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仔虎「じゃあ、俺は用がある」
仔虎「お前達はその間に訓練をしておけ」
仔虎「使えないやつはうちの部隊にはいらない」
mb「はッ!」
ht「随分と馴染んできたね~…」
os「でも嫌そうな顔は部下の前ではあんまし無いよね~」
仔虎「おい、」
ht「ん~?どうしたの」
仔虎「俺はこれから図書館に行く」
仔虎「ボスに伝えとけカツカツ」
os「逃げるかも知れないから俺がついていくめう~」
仔虎「邪魔だ…お前は来なくて良いジトッ…」
os「逃げないっていう根拠は?ニコ」
仔虎「……」
os「俺もちょうど本読みたかったし行くめう~♡」
仔虎「好きにしろ…はぁ゙…」
仔虎「ちなみに言っておくが…”ただ”の図書館ではないからな…」
os「?」
仔虎「……付いてこい…カツカツ」
os「ここ何処めぅ~…?」
仔虎「カツカツ…」
暗い暗い廊下が続く
けれど俺には目もくれず
ただあるき続ける
os「(ちょっとは喋ってもええやろッ…💢」
仔虎「ピタッ」
いきなり止まったかと思って
後ろから少し顔をかしげてみると
重そうな扉が待ち構えていた
すると門の内側から声がした
「今日の合言葉は?」
仔虎「”ヘンゼルとグレーテル”」
「素晴らしい!」
「どうぞ…中にお入り下さいませ?」
「”仔虎様”」
そう言うと
重々しいもんがゆっくりと開いた
os「知り合い?」
仔虎「昔馴染みだ、早く入れカツカツ」
そうやって言われれて入ると
広がっていた光景は
薄暗い部屋にぽつんとある一つの椅子
と1人の女だった
「あら…今日は男性を連れていらっしゃったの?」
仔虎「連れてきたくてきたわけじゃない」
仔虎「”勝手に”付いてきたんだ…ジトッ…」
os「イラッ…」
os「お前がそもそもッ((((トンッ」
os「ドサッ…」
仔虎「黙っとけ…」
「あら、いいですの?お客様なのに…」
「まあいいですわ…私は貴方様以外と神に興味はございませんものニコ」
「要件を何なりとおっしゃいくださいませ?」
仔虎「…近々、豹寿たちが来る」
仔虎「それと…”狼”も来るはずだ」
「彼女は今海外のスラムにいるはずですわ」
仔虎「いいや、絶対に近々やつもここへ来る…」
仔虎「彼奴は誰よりも感が鋭い…」
仔虎「その場合の対処法を言っておきたい」
「同業者にわざわざ頼むことですの?」
仔虎「お前は俺の知る中で一番頭が良い」
「もちろん」
仔虎「なら分かるだろ?早めに用を済ませる」
仔虎「豹寿や瑞希達が来たらお前に守ってもらいたい」
「あら、何故?」
仔虎「奴はきっと”神の改変”にそろそろ気づき始めている…」
仔虎「お前は”異変”を駆除するのは任務だろ?」
キサギ「ええニコ」
キサギ「私の任務はこの宝庫と”貴方”を守ることですもの」
キサギ「にしてもいいですの?」
キサギ「実際は”姉妹”ですのに…ジッ…」
仔虎「関係ない…彼奴と俺は仲が悪い…」
キサギ「随分積極的ですのね、神を嫌っているくせに…ニコ」
仔虎「……」
キサギ「まあでも…」
キサギ「神に準ずる者には褒美を…クスッw」
仔虎「……頼んだぞ…カツカツ」
キサギ「あら、この邪魔な置物は持って帰ってくださる?」
仔虎「…お前がやればここにそいつが来たことを無かったことに出来るだろ…」
キサギ「はぁ…普通に面倒くさいですのよ?」
仔虎「カツカツ…」
キサギ「全く…お話を嫌うお方なんですから~…」
キサギ「ですが…”メインストーリー”のお願いです…クスクスw」
キサギ「神もご加護を!//」
豹寿「…やッッッッッッと収まったぁ゙~!カランカラン!」
瑞希「やっぱガロウは仔虎のペットなだけあるわぁ゙~…」
ガロウ「グルルッ…!」
瑞希「……まだ威嚇はしてるみたいだけどね~…」
豹寿「仕方ないよッ…今までガロウに勝てた家族なんてッ…」
豹寿「片手もいるか居ないかの話だもんッ…ズルッ…」
