長文詩〜叙情詩編〜
P.115〜325
詩名
この想いが零れぬ様に
重要ストーリーメンバー
恋心を所持し願う主人公
恋心を抱かれながら恋人を持つ人
注意-この詩には嘔吐表現などが含まれています。
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━━━━
何処かのベランダ
ふはっ
あー風が涼しいな
…やだなぁ泣
ごめん。急に泣かれたら困るよな
まあ夜に感情なんて無いかもだけど
…俺の独り言が聴きたい?
まあ、いいけど…後悔すんなよ?
“赤い糸を手繰ろう”
だなんて選択をしなければ。
俺には好きな人がいてさ。
メンバーの一人なんだよね。
その人は人一倍努力してて、そして、俺のたった一人の…ってまあ俺なんかが語ってちゃ駄目なんだけど。笑
“いつの間にか形を変えていく”
‘’その想い届きますように”
…ぇ?なんで、?って、
だ、だって、
この願いなんて届く訳が無くて、
叶うはずが無いんだから
人に頼っても意味なんて無いんだよ、
どうせ
貴方も何も知らないから。
誰かさんの“笑”失
誰かさんの“消”失
…なんてね。今何時位かな。
でも別に今日ぐらいも
寝なくてもいいだろ?
am.27:53
今まで言われても
何も無かった言葉が
今だと重い、重い
鎖に変化したんだ
僕が青薔薇なら、???ならば、
貴方は赤薔薇で、???ですか?
am.5:31
朝陽、綺麗だな
貴方の笑顔に及びはしないけれど。
こんな想いも…おっと
今日会議だったっけ
それじゃ夜明け頃にな
事務所前
?-…しゃす。
?-おはよ。翔太くん
翔-ん。目黒かおはよ。
蓮-もしかして何か…
翔-今日会議だよな?
蓮-うん、合ってるよ
またなっちゃったかなぁ
蓮-着きましたね
翔-だな
がちゃ
am.08:13
蓮&翔-おはようございます
舞-めめ!しょっぴー!おはよー!
辰-おっは〜!
蓮-おはよラウール、ふっかさん
翔-いつも元気だよな、おはよ
照-目黒も翔太もおはよ
蓮-おはようございます岩本くん
翔-おはよ照
亮-翔太達おはよ〜
大-蓮と翔太!おっはー!!
翔-二人共おはよ
蓮-おはよう二人共
大-今日会議だからはやく来たの?
翔-うん。そうそう
?-おはようございます。/やで〜!
翔-っあ…
大-翔太?大丈夫?
翔-ちょっとあの…行ってくる(走去
大-えちょっ翔太?!(追走
in個室トイレ
翔-っはあ、はあ、げほっ
べちゃ、べちゃ
翔-っぅ、げほっ、ごほっ
<大-翔太〜!!どこ〜?
“大丈夫なんて恋はどこにも無いの”
翔-ごほっ、かはっ
数十分後
可笑しいな。なんでか液体しか出てこねぇや。笑失
コンコン
大-翔太?いる?
翔-…うん。いるよ
大-なら良かった、見失っちゃってさ
翔-そっか。そういえば会議は?
大-…やべ
翔-まあ、俺が言っちゃ駄目だけど
大-阿部ちゃんに伝えないと…
(コール音
“大-亮平〜?”
“亮-ん?大介?どうしたの?”
“大-ごめん会議遅れるかも”
“亮-…あぁ分かった、ありがとね”
“大-おっけー!”
“亮-じゃあいい感じに伝えておくから落ち着けたら来てね”
“大-はーい”
翔-これで怒られはしない…はず、
大-だねぇ、行けそう?
翔-うん、多分
大-そんじゃ行くか〜!
翔-お〜
会議室
亮-ここは…
大介の声的には大丈夫そうだけど、
どうかなぁ…
蓮-…あの、阿部ちゃん
亮-大丈夫だよ、もうすぐ来るって
蓮-来れそうなら良かったぁ
がちゃ
am.10:05
大&翔-遅れました!/。
照-五分くらい全然いいよ。それより翔太も佐久間も寝てたらしいけどなにも無かった?
