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じゃがいも🍟(仮
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「,,,,何があった」
俺は病室に入れなかった。それはフランシスも同じだった。頭を抱えながらフランシスはボソリと呟く。
「,,,,,,,,船は、ボロボロのまま沈没していったんだ。気温も低い今の時期、まさにあのタイタニック号と同じようにほぼみんな乗客乗員死んだよ。そんな状況の中、不死身の俺たちが同じ環境下におかれたらどうなると思