────事故から一年後。
あれから私の気持ちと腕の傷は徐々に癒え、傷跡のことを考える時間もほとんどなくなった。
それもこれも、私が考え込んでしまう度、涙が出そうになる度、大和さんが隣で寄り添ってくれたから。
怪我をして初めて傷を大和さんに見せたとき、幻滅されたらどうしようと、緊張で身体を硬くする私を抱きしめ、前と変わらずキレイだと、何でもないように笑ってくれた。
こんなにも優しくて温かい、素敵な人が私を好きだと言ってくれる。私の隣に当たり前にいてくれる。
この一年で、改めてその幸せを噛み締め、感謝しながら過ごしてきた。
そして、この一年は私の気持ちに大きな変化を与えた。
「雫」
名前を呼ばれ振り返ると、そこには買い物カートを押した大和さんがいた。
今日は二人揃っての休みだからと、大型ショッピングモールでデートした後、帰りがけに行きつけのスーパーで買い物をしていた*************************
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