大&翔-何もなかった
辰-2人で寝てたんだろ〜?
大-そーそー!寝ちゃってさ〜!
舞-んと、布団は被って寝ましたか?
翔-眠過ぎて忘れてました
舞-お腹を冷やさない為にもお布団を被ること、あと今回は阿部ちゃんが知ってたからいいけど誰かに伝えてね!そうじゃないと皆が慌てちゃいます。(スタッフさんの真似してみたんだー!)
翔-了解でth
舞-あとあと、僕ともまた今度一緒に寝ようね!
大&翔-全然大丈夫!!/ん。
蓮-絶対後ろのが本音でしょ
舞-あれ?バレちゃった?笑
蓮-めっちゃニコニコしてちゃね
…前と全然違くね?
前本気で怖かったんだぞ。真面目に俺身体全体に釘とか棘とか刺されてるみたいな視線浴びてたし。
だってさ
辰-…なべ、なんか合ったら頼れよ、話聞くくらいなら俺も出来っから。
とかさ
舞-しょっぴーターン右だよ
とか
照-翔太体調悪いなら休んどきな、フラフラでやる程重要じゃないから
って感じで言葉は優しかったけど
マジでなんか怖かったし。
冗談抜きで怖かったよ。本気で。
本当になんなんだよ
永久ループのお化け屋敷にでも居るのかくらいだったんですけど
まあ出口の無いお化け屋敷もそもそもお化け屋敷にも行きませんけどね
翔-…ん?今日の会議って何やるんだ?
あ、声出す気無かったのに
舞-ね、僕も何するのか分かんない
照-会議の話題を考える会議とか?
辰-照までボケないの。
大-え、照天才?
辰-振り付けのな?会議始めんぞー
康-否定せんの流石ふっかさんやな
涼-照の事よく分かってるからね
舞-これが…いわふか、?
蓮-やめよラウール、こっちは危険。
舞-じゃあやーめた
蓮-よくできました
亮-俺も撫でてあげる
舞-えへへ〜
数十分後
翔-……
どうしてか、
メンバーの声が聞こえない
なのに…なのに、この二人だけは
異様な程確実に聞こえるんだ
康-なあ舘、ここってどうするん?
涼-ああ、ここはね、
康-おぉ!流石舘やな!
涼-どういたしまして
辰-舘さんと康二かぁ
舞-“お似合い”だよね
辰-“お似合い”だねぇ
“笑う2人の横顔が眩しくて、ただ見つめてた”
もう何も聞きたくないんだって。
ずっと一緒だったんだからそりゃ好意も湧き出てくるだろ
まあ同性同士だから分かっては貰えないだろうけど。
俺なんかじゃ似合え無いんだろ、
俺には一人が“お似合い”なんだろ?
俺は“幼馴染”までで十分なんだろ。
翔-…ぅ
気持ち悪いけど、皆の前では…
翔-…ごめん、一旦離席する。
蓮-…!!これか…
大-めめ、
亮-翔太のことよろしく
蓮-任せてください
照-、、目黒頼んだ
蓮‐分かりました
翔-……(ふらっ
蓮-翔太くん!
壁に沿って歩いてるんだから心配せずには居られないって…
翔-…め、ぐろ…?
蓮-ごめんちょっと失礼するね(抱
翔-…ふぅ…すぅ
蓮-大丈夫だよ
蓮-着いたよ翔太くん行っておいで
翔-…ごめん、
がちゃ
蓮-…
べちゃ
翔-…ぅ…あ
数分後
翔-…っはあ、はあ
“康-だーて!!”
“涼-うわっどうしたの康二?”
“康-特に困ってはないねんけどここを教えて欲しくてな?”