瑞希「じゃあw私達もその仲間入りだ…w」
豹寿「もぅ゙~…w呑気なんだからぁ゙…w」
瑞希「にしてもどうしようか…ガロウを大人しくさせたのはいいものの…」
瑞希「一体何がそもそも目的だったの?」
豹寿「姐さんの情報だよッ…スクッ…」
瑞希「姐さんって…仔虎の情報を?」
豹寿「今この状況でッ…姐さんの情報がないと何も出来ないッ…」
豹寿「それにッ…私も姐さんの過去を…姐さんの辛さを知りたいと思ったッ…」
瑞希「……どうしていきなり?クスッw」
豹寿「夢をッ…見たのッ…」
豹寿「その夢を見てッ…更にあのお方が神に等しいお方だったことを判明できたッ…///」
瑞希「へぇ~…」
昔から豹寿は
仔虎に拾われてから異常な執着心を持っていた
子供とは思えないほどに
でもどこかいつも悲しそうで
仔虎が連れてきた理由も
『何だかお前達を見てると思い出すんだよ…ガキの頃をさ…w』
私も豹寿も同じ施設の子供だった
そこは教会と孤児院の合併した施設
勿論
クソみたいな神を愛する集団だ
子供の幼い優しい心を利用して
食料を与えず
変わりに変な薬を子どもたちに与えた
それを飲むたびに子どもたちは狂ったように笑う
もはやそれは人間ではない
私や豹寿のように少なからずの子供は
気付いてそれを飲んだふりをしていた
でもバレたら殺される
皆それに毎日怯えた
けどある日
彼女は現れた
瑞希「はぁ゙ッ!はぁ゙ッ!タッタッ!」
豹寿「みずきッ…?何処行くのッ…?」
瑞希「(バレたバレたバレたッ…!!」
瑞希「(あの虫けら教祖めッ…やっぱり早く殺すべきだったのにッ…!」
豹寿「みずきッ…どうしてそんな焦ってるのッ?」
瑞希「(このままだったら豹寿が不安がってしまうッ…」
瑞希「大丈夫だよッ…きっともうすぐ外に出れるからッ…ギュッ…タッタッ!」
小さな震える手は
私の手の中で感じた
豹寿は私が入って4年後に入ってきた
他の子供達も思ったより幼く
私を含め年長は本当に少なかった
死んでいった子どもたちも含めて
何処へ行くかは知らない
けれどこの数字だけは覚えてる
愛おしくて
おぞましい数字
瑞希「くそッ…!タッタッタ!」
豹寿「みずきッ!誰かこっちに来てるよぉ゙ッ!」
教祖「見つけたぞぉ゙ッ…!」
教祖「お前達みたいな悪魔は神に罰さられろぉ゙ッッ!カチャッ!」
瑞希「こんッッッッの…!じじぃ゙ッ!!!バッ!」
教祖「ドサッ…」
その時
初めて人に惹かれた
頭を射抜かれた教祖を踏み台に
かがんで手を差しのべた
白虎のような鋭い目に
黒い鉄鉱石の輝かしさを持つ美しい髪
優しく微笑んで
私達二人の頭を撫でた
仔虎「よく頑張ったな…ナデ」
仔虎「もう大丈夫だ…これからお前達は私達の兄弟だ…ギュッ」
瑞希「貴方はッ…味方なのッ…?ツー」
仔虎「そうだ…お前達の味方だ…」
瑞希「ッ!!」
瑞希「遅いよぉ゙ッ…何でもっとッ…ポタポタ」
瑞希「もうちょっと早かったらッ…あの子達だって救えたかも知れないのにッ!!」
仔虎「……すまない…」
豹寿「ギュッ!!」
仔虎「!!」
豹寿「連れてってくだ…さいッ…もうッ…」
幼い少女は
泣いてるくせに
強い人身を持っていた
瑞希「豹寿ッ…」
仔虎「……」
仔虎「分かった…じゃあ帰ろう…スッ…」
仔虎「”これからのお前達のうちへ…”ニコ」
gn『仔虎、こっちの殲滅は終わった』
gn『そろそろ本部に戻るぞ』
仔虎「了解、それと嬉しい報告だ…w」
gn『まさか…また((((』
仔虎「さぁ~て…ヒョイッ!」
豹寿「わぁ~!✨️」
仔虎「家に帰ったらまずは風呂だなw」
豹寿「ごはんもあるの?!」
仔虎「もちろんw」
瑞希「……」
仔虎「……スッ…」
瑞希「…ッ?」
仔虎「ほら、手を繋いで帰るのが…」
それは懐かしい人の手_____
次回➳狼 の 名 __
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