「おい!颯馬!どこ行くんだよっ!」
すると誰も使わないであろう空き教室のドアを少し荒っぽく開け、ドアに僕をガンッと押し付けた颯馬。
「なぁ、あいつ誰、」
「だ、誰って、言われても、」
「なに告白されてんの?」
颯馬の目はいつもと違う、まるで狼のような目で僕を見つめる。
「あいつはっ…んっ!」
僕が話す前に颯馬が僕の唇を塞ぐ。
いつもの優しいキスとは違う、荒っぽいキス。
苦しいっ…
すると、僕の目から涙がこぼれ落ちる。
すると、ハッとしたように僕から離れた颯馬
「っ…頭冷やしてくる…」
あっ…
颯馬が教室から出ていき、教室は僕だけになった。
もしかして、僕、嫌われ、ちゃった…?