“涼-また?笑いいよ教えてあげる”
“康-涼太!…やっぱり名前呼びは慣れへんわぁ笑”
“涼-俺も名前で呼ばれるのは慣れてないかも[笑]”
“翔-………”
…バレてるよ、[愛想笑い]。
貴方の笑顔は
俺だけ
が一番知ってるから。
名前呼び、慣れないんだね。
名前でも呼ばれてたのにね。
俺にさ。俺だけにね。
…彼奴なんてお前の事、何も知らないのになんで、なんで彼奴にしたの?
俺なら、俺ならお前の事小さい時から知ってるし、話さなくても考えてる事とか分かるのになんでなんだよ。
彼奴は何も知らないから、だからあんな事が軽く言えるんだよ。
お前なら、きっとこんな事、
分かりきってるはずだろ…、?
…でも、
翔-…もう、ダメなんだろ
蓮-翔太くん?
(独り言?…録音、ごめんね)
翔-俺、俺、
蓮-…?
翔-お前のこと、好き“だよ”
(大丈夫、)
翔-お前の自分を犠牲にしてでも人を助ける所も、人一倍に努力してる所も全部全部小さい頃から本当にお前のことが、好き“だった”から。
(まだ間に合うから…!)
翔-だから、もう諦めるよ
蓮-…え?
翔-アプローチだって俺が何しても何も意味は無くて、彼奴が一番ってことも、俺なんて眼中に無い事も、全部痛い程に感じて、でも信じたくなくて、ずっとずっと目を逸らして来た。
翔-でも、もうこの想いなんて、
翔-こんな想いなんて持ってたって意味無いんだろ
“分かるはずもない”
“君に分かるはずもないでしょう”
翔-…“幼馴染”なんて言葉“大嫌い”だ
蓮-……?、!
“幼馴染” “大嫌い”
翔-俺を嘲笑って、突き落として、
翔-…ねえ____俺、俺……
______________________。
がちゃ
蓮-翔太くん大丈夫?
翔-…ぅうん。ごめん。蓮。
蓮-心配しないで翔太くん
蓮-歩けはする?
翔-…それは…どう、だろ。
蓮-大丈夫。一旦佐久間くんに…
プルルルル
“大-ちょ、翔太大丈夫?!”
“蓮-俺の鼓膜も考えてくれ!”
“亮-家の大介がごめんね”
“大-めんごめんご!”
“蓮-まあそれについては後で問い合わせるとして、”
“大-うげ…”
“蓮-翔太くんが本当に危険な状態なんですけど、”
“亮-…今の状態言ってもらえる?”
“蓮-恐らく、ーー”
“亮-だよね。会議中でもそんな感じになってたし”
“大-…あれ、関係してる、、?”
“蓮-佐久間くん正解”
翔-……?
蓮、電話してる…
相手って…でも亮平と大介だよね
“翔-…さ、さんにんとも…?”
“蓮-…!翔太くん、大丈夫そう?”
“大-翔太!大丈夫?痛い所ある?”
“亮-ちょっとそこだと危ないから場所移動出来る?”
“蓮-なら屋上で頼みます”
“大&亮-りょうかーい”
プツッ
翔-れ、蓮?今からどこいくの…?
蓮-今から2人に会いに行くよ?
翔-ふ、2人ってあの…?
蓮-阿部ちゃんと佐久間くんだよ?
翔-…な、ならよかった
蓮-行けそう?
翔-た、多分…むり…
蓮-よっと(抱)
翔-…ありがと。
僕が今信頼出来る人は、
いったい何人だろうね?
屋上
がちゃ
大-お、来た来た!
亮-翔太大丈夫そう?
蓮-会議中よりかは遥かに。
翔-ここで何…するの?…というよりもその、会議は…?
大-もう終わったよ〜
亮-まあ何も無かったからね
蓮-終わってるなら良かったです
翔-…そっか
蓮-…翔太くんに聞きたいことがあるんですけど
翔-どうしたの?
