん……」
こうして、海音は小春に手伝ってもらいながら、やることを終えた。
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「では修行開始!」
雫の弟子たちが各々修行に取り組んでいる。もちろん、小春も修行をしていた。それを雫と一緒に眺める海音。
雫「何か気になるかい?海音」
海音「べ、別に……」
雫「先程から小春のことをみていたようだけど……?」
海音「本当に何でもないです!!」
雫「そうなのか。分かった。」
海音「(ほ、本当にこれ以上聴いてこないの……?不思議な人だな。)」
雫はこういうことにはとことん鈍感なのだ!!
小春「ふぅ……とりあえず一括り終わったな。」
「おい小春〜」
小春「ん?」
「雫さんの隣にいる女の子って「海音」っていう子だろ?」
小春「そうだよ」
「さっき修行中ずっとお前のことみてたんだぜ?」
小春「へぇ〜そうなのか。それは嬉しいな。みてもらえればおれの悪い癖とかやってない鍛え方とか教えて貰えるし!」
「うわぁぁぁぁ、海音ちゃん可哀想……」
小春「え!?何で?」
「お前海音ちゃん泣かすなよ?うぅぅぅなんか俺まで泣けてきた……」
小春「な、何で泣くんだよ……?海音ちゃんのことおれも泣かすつもりないよ!!」
「くそっこんな奴に……はぁ……」
「何の話なんだよ!!」「知らん!!もう知らん!!」「だから何がだよ!!」「そのめでたい頭を大切にしろよ!!」
と、小春は修行仲間と言い合いしている。
海音「何の話してるんだろう……?」
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「今日の修行は終了!各々でしっかり休むように!!」
「「はい!!」」
修行を終え、各々自分の家に戻っていく。雫の弟子は前にも言ったように家庭環境が複雑な者が多いため、雫の弟子は雫の用意した寮に戻るようになっている。小春の場合、家が遠いため、寮に所属している。
小春「やっぱり残ってたんだね。海音ちゃん。」
海音は、修行場の整備を行っていた。
海音「こ、小春……小春こそ何で残ってるの?」
小春「おれはあと少し修行してこって想って!」
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海音「しっかり休みなよ……」
小春「それは海音ちゃんもでしょ?あっそうだ!頼みがあるんだけど……」
海音「頼み?」
小春「おれの修行仲間から聴いたんだけど、海音ちゃんおれのことずっとみててくれたんでしょ?」
海音「へ!?あ、いや……その……う、うん。」
小春「だからおれの修行中してた無駄な動きとか教えて欲しいんだけど!」
海音「あ、あぁ……そういう……」
小春「ん?どういうことだと想ってたの?」
海音「べ、別に。何でもないよ。うん。みてあげる。」
こうして海音による指導が入って、小春の修行が始まった。
海音「ここは、もう少しまっすぐした方が良いかも。」
小春「分かったよ!」
海音「うん。上手いよ。その感じを保ちながら切ってみて……」
小春「うん!!」
しゅたっ……ばたん……
小春「う、海音ちゃん!!おれ……初めて……」
海音「……!」
「「雫さんの打ち込み台……切れた!!」」
海音「良かったね。頑張った証だよ。」
海音は微笑む。
小春「(は、初めて笑った顔みた……!)」
小春「可愛い……」
海音「え」
小春は想わず自分の気持ちを口に出してしまった。
小春「ご、ごめん!気持ち悪いよね!!でも可愛いなって想ったんだ!!」
海音「あ、ありがとう……小春も……その……」
小春「?」
海音「か、かっこよかったよ……」
《ふぅ……とりあえず一括り終わったな》《おい小春〜》《ん?》
《雫さんの隣にいる女の子って「海音」っていう子だろ?》《そうだよ》
《さっき修行中ずっとお前のことみてたんだぜ?》《へぇ〜そうなのか。それは嬉しいな。みてもらえればおれの悪い癖とかやってない鍛え方とか教えて貰えるし!》
《うわぁぁぁぁ、海音ちゃん可哀想……》
《え!?何で?》《お前海音ちゃん泣かすなよ?うぅぅぅなんか俺まで泣けてきた……》
《な、何で泣くんだよ……?海音ちゃんのことおれも泣かすつもりないよ!!》
《くそっこんな奴に……はぁ……》《何の話なんだよ!!》《知らん!!もう知らん!!》《だから何がだよ!!》《そのめでたい頭を大切にしろよ!!》
小春「(お、おれのことかっこいいと想ってみてくれてたのかな……?)」
小春「ありがとう」
海音「う、うん……」
二人は顔をピンクに染めて恥ずかしがりながら修行の片付けをしたのだった。
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???「最近雫さんの所に行く機会が多いので、海音さんのことみるんですが……」
???「え!?そうなの?どんな感じだった?」
ここは、冥府。「紫雲雨花」と「不山橙」が海音について談笑していた。
橙「海音さん。大体いつも若芽色の髪に桜色の目を持つ方とよくいらっしゃって仲良くしていましたよ?」
雨花「そうなんだ!!……じゃあひょっとすると……」
橙「何ですか?……ってニヤニヤが止まらなくなってますよ!!」
雨花「海音ちゃん。……そっか……小春くんと……うふふふ」
ここにも顔をピンクに染めている者が増えたのだった。