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「またね」
そう言って1人道を歩き始める
誰かとカフェとか言ったことなかった
赤「疲れた。」
疲れた。でも
…いや、認めたくない
でも、
気づいていた
自分が楽しんでることに
黄くんといるのが嬉しいことに
どうしよう。
依存する前に離れないといけない
…自分は依存なんかしないといい聞かせながら思い浮かぶのは君の顔だった
赤「気分転換にコンビニでもいこ…」
そう言いコンビニの方へ向かった
コンビニでの買い物を済ませ帰路につく
ぼーっとしながらひたすら歩いていた
「ねぇねぇそこの君」
誰かに話しかけられた
振り向くといかにもやばそうなおじさん
あいつを思い出してしまった
心臓がドッとうるさくなり気持ち悪いあの声、見た目、感触……
嫌だ。いやだ
「ちょっと〜無視しないでよ」
「君可愛いね、お金あげるからさ、俺といいことしない?」
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い
どうしよう、どうしよう
赤「っぁ…ぃゃ、、」
声が上手く出せない
ひたすらに怖くて、気持ち悪くて
震える体を無理やり動かして
走って逃げた
赤「はっ….かひゅっ…」
家に入って半過呼吸になりながら倒れ込む
必死に自分で自分に大丈夫だと言い聞かせ呼吸を整える
いつまでたっても無くならない
怖くて怖くて仕方ない
自分が制御できない
ただただパニックになっていて
耳すら制御出来ずいつのまにか出ていた
俺が言うあいつというのは
実験がばれて奴らが捕まった後。
実験体の俺らを隠すように専用の施設が作られた。
俺達用の保護所みたいなもので
職員が面倒を見ていた
その職員だ
あいつは、
ずっと俺のことを性玩具のように扱った
毎日毎日あいつがいると必ず犯されて
口外したら殺すといい俺の体を何度も何度も殴った
気持ち悪いものが体の中にはいってくる
あの感覚は忘れたいのに忘れられない
全てが気持ち悪くて仕方なくて
恐怖しかない毎日で死にたいとずっと思って
でも俺にはどうしたらいいのか分からなかった
長時間苦しみたくない
高いところから飛び降りたら即死できると思ったが
建物は窓に鉄格子が張ってある
そもそも1階しかない
どうすることも出来なかった
施設に入った頃は何歳だっけな
小学5年くらいの年頃だった気がする
それから3年くらい犯され続けた
でも、俺だけじゃ満足出来なくなったのかあいつはほかのやつにも手を出そうとした
そしたら全部がバレてしまい警察に捕まった
やっと解放されたと思った。
でも
俺の体に残った痛みと気持ち悪さが毎日毎日襲ってくる
1年たてば少しマシになった気がする
でも、完全に消えることは無い
今でも残り続けるあいつの呪い
中年の男を見るだけで蘇る感覚
ほんとに気持ち悪くて吐きそうだ
俺は無理やり体を動かした
学校にいる時も家にいる時もずっと気持ち悪かった。
でも動いた
いつもより元気のない俺をみて黄くんはすごく心配そうにしていたがなんともないと言った
学校の行き帰りは時間や道をバラバラにした
なんとか1週間乗り越えた。
恐怖を消そうとして自分を必死になだめた
1週間たてばほんの少しマシになってくる
それでも俺の中に死にたいという気持ちが蓄積していって爆発しそうだった
もしかしたらマシになんかなってなくて死のうとしてるのかもしれないね
…そういや食べ物を切らしてるんだった
外に出たくないけど買いに行かなくては
もうさすがに居ないと言い聞かせ外に出た
黄くんちの近くのスーパーが1番安かったかな
そう思いそこに向かう
ひたすら歩いていると建物が見えてきた
もうすぐだ
と思っていた
「やっとみつけた♡」
気持ちの悪い声が聞こえた
そこにはこの前の奴がいた
赤「ひっ、、ぇ、なん…で、」
「逃げるなんて酷いじゃないか〜」
「探したんだから、」
「お金あげるよ。いいことしよ?」
いやだ、気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い
腕を掴まれた
触らないで、怖い、怖い、
無理やり引っ張られる
どうしようどうしよう
もう無理なのかな。と思っていた、が
突然こいつが倒れた
「何してるんですか」
何故だか安心する声が聞こえる
赤「黄…く..」
声が上手く出ない
おじさんが起き上がりなにか喚いている
黄「だって明らかに嫌がってましたよね」
キレたおじさんが殴りかかろうとするも黄くんは避けてそいつを蹴った
何事かと近所の人達が窓から覗いたり家から出てきたりしている
思いっきり蹴られ動かなくなったおじさんを指さして黄くんが近所の人となにか話している
俺はそんなこと気にしてられないくらいパニックだった
この前の時よりももっと
この短期間に2度も同じ恐怖を味わったからもう耐えられないほど怖くて気持ち悪い
苦しい。
黄「赤、大丈夫!?」
「落ちついて、ゆっくり息吸って」
また過呼吸のようになっている俺に必死に声をかけてくる
でも俺は自分を抑えきれない
このままだとまずい
耳が出てきてしまうかもしれない
バレたら全て終わる
俺はとにかくその場から離れたくてそこから走り去った
ごめんね。黄くん