蓮-口調が変わった理由ってどうしたんですか?
翔-口調、変わっ…てる…?
亮-“棘”って感じは無くなったね
大-なんというか…置いてかないで…みたいな感じ?
蓮-精神的ダメージとか?
翔-…その…蓮のいってるとおり…じゃない…かな
亮-、?翔太目元失礼するね
翔-…うん。
蓮-…!翔太くんクマ隠してたんだ
亮-どうしてこうなっちゃったか教えて貰える?
翔-……ごめん、なんか…ちょっと、言えない、な
大-ちょっ?!翔太本当に大丈夫?
亮-大介ナイスキャッチ
蓮-翔太くん、本当に大丈夫?
翔-…ごめん。もう大丈夫だから
蓮-さっき凄いふらついてたのに?
大-それ予兆じゃね?
亮-家まで送ってって貰おっか
翔-俺なんもわるいとこないって…
蓮-ありましたよ
大-照にこの後の予定聞いとくね〜
メッセージ
“大-この後ってなんかあったっけ?”
“照-今日はもう無いよ 翔太関連?”
“大-うん、説明はまた今度でいい?”
“照-おっけーまた今度よろしく”
“大-あと俺と阿部ちゃんとめめ付き添い行く”
“照-重症そうだな 三人でいける?”
“大-取り敢えず頑張ってみる!”
“大-今度なんか奢んね、おっち〜!”
“照-いいよそんなの お大事に。”
大-おっけ無い!
亮-翔太歩けそう?
蓮-お任せを
翔-いやそれくらい行けるって…
降りてきて
翔-………
(それ程ないけど荷物まとめなきゃ
?-あれ、翔太どうかしたの?
翔-ぇ、あ、りょ…だ、舘さん?
涼-…呼び方、無理に変えなくてもいいんだよ?
翔-だって、
涼-「 “涼太”って呼んでいいのは俺だけ 」じゃなかったっけ、
翔-“舘さん”も特別な人、居るでしょ?ほら彼奴とか、だったら尚更…さ、?
涼-特別な人、“翔太”じゃ駄目かな
<康-涼太〜飲み物買い行こや〜
翔-……っ、そうだ質問返し忘れてた 俺帰るね
涼-ぇ、体調悪いの?大丈夫?
“お願い 僕を見ていて 僕を見ていて”
翔-別に、それ程じゃないから…さ
涼-で、でも、…
翔-俺への優しさは後悔になるから
涼-そんな事無いよ、
康-ここにおったん涼太、行こや?
翔-っ、「 “邪魔”だよ…、」
翔-じゃあね、
涼-待ってよ、
“本当に、本当に”
“君が大好きだったから”
翔-「 涼太 」 。
涼-「 翔太 」!
康-涼太、さっきからどしたん?俺が呼んでも気付かへんかったやん、なんかあったん?
涼-…っあぁ、ごめん。聞いてなかった。もう一回言ってもらっていい?
康-も〜!またやでそれ!しゃあないなぁ優しい康二くんが教えたるわ!
涼-…うん、ごめん。
(俺の所為だ、俺の所為で、
ーーーー
翔-なんで3人ともついてくるの…
蓮-まあだって…ね?
現おにーさんず-翔太/翔太くん1人じゃ危険だからね/ですから
翔-俺こんなかでも…
大-翔太俺居るよ?
翔-うぐ…
マ-着きましたよ〜
4人-ありがとうございました
p.m.17:04
翔-…家入れないと駄目?
蓮-え、翔太くん一軒家だったの?
亮-1階?2階?
翔-話聞いてくれてないし…2.5階。
大-翔太ある意味凄いな
翔-ある意味ってなに?
蓮-屋根裏部屋みたいな?
大-うわぁ俺好きだな
亮-まあ知ってた
翔-プラマイゼロ…ん。いらっしゃい
大-たっだいま〜!!
亮-お邪魔しますでしょ?…ただいま
蓮-ただいまぁー!
