「何してるんだ…….」
何この人…..人が目の前でナイフ持ってるのに…..なんで普通の態度なの?
「名前と年齢は..?」
「…..じゅっ」
「あぁごめん人に名前を聞く時は自分から名乗るのが当たり前だよな、俺の名前は小鳥遊勇心14歳きみは?」
「橘……….姫…華14歳」
「姫華かお嬢様みたいな名前だな」
こんなこと言ってくれた人は初めてだ私でさえ自分の名前を気に入ってないのに。
「どうも……..特技は.?」
適当に話を流す。
「特技……か…どうだろ今はないかなでも昔サッカーはできた….。」
「ぜったいにサッカーしてないよ….だって顔青白いし、筋肉は..まぁ」
すると彼は一瞬困った顔をした
「やっぱいそうだよな…してるように見えないよな….」
なんで一瞬困った顔したの?なんか申し訳ない気持ちになった……
「まあ話は置いといて橘さんの話聞いてもいい?」
「うん……」
「よしまずここでは話せなさそうだから場所変えるか..」
彼は私の手を取って一緒に繁華街を駆けていった。
繁華街から少し歩いたところに河川敷があった川は月明かりに照らされキラキラ輝いている。それに空を見上げると溢れそうなほどの星が1つ1つ綺麗に輝いていた。
「.きれい……..」
すると彼が子供のような満面の笑みで
「だろ!都会じゃないみたいだろここは俺のよっつの時からの秘密基地みたいなもんなんだ」
「ふぅん」
しばらくして彼が口を開いた
「それでその行為に至った理由は…..」
「………………..。」
「ごめん急で….答えなくてもいいよ」
わたしはなぜかここで答えなければ何も変わらないと思った。
「ううんいいよ実はわたし、いじめられててさ今不登校状態で、わたしが元気がないのを見かねた幸恵さんが精神病院に連れてってくれたんだよそしたら……..重度の鬱状態ってさいじめられたあげく鬱状態って……….最悪……」
「そっか……..幸恵さんって…..?」
「ぁ……….」
「ごめん無神経だよな」
気まずい沈黙が流れるでもこの人なら受け止めてくれそうと思ってはなすことにした
「…….わたしさ本当の母親に捨てられたんだと思う。自分が育ててもないくせにわたしに似合わない姫華っていう華やかな名前つけられて……..それでさお母さんのお姉ちゃんである幸恵さんに引き取られたんだよね、、、、だから幸恵さんは本当のお母さんじゃない。」
「そうだったんだな……..。」
「ねぇじゃあ勇心さんのことも教えてよ」
すると勇心さんはまあ見開いた
「本当に…..?」
「うん…」
「俺は母親も父親もいなかって施設育ち、今は違うところに住んでるけど」
へぇそうだったんだ………
「あのっ……..」
プルルルルプルルル電話が鳴った
『ちょっと姫華??大丈夫??どこにいるの』
あぁ幸恵さんかもう品出し終わったんだ
「ごめん今帰る。」
『お迎えいこっか??』
「いい。幸恵さん疲れてるでしょ休みなよ」
なんでわたしはこんなに優しくしてもらってるのに素直になれないんだろ……
『そっそう………..気をつけて帰ってくるのよ…..』
「うん、それじゃ」
プチ
「それじゃあわたし帰るね」
「おう」
もう二度と会うことができないかもしれない。
「でももっと相談したい……」
心からそう思った
「すると彼がじゃあ明後日でもいいなら2:00ここの河川敷で待ってるよ」
「うん…….!」
それから送ってもらって家に帰った。
続く
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