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#異世界転移
花月夜れん
2,559
設楽理沙
880
耀聖(ようせい)
269
耀聖(ようせい)
855
「僕、もう限界……佑里香さんの中に入りたい」
いじわるだった彼は余裕のない顔になって、私の上に覆いかぶさってきた。
肌と肌が触れ合った瞬間、身体の奥から甘い震えが走る。
限界だと言ったのに、それからも唇を何度も重ねられ、首筋、胸元、敏感なところまで、愛おしそうに唇と指で愛撫された。
「ちゃんとほぐれたかな……?」
「だいじょ……ぶ。はやく、きて…」
私の声は抑えきれずに漏れ出してしまう。痛くても辛くてもいい。睦月とひとつになりたいと思った。キスをされるたびに甘い声が漏れる。
「佑里香さんの声、だめだ可愛すぎる……もっと、もっと聞かせてよ」
「やだ……恥ずかしい……」
「佑里香さんのこんな姿を見られるのは僕だけなんだって思ったら、もう死んでもいいくらい最高の気分」
「死んじゃだめ……」
ぎゅっと睦月の首筋に自分の腕を絡めた。「きて。はやく……私をあなたのものにして」
「佑里香さん……」
緊張から震える吐息。こわごわと私を傷つけないようにと、睦月が優しい所為で足を割り開かせ、熱く反り立つソレを私の秘めた場所にあてがう。彼のモノが触れた瞬間、甘い痺れが全身を駆け巡った。
「……挿(い)れるよ」
低く震えた声。
私は怖さよりも、彼と繋がりたい気持ちが勝っている。大丈夫だから、と頷いた。
閉ざされた肉を押し破り、ゆっくりと、彼が私の中へ入ってくる感覚に息が止まりそうになる。
痛みはある。でも、それ以上に私の体はほぐれていた。柔らかくなった肉壁は初めての侵入を割とあっさり赦しているように思えた。
睦月は何度も「大丈夫?」と優しく問いかけてくれる。
「無理だったら、すぐやめるから」
私を気遣ってくれる優しいひと。私は自ら睦月の体をぐっと抱き込んだ。
すると、彼を拒んでいた薄い膜のようなものがぷつんと切れた。途端にずるん、とすべてが流れ込んできた。睦月を押しやっていた膜は破られた――
「嬉しい……佑里香さんと……こんな……夢みたいだ」
睦月君はしっかりと私を抱きしめてくれた。「ありがとう」
「ありがとうだなんて……」
じん、と感慨深い時間。ふたりで繋がったまま、見つめ合って抱き合うなんて。
「一生大切にする。僕には佑里香さんだけだから。あなたの初めてが僕だけなんて、幸せすぎるよ……」
「でも、睦月は違うでしょ? いいな、あなたの初めてのひと。羨ましい……」
「……」
睦月が苦笑いしている。「実は僕も、今日が初めてなんだけど……」
「え!? うそっ」
「うそじゃないよ。僕、佑里香さんにしか欲情しないから。他の女性には興味ないし、付き合ったこともないよ。キスだって佑里香さんが初めてだったから」
「~~~~っ」
こんなにイケメンで若い彼が、思春期を綺麗な体のまま乗り越え、しかも初めてだなんて……。
「あ、ヒいたよね……やっぱ……」
「そんなことない!! 嬉しくて……そんな、まさか……睦月が……」
私と同じまっさらで、初体験が今だなんて。
彼が嘘を言っているなんて思わない。きっと、ほんとうのことなんだ。
離れていた8年の間、私だけをずっと想っていてくれていた。私は辛くて彼がいなくなってしまった事実から逃げたけれど、睦月はずっと私を探し、求めていてくれたことが嬉しくて、思わず涙が零れた。
「佑里香さん、どうしたの? やっぱり痛かった? ごめんね」
「ううん。嬉しいの。私のことをそれだけ好きでいてくれて、他の女性のことなんか気にもかけなかったんだって思ったら……ありがとう」
「大切なひとと初めての経験ができるって、嬉しいね。バカにされるかと思ったけれど、今日までなにもしなくてよかった」
睦月がそっと私の涙を拭ってくれた。涙の筋に口づけてくれる。
「佑里香さん、愛してる……ずっと一緒にいようね」
「うん……」
あまりに嬉しい言葉にまた泣けた。こんな幸せな初体験ができるなんて、夢にも思わなかった。
コメント
1件
わあ、ついに二人が結ばれたんですね…!睦月くんも初めてだったという展開には本当に驚きました。8年間ずっと佑里香さんだけを想い続けていたっていうのが、もう胸に沁みます。「大切な人と初めての経験ができるって嬉しいね」っていう睦月くんの台詞、すごく優しくて泣けそうになりました。お互いを大事に思う気持ちがひしひしと伝わる、とても温かいシーンでした。