翔-何も治ってないじゃん…まあいいや飲み物いる?水かお茶しかないけど
亮-飲み物は大丈夫だよ
蓮-気持ちだけで十分ですから
大-部屋めっちゃきれー!!
亮-…では翔太にいくつかの質問があります。答えられることは出来る限り正直に答えてください。
蓮-ではまず1つ目、先程の“コンシーラー”で隠していた“クマ”はどの様に出来ましたか?
翔-…よく、判りません。
蓮-…分かりました。続いて2つ目、貴方の恋心は今、誰に向かっていますか?
翔-…“僕”が愛を訴えても、誰も応えてくれる事は無いのでいません。
蓮-では聞き方を変えましょうか。貴方が現在、好きな人は居ますか?名前は言わなくても大丈夫です。
翔-……い、いま…せん。
亮-…答えられることでも十分なのですが、答えることが出来るのなら“正直”に答えてください。
翔-…いま、す。いた…けど、もう、諦めました。だってもう…もう……!!
翔-……僕がどれだけ望んだって意味だなんてない。そう思ったからです。
大&蓮&亮-…?!
(言葉が詰まらずに…?)
蓮-……!
目の輝きが、「星」が消えた。
あの瞬間に、あの瞬間だけ。
亮-ありがとう翔太、今日はこれでおしまいだよ。教えてくれてありがとね
翔-…何も答えれなくてごめん。
蓮-大丈夫だよ。これだけでも俺達は嬉しいからね
大-よく頑張ったね翔太
翔-あり…がと…?
亮-それじゃあありがとね翔太
蓮-またね、翔太くん
翔-役に立てたなら…よかったけど…
大-…?けど?
翔-…その、えと…今は1人にしないでほしくて…
亮-そっかぁ、でも俺と大介は猫達のために帰らないとなんだよねぇ
大-ごめん翔太、今日は一旦帰るね
蓮-…あ、俺?
大-そいじゃーねおやすみ翔太
亮-おやすみ、翔太。また明日ね
翔-ん、ばいばい
蓮-それでは。
亮&大-…
…水だけの花瓶、聞いた事ないな
p.m.21:38
翔-お風呂沸かしてくるね
蓮-うん。行ってらっしゃい
風呂・食事後 22:56
蓮-…ベッド問題発生?
翔-俺やらなきゃいけないことがあるから先寝ててくれない?
蓮-分かった。翔太くん、おやすみ
翔-…うん。おやすみ、蓮
(着信1件
がちゃ
蓮-…俺も寝るわけにはいかないや
録音データとかいろいろあるし
今の時間は…っと
p.m.23:09
12時に回るまでには寝ときたい
蓮-それじゃ、いっちょやりますか
…そういえば所々に花瓶があったけど
水“だけ”しか入ってなかったな
幼馴染と言われたらゆり組が一番印象的で、本当に仲が良くて、運命程なのに、だったのに…
翔-大嫌いだ
なんて言わせてる舘さんは
本当に“運命”と呼べるのか…?
“長く居たから似てきてただけ”
それとも、もしかして…
いや、もし、そうなら、
“そういう事”なんだったら……!!
