「 お は よ う 。 ― 世 界 滅 ん だ よ 。 」
俺は、今まで行ったこともない遠方の秘境を目指して、ひとり、旅を始めた。
誰も見たことがない神秘的な風景は、ぽっかり空いた心を埋めてくれる気がした。
どこにでもいる底辺の個人ゲーム実況者なんて、もうやめたかった。
だから、人生最期にやりたいことをやって、ついでにどこかで開放されてしまいたい。
そんな、大した理由もない旅を続けて、今日で3日目。
日を浴びながら、ゆっくり木々に囲まれた小道を歩いていた。
ふと前方に目を見やると、遠くに洞窟の入り口が見える。
「時翔洞窟…ときと?かな。」
俺は迷いもせず洞窟の中に向かった。
どういう歴史があって、どのくらい有名なのかすら、全く知らなかった。
ただ、洞穴が整備されているなら大丈夫だろう、という浅はかな考えが仇になるなんてこの時は思いもしなかった。
洞窟の中は思ったよりかなり暗く、気温が低い。
進んでいくと次第に光も差し込まなくなった。慌ててスマホのライトを付ける。
時折、天井高くから鍾乳洞を伝って落ちるしずくが、誰もいない洞窟にぽちゃん、と響く。
と、そのとき。
「 …ん?なにあれ 。 」
10mほど先、白くて小さい動物のようなものがこちらを見つめていた。
暗くて全身は見えないが、つぶらなひとみがライトに照らされ輝いている。
近づこうと歩みを早めると、白い生き物は脇道に消えてしまった。
先程までの道とは違い、かなり険しく天井も低い。
まぁ、一般男性の平均身長よりチビな俺なら何の問題も無いだろう。うん。
慎重に進んでいくと、再び白い生き物がそこにいた。
その振る舞いに、少しばかり違和感を感じる。
「これ、逃げてるんじゃなくて、俺が追いかけて来るのを待ってる…?」
生き物はただこちらを眺めていただけだった。しかし、しばらくしてまた、洞窟の奥へと進んでしまった。
せめて、YesとかNoとか言えばいいのに…。そりゃ喋れんのだろうけど。喋りだしたら恐いけど…!
そこからは、余計なことは考えず、ひたすらに生き物を追いかけていった。
どんどん奥深くに進んできていることは感じていた。でも気に留めなかった。
子供みたいに無邪気に追いかけ続けた。
ここ数年の間味わえなかった感覚。前までの俺なら追いかけもしなかっただろう。
久しぶりに楽しいと思えた気がした。
…のもつかの間。
見失ってしまったのだ。
「あれ…? どこ行ったんだ。あのしr」「うわぁっっ!」
突然白い生き物が目の前に出てくる。びっくりして後ろにバランスを崩してしまう。
手にはスマホ。すぐに手を付けそうにない…!
そして床はごつごつした岩…!濡れていて、足踏ん張れない。頭打っちゃう!
(あ、終わった。 to be continued …)
覚悟して目をギュッと閉じる。
後頭部に激しい痛みを感じる、周囲に鈍い音が響いた。
意識が朦朧(もうろう)とする…
気を失う直前、顔を覗き込む白い生き物と、誰かの人影が見えた気がした。
俺はその日、意識を失ってしまったのだった。
はーいここまで読んでくださりありがとうございました!
作者のむうまです。
ここからは少し作品の話になります
この作品はドズル社メンバーの中の2人しか出てこない予定です。
誰かはご想像にお任せします。この話だけで特定できますよ!
作者超マイペースに作品考えていくので、いつ投稿されるかも、果たして完結するのかも分かりません!((
まぁそこはがんばります!
だからのんびりと続きを待っていてくださーい
次は作者について〜
この垢は「むうま」という人のサブ垢になります。
多分調べたら一発で出てきますね
こちらは学校配布用タブレットの規制を突破してサイト版にて執筆しています。
だからコメントは出来ないし、いつ規制に引っかかるかも分かりません
まぁそこはどうでもいいんです((
この垢にしてくださったコメントは本垢「むうま」を使って返信します
だから「へっ、知らん人から返信来たッッ!?」ってならないでください(草)
以上になります!
では、まじで投稿はのんびり待っててくだせぇ。じゃっ
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