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凛道桜嵐 新
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がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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コメント
1件
読み終えました……このエピソード、すごく胸に刺さりました。高千穂さんだけは残すって決めて、ずっとそばにいながら「色気は出さないようにした」っていう一文が切なくて。好きだからこそ、自分の気持ちを隠して生物と化学の話だけしてたんだなあって思うと、じんわり苦しくなりました。世界を壊す計画の根っこにあるのは、たった一人の温かさだったんだな……。あおい、静かに感動してます。
霊になったって気づいて、自分のものは何もかも処分されてしまったと知ったとき、居着くのは高千穂さんのところにしようと思った
霊になる前から世界を壊したかった。霊になれて、時間の制約がなくなったから、どんなに時間をかけても世界を壊すと決めていた。
だけど、高千穂さんだけは残すと決めていた。高千穂さんだけ残して世界を壊したら、高千穂さんを不老不死にするために霊力を使う。
あんな家で、優しくしてくれるだけで嬉しかった。
高千穂先生は、恋愛も結婚も興味ないって言ってた、だから子供が望めない私と仲良くしてくれるんだと思った。だから、本当は、辛いこととか悲しいこととか、もっといろんなこと話したかったけど、色気は出さないようにした。生物と化学の話ばっかりしていた。
高千穂さんは研究と論文にしか興味ない。だから、私が居着いて多少家の物使っても気づかなかった。そのうち、高千穂さんは家を整理していらないものを全部ひとつの部屋に押し込めてしまった。いらないもの部屋の中にはパソコンもクレジットカードもあったから、置き配で必要なものをこっそり買わせてもらってた。墨汁や和紙や、その他雑多なもの。
私の計画は、あと一歩のところまで進んだ。今は高千穂さんのところを出て、日本全国の寺社仏閣を飛び回って霊力を集めている。
私を受け入れなかった世界なんて、全部壊してしまおう。いるのは、高千穂さんだけ。