3月の新春、卒業式に長谷部貴斗を見つめた
麻佑…
無視した私は
姉も結婚式を挙げるって4月半ばって聞いてた
表彰状を貰い、周りの女性達が泣いてた。
簡単に済ませた卒業式、
友人の松下雪菜達が
麻佑ねぇ貴君とは別れたの?
「彼彼女出来たよ…浮気者よ!」
「でも…結婚するって言ってたでしょ…」
「麻佑指環返したの」
「どこに隠したのか忘れたわ」
「そんな…きちんと返さないとあとを引くわよ」
「雪菜…」
「ごめん麻佑…」
「もういいよ…雪菜美味しいランチに行こうね」
「うん良いの?」
佐久間…
「麻佑と別れたのか…」
「高倉泣いてたよな…」
「久野やめろよ長谷部が困ってるから!…」
「あーうるせなぁ!!」
「すみれねぇ泣かなくてもいいって…」
「穂香?」
「ん?何…」
「長谷部さんとも別れた…」
「マジで…言う?」
長谷部さん~!
「何だよ仲田?…」
「すみれと別れたって聞いたよ!」
「あんた麻佑とすみれ二股かけた?違うよね!」
「やめてよ!穂香~!」
「穂香を突き飛ばすのかよ!」
佐久間さん…
大丈夫か?…穂香
「私は平気抱けどすみれの気持ち、麻佑の気持ちどうなったのよねぇ!」
「知らん…久野行くぞ!」
「なぁ長谷部お前…」
「親父から会社を継げって言われた…女にのめり込んだら仕事に手が上の空になるからって…」
バイクにまたぎ、
行くぞ!
もう会えないかもよ…
久野が泣いてた。
工学部を主席で取った長谷部貴斗、
久野浩司、機械科を卒業した高校生の時からの友人だった
1ヶ月頃経ち
姉の彩美が
お腹を押さえながら、
「姉さん…」
「うん麻佑出来たよ笑っ」
高藤さんが
彩美待てよ!
「走るなって!」
「お母さん、助けて彬さんが入院させるって言うのよ!」
「安定期に入ったでしょ…」
「彬さんあなた…彩美を入院させるつもりなの?式間近に何考えてるのよ…」
おふくろが…
「お母さんだって今が何…」
「葉子やめなさい!」
高藤のおふくろが癌で今初期に手術するって言われた事で式を早めた。
いつも姉の事ばかり私は何も言わなかった。
「彬義兄さん…」
「何…麻佑さん」
首にキスマーク付いてるわよ…
え?…
ハンカチで拭いてた
笑っ…
「麻佑いいこと会ったのか?」
「別にないよ」
朝から夜まで母は仕切りなしに動いてた。
お手伝いを雇ってた。
ハァ…お腹すいた
「え?…姉さんさっき食べたよ!」
「赤ちゃんがすいたって聞こえた」
「まさか~笑っ」
衣裳合わせにマタニティドレスになった彩美、誕生日に式をしたいって言われた事
どうゆう神経なのか…
麻佑来い!
お父さんに呼ばれた。
「見合いしてみないか…」
「私未だお勤めしたばかりだよ…」
付き合うだけでも…
長谷部祐司が…
「名前聞きたくない!」
「頑固者!」
「ねぇお父さん…常務なら未だ良い人なら私構わないわよ」
「上役に聞いてみるか笑っ」
夏奈子さん~!
はーい奥さま~笑っ
中条夏奈子さんは29歳で家政婦協会からのベテランだった。
「姉さん~出かけるけど欲しい物あるの!」
麻佑出かけるなら、彬さんの車で行ったら良いよ!
じゃ借りるよ!
降りてきた彬義兄さんが
「麻佑良いか、ブレーキとアクセル間違うなよ」
「了解です」
「彩美が言ってた。きのとやのバームクーヘン頼むよ」
「了解でーす」