ーーーーー
“夜が嫌い 僕が嫌い”
“夜が嫌い 独りが怖い”
計算も漢字もまともに出来ないのにこういう?人の細かい所とかはすぐに気付く敏感って恐ろしいよな。
翔-…酷い事、言っちゃったな。
……手繰り寄せた“赤い糸”は
“運命”なのか、“後悔”なのか。
今の時刻は…っと
p.m.23:17
貴方を好きでいたいから、
貴方を好きでいたかった。
貴方が好きだったから、
貴方を好きだったのに。
如何してこんなにも
残酷な“運命”なのだろうか。
“恋綴り 涙 風に揺れて”
“貴方を思って胸が泣く”
“恋焦がれ 空を儚く舞う”
“この想いが零れぬ様に”
どんな人に相談に乗って貰ったとて
貴方は何も知らないから。
どうせ意味なんて無いんだよ。
もうなんにも判ん無いよ。
“愛されたいと願うのは罪と言うのね”
翔-ほら、僕も僕と一緒に“回る空うさぎ”を見に行こうよ。
(着信2件
我ながら
本当に『 あの曲 』通りだ。
…花瓶に水だけ入れてるけど
やっぱり“青”だけだったら
花には、“赤”には足りないのかな
“薔薇の花に願い込めてさ”
…薔薇だなんて、昔じゃないし
ーーーーー
蓮-今俺に出来そうな事はできる限り全部出来たけど…間に合うかな
am.26:13
そういえば
蓮-…星って見えんのかな?
今日天気良かったしなんとなく綺麗に見えそうじゃない?
翔太くんには悪いけど…ってか寝室から出てってから来てなくない?
寝ないつもりなのかな
…そういえばここベランダあるよな?
ベランダにいる?
まあ行ってみる価値はあるからね
パタン
ーーーー
翔-……
ポツリと瞳から出る雫が顔を濡らす
止まる事を願うがそう簡単には行かないようだ
翔-…俺、いい所あったのかな
きっと無い。
そんな事なんてとうに知っている
…こんな身体、望んでないのに。
ずっと、ずっと俺を苦しめる。
“瞳の先に同じ人がいることもう分かってた”
“思うほど愛しくて願うほど悲しくて”
“いつかきっと二つと一つに分かれていくその背中見送るほど強くなくて”
翔-幼馴染…なぁ。
俺は涼太と幼馴染。
産まれた病院も同じで、
殆ど全部一緒だった。
だからこそ俺は涼太が、涼太が……
…!、?
なんで足音が聞こえるの?
蓮は寝たんじゃないの?
もしかして、ベランダに居るのバレてる…?
蓮-あ、やっぱり居た、翔太くん探してたんだよ
翔-…?探してたってなんで?
蓮-結構時間経っても寝室には戻ってこなくて心配になったからさ
翔-…そっか。
蓮-なんでここに居たの?
翔-天気いいから星見えるかなって。
蓮-そっか、ありがとう。
他にも理由ありそうだな
蓮-そういえばさ、“花瓶”って何?
翔-…寝よっか
蓮-…!俺眠いから先寝室行くね
翔-うん、先寝てていいよ。偽笑
蓮-分かった、“またね”
翔-うん、“じゃあね”。
ーーーー
蓮-…はぐらかされたな
詰め込むのも翔太くんの身体に悪いし、また明日に回そうかな
それじゃあお先に
蓮-おやすみ、翔太くん
“じゃあね”なら“また”は無いのかな
ーーーー
翔-…あーあ
バレちゃった。
クマについても。
あの“花瓶”についても。
夜遅くにベランダに出てることも。
僕だけの夜明けが来るまで待ってることも。
そんなの俺にだって判ん無いよ。
だからこそ貴方も何も知らないのに。
惨めな僕の背中を、
ただ、ただ…
“誰も知らない世界へ奪い去りたい”
それだけだったんだ。
翔-…逃げる場所も無さそうだよね。
こんな気分で25時を過ごすつもりは無かったのにもう26時。
…中途半端な僕にできることはこんな事しか出来ないのかな。
翔-…“気付かない、そのままだし”
翔-なら、“絡まる糸を解いていく”
だけど
そんな事が出来る勇気だなんて、
僕にはあるのかな
“ずっと一緒に居ようね。翔太”
“運命に言われてんだよ。涼太”
“翔太には青薔薇が似合うよ”
伝え方 ??、???
想い“????”
“涼太には赤薔薇が似合うよ”
想い“????”
捉え方 ???
赤い薔薇が青い薔薇になるなんて、
“また”なんて、次なんて、
これが“最後”なんだって。
“ずっとずっと好きかもな”
“少しだけ、痛いかな…”
“大嫌いを裏返したとて”
“そこに「大好き」は隠れていないと”
“叶えたい この想い”
翔-ねぇ、涼太、
“欠けたものは何で埋めればいい?”
pm.27:05
翔-…嗚呼。今日は晴れなんだっけ。
俺には心底似合わない天気だな
夜明けに分かるのは…なんとなく。
…外に居るようになったのは最近からだと思うでしょ?
全然最近じゃないよ
教えてあげる。
十六年前からだよ。
意外でしょ?
…あれ、もしかして勘づいてたの?
そっか…面白くないね。
なんてね、冗談だよ。
蓮も心配してるだろうし、
早く行かなきゃな
…夜明けには…もう、
“この想いが零れぬ様に”
さよならを告げなければならない。
でも、もしも貴方が手を差し伸べてくれるなら、
僕は…濮は、きっとその手を、
何度も目に焼き付けたその身体を、
濮は、絶対に…
……駄目だ。
僕には駄目だよ。
もう…涼太は
涼太は独りなんかじゃない
俺みたいな手が掛かるモノじゃない
そうだよ。涼太は違うんだよ
だからもう、俺には、俺には…
さよならを告げることしかできない。
なあ、そうなんだろ?
そうだ。もう分かってんだろ?
…嫌だ
…何言ってんの?“嫌だ”なんて言っても無駄なんだぞ?
でも…
“でも”だなんて彼奴に通用する訳がないだろ
彼奴なんかじゃくて、名前が…
なら今、名前呼べんの?
…否、俺なんかが呼んじゃ駄目だ。
だろ?もう諦めろよ。俺にはもう叶うはずが無いんだよ。
“叶わないこの胸の痛みを抱きしめていく”
…うん。じゃあな。
“ねえ”
“いいの?いいの?捨てちゃうよ?”
“気付かない?”
“まだ気付かないなら…”
“俺の初恋の人”
“ 涼太 ”
翔-…ねえ涼太俺、俺……
“指輪、買ってたんだ”。
“当たり前に描いていた”
“共にいるはずの未来が”
“いつの間にか形を変えていく”
“その想いどうか届きますように”
“…そっかそっか”
“好きなのは、最初から「僕だけ」”
“「大丈夫」なんて恋を信じて仕舞うの”
“情けないずるい事ばかりを”
“考えてしまう”
やだ、やだ、やだよ、嫌だよ、
好きでいたい、隣にいたいのに、
なんで、如何して、
動かないの?
動けないの?
なんで、如何して、
好きだよって、傍にいたいのに、
やだ、やだ、やだよ、嫌だよ、
僕の薔薇は奇跡
ではなく不可能でした____。
愛の告白が不可能になるだなんてね。
am.08:25
結局寝れなくてさ。
もう、どうしようも無いよね。笑
蓮-おはよう、翔太くん
蓮-あ、朝御飯ありがとう
翔-焼いただけだよ、おはよう蓮
蓮-…ねぇ、暗い顔してどうしたの?
翔-……俺、諦めるよ。
“運命だと信じてた日々よ”
“さようなら”
蓮-…は?ちょ、え?
翔-呼び方さえも全て捨てるから。
蓮-翔太くん何があったの?
翔-じゃあこれ、渡してくれる?
蓮-…?、!この花達って
翔-うん。そういう事だよ。
蓮-で、でも…!
翔-もういいんだって。愛想笑いも、全部全部疲れたから。
“笑いあってさよなら”
添手紙
さようなら、俺の二十六年。
さよなら、俺の元彼氏さん。
黄のチューリップ
望みのない恋
Hopeless love
紫のクロッカス
愛の後悔
love regret
白のゼラニウム
私はあなたの愛を信じない
I don’t believe in your love
青薔薇
Blue rose
“奇跡”
“夢叶う”
または
“不可能”
impossibility
赤薔薇
Red rose
“愛の告白”
『 涼-“ごめんね”___。 』
グループトークにて am.8:34
“康-俺と涼太から報告やで〜!!
