テラーノベル
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※今回は特に重いです。
▷本編スタート
私は数年前から思っていることがある。
それは“○にたい”ということだ。
理由は…言えない。知られたくない_。
ずっと前から思っているのに誰にも相談できずに自分だけの秘密にしている。相談ができないからなのか最近はストレスが溜まってしまっている。それを言い訳にしたくはないが、この前友人と喧嘩をしてしまった。自分を気にかけてくれたのに強く当たってしまったのだ。自分が悪いとわかっているのに、友人を前にするとなかなか素直に言葉にできない。このまま仲直りができずに孤独になってしまうのか不安だ。
私は“孤独”がとても怖い。小学生時代にちょっとしたトラブルがあり、そのことで皆が私から離れてしまったのだ。あれから私と関ってくれるのは必要最低限だ。浮いたまま私は小学校を卒業し、中学生になった。ほとんどの人が小学校から一緒のため、少し浮いていたが“あのこと”を広めている人はいなかった。多分、どうでもいいから忘れてしまったのだろう。中学に入っても喧嘩した友人とは仲直りをしてない。そして、全く関わらなくなってしまった。はじめて遊びに誘ってくれた人だったのに。今更後悔してももう遅いだろう。
時間が経てば経つほど言いづらくなるのだから。
友人を作ることなく、このまま過ごそうと思っていたが、唯一話しかけてくれた“ゆみ”という子がいた。その子も少し変わっていたが、私みたいに浮いてはなかったな。あの子が話しかけてくれなかったら私は、きっと独りだった。そして、高校で友人を作ることなどできなかっただろう。本当に感謝している。今思うととてもありがたい。
本人に言いたいが恥ずかしいので心の中にしまっておく。
隠している本音を誰かに言える日は来るのだろうか_。 «いつか“本当の俺”に気づいてほしい…。»
«まだ俺は言えていない、“○にたい”と。»
今回はこれで以上です。
読んでいただき、ありがとうございました。
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