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🖤サイド
💙「蓮?今日はちょっと手伝って帰れよ。」
俺の通っている高校では文化祭の季節になった。
お化け屋敷をやるらしく、クラスの人たちは忙しく準備をしている。
俺はいつも学校が終わったらすぐ亮平くんのとこに行くから翔太に釘を刺された。
💙「お前、いつもすぐ帰るんだから。笑」
🖤「ごめんって。笑」
俺も手伝わないわけにはいかなくて文化祭準備期間は亮平くんのとこに行くのが遅くなりそう。
💚「あっ蓮くん!」
🖤「ごめんね、遅くなっちゃった。」
放課後いつもより遅い時間に病室へと足を運んだ。
💚「忙しいなら無理してこなくても良いんだよ?」
🖤「良いの、良いの俺が来たいだけだから。」
それが、ふっか先生の頼みでもあるし。
💚「学校行事…?」
🖤「そうそう、文化祭の準備。」
💚「へぇ…文化祭。」
誘ってみよっかな。
💜「亮平行けば良いじゃん、めめんとこの文化祭。」
すると後ろからふっか先生の声が聞こえてきた。
💚「行っても良いの!?」
亮平くんも行きたかったみたいで嬉しそうにこっちを見ている。
💜「当日の体調にもよるけどね。」
💚「楽しみだねぇ、蓮くん!」
俺のクラスお化け屋敷なんだけど亮平くんは怖いの大丈夫なんだろうか。
まぁ、良い思い出になってくれると良いんだけど。
💚サイド
💚「蓮くん…遅いなぁ。」
蓮くんが自分の部屋に来てくれるのが当たり前になっていた。
でも、9月後半になって学校のことが忙しいらしく来てくれる時間が遅くなった。
自分としては来てくれるだけで嬉しいんだけどちょっと寂しいな。
特にすることもないから読書をする。
でも、最近大好きな読書をするのもしんどい時間が少し増えたような気がする。
だんだんと病気が自分の体を蝕んでいっているんだなと考えると正直辛い。
そんなことを考えていると病室の扉が開いた。
💚「あっ蓮くん!」
🖤「ごめんね、遅くなっちゃった。」
別に謝らなくても良いのになぁ。
💚「忙しいなら無理してこなくても良いんだよ?」
🖤「良いの、良いの俺が来たいだけだから。」
そうやって言ってくれるのがすごく嬉しい。
💚「学校行事…?」
🖤「そうそう、文化祭の準備。」
💚「へぇ…文化祭。」
文化祭ってどんなのなんだろう。
ちょっと行って見たいかも。
💜「亮平行けば良いじゃん、めめんとこの文化祭。」
いつの間にか辰兄も来ていたようで蓮くんの後ろから声が聞こえた。
💚「行っても良いの!?」
まさか辰兄がすぐOKを出してくれると思わなくいつもより大きな声を出してしまった。
💜「当日の体調にもよるけどね。」
💚「楽しみだねぇ、蓮くん!」
そう言って蓮くんの方を向くと蓮くんも嬉しそうに笑ってくれた。
その笑顔を見るとなんでかわからないけど無性にドキドキした。