涼-付き合いました、
大-まじ?!おめっと〜!
照-お料理組ね、おめでと
辰-ついに三ペア目か!おめ!
舞-わ!2人共おめでと!
亮-あれ、めめと翔太は?
照-既読6だけだな
涼-翔太大丈夫かな?
康-しょっぴーじゃなくて俺を大切にやからね、涼太
涼-ごめんごめん
大-ここでいちゃこらするな〜!
大-いちゃこら警察です逮捕〜!!
亮-俺のゆり組を返して下さい
阿部 さんによって削除されました
亮-何も無いや おめでと”
蓮-…?!これ、どんな時にしてんだ…
翔-何?どうかしたの?
蓮-駄目だよ、
翔-…なんで?
蓮-見たら駄目、絶対。
翔-…分かってるからさ、もういいよ
蓮-、ホントに?
翔-うん、認めたく無いけどね
蓮-…はい、どうぞ
翔-…やっぱり、こうなっちゃうんだね、この人生は
“蓮-遅れてすみませんおめでとうございます 既読7
康-全然やで!ありがとな!!”
“私たちは運命だと”
“本気で思い込んでいたけれど”
“本当は”
“長く居たから似てきてただけ”
蓮-翔太くん、メール来てない?
翔-来てない、来てないよ
蓮-大丈夫だよ、俺知ってるから
翔-…っ、なんで?
蓮-俺ね、翔太くんに諦めて欲しくなかったんだ。
蓮-翔太くんも分かるでしょ?舘さんの今の気持ち
翔-…気持ち?
蓮-うん、あの顔ねきっと…
蓮-舘さん、今“も”翔太くんのこと
蓮-“好き”だと思う。
翔-…もういいって、
“時が経って分かる”
“消せない想い”
個人トーク
“涼-翔太?大丈夫? 22:56
涼-体調悪いの?今から行こうか?
涼-翔太?倒れてないよね? 23:16”
“不在着信 6件
涼-翔太?” 8:31
“涼-お願い、返事して翔太
涼-既読じゃなくて、翔太の想いを送って欲しい” 8:32
[メール、不在着信含め9件]
…っ要らないよ。
全部、全部全部全部!!!
俺に架ける優しさなんて要らない。
貴方には、いや、
お前には、もう、
渡すべき相手が居んだろ。
だから、だからもう
“君の運命の人は僕じゃない”
“辛いけど否めない”
“でも離れがたいのさ”
︻
翔-涼太、俺ね、涼太の事嫌いになっちゃった。だから、別れてほしい。
涼-嘘だよね、翔太、嘘つく時だけ俺に目線合わせてくれないし、
翔-…そんなの関係ないよ。ただ、ただ涼太はまだ戻れるでしょ、涼太には幸せになれる権利があるから
涼-でも、それは翔太にも…
翔-俺には権利も勇気も無いよ
涼-あるよ!絶対に!!
翔-…っ、ばいばい、涼太(走去
涼-…やだ、やだよ翔太!(追走
︼
“時を巻き戻せたら”
“強く抱きしめるのに”
“ありのままの自分に”
“自信が無かった”
『 もうメールさえも見られなくて。
“誰かを守り抜く強さを胸に秘めて”
俺は、誰を守る?
俺は、僕を守れる?
“ 今日は 薔薇の 華も 無いよ ”
翔-やっぱり、苦しいなぁ…。グスッ 》
蓮-でも、今ならまだ間に合うかもしれないんだよ、?
翔-…はは、さっきも言ったろ?
翔-もういいんだって。
“バイバイもう永遠に会えないね”
蓮-なんで…
翔-だって…、
翔-“それだけが僕にできる
‘優しさ’だから”、?
『 Two 』
vocal.渡辺翔太 & 目黒蓮
コメント
2件
終わり方凄い好みです!