日本に生まれて、
私達は不幸だよね _____ 。
こんな国だから ___ 。
やってらんねぇよなぁ 、
辛い、日本に居たくない 、
日本なんて、潰れちゃえばいいんだ 、
日本に生まれるんじゃなくて、スウェーデンに生まれたかった。
日本に産まれるんじゃなかった 。
なんで私を日本に産んだの !?!?
「 はッ 、」と息が喉に詰まった。
気づけば汗でぐしょぐしょで 、枕の表面が湿っていた 。
頬を伝う汗が気持ち悪かった 。
隣で寝ていたポチくんは心配そうにこちらを覗き込んでいた 。
「 … すみません 、大丈夫ですよ 。」
微笑みぽちくんの頭を撫でてやるとポチくんはグーンと泣きながら私に擦り寄せてきた 。
「 … 最近 、多いですね 、
皆さん 、大変なんでしょう 、
もっといい国を目指せるよう昇進せねば行けませんね 、」
時計を見れば3時28分で 、二度寝をするには勇気が必要な時間に起きてしまった。
せっかく時間があるんですから 、
布団を洗ってしまおう 。火曜日に布団を洗濯する家庭はなかなかいないでしょうね 。
布団を抱え、ようやくデビューした洗濯機のドラム式に洗濯物を入れる。
洗剤を入れ、ボタンを押すだけで完了 。
なんて便利な世の中になったんでしょうか 、
ぐるぐる回っているドラム式の中身を見ながらまた、あの夢のことを思い出してしまう。
「 辛いなど、思いませんけれども、
やはり、悲しいものですね 。」
誰に話しかけているのかは分からない。
しかし、声に出してみたんです。自分を慰めるように 。
きっとあんなネットのコメント欄など見てしまったからでしょう、
洗濯物がぐるぐる回っている。
世界がぐるぐる回っている 。
ネットは24時間必ずぐるぐる動いている。
そんな考えもあり、くだらない12分をすごしてしまった。時間ロスですね。
12分で一体何ができたでしょう。
時間は有限だと言うのに 。
「 考えすぎですね、またドイツさんに怒られてしまいますね、」
引きこもっていた為(鎖国)、外に出ることはなかったはずなのに、
外に出るようになり(開国)、皆さんとお話する場面が増えただけで 、
ここまで楽しい思いはないのですが 、
引きこもりになれている訛りがあるのか 、
どうも疲れてしまいます 、
歳のせいでしょうか 。
「 … 仕事もきっと(上司)さんと(後輩)さんなまた仕事を押し付けれるのでしょうか、、
( 課長 )さんも社内の様子を拝見しにいらっしゃいますし、
きっとプレゼンは私がやるんでしょう 、
パワポは作り終えましたし、資料も原稿もできてます。
しかし上手くいくとは思えません 、
心配性なんでしょうか、それともこれも歳のせいですかね?
… 歳をとるって本当に嫌になります、」
なんて、2684歳が何言っているんでしょう。
もう歳をとることは慣れているはずなんですけど、
気にしてしまいます。
しゃがむだけで、動くだけでグキっと激痛が走る時はもう動けませんから、
不自由なものです。若いっていいですよね、
妬みなんかで使われる言葉ですが、
私はそんなつもりではなく、純粋に……
いえ、言われている相手からはどのような思想になるんでしょう。
傷つけてしまうかも知れません 。
そんな考え事をしている間にもう準備ができてしまった。
まだ20分あると言うのに。しかし、早めに行動しても悪いことは無いですよね。
早起きは三文の徳という言葉もありますし、
早めに行動して動いても多少大丈夫でしょう。
会社で早めに自分の業務を終わらせればいいだけの話ですから。
今日こそ定時に帰れるようになりたいですね
ぽちくんに行ってきますと告げ、
玄関の鍵を閉めてまた会社へ向かう 。
「 本田 。ちょっといいか 。 」
あともう少しで終わるはずの資料を途中で手を離し、
上司の元へ歩いていくと 、上司は資料を机にぽいと投げ捨て 、私を睨みつけた 。
「 何度言えばわかる 、ここは違う。
ちゃんと調べたのか 、資料全体も誤字や日本語が間違ってる 、
どうなってるんだ、
お前は ” 国 ” じゃないのか」
すみませんと頭を下げ 、もう一度作り直しに席に戻るも、上司の舌打ちが背中を撃つ。
しっかりしなくては 国 なのですから。
席に戻ると隣の(後輩)さんが声をかける 。
「 先輩 !すみません 、あの ー … 、
また 、この資料頼んでもいいですか、?
その、えっと、今日帰らなきゃ行けなくて 。」
「いつものですか ?」
「 はい 、」彼は母の介護をしなくては行けないようで 、早めに帰らなければいけないと 、
だいたいの資料などは私に回ってくる、
ちゃんと断らない私が悪いのですが 。
しかし、断ってしまっては少し胸が痛むのです 。
でも、知っているんです。彼の母は 、健康体で、
介護など必要無いことを。
この前だってスーパーの品出しを頑張っていましたよ 。
「パートも楽じゃないんだから。もう。」
そう愚痴ってお酒を飲んでいたのを私は見てしまいましたよ。居酒屋で。
嘘とわかってまで断れない私は弱いですね。
皆さんは孫のように思っているので 、
下手に断れないのです。甘やかしてしまう自分が情けないです 。
またこれは今日も早めには帰れませんね 、
脳裏に浮かぶのはポチくんが玄関で私の帰りを待っている姿 。
すみません 、ポチくん 、
コメント
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題名で一目惚れ、 読んでみてもうどタイプ 時間があるときに全作品読んでみます
1コメ!新作も最高です!!!! ここあ様のストーリーどれも最高すぎていつでも見返してます!今回も最高でした!!! 続き待ってマース!!!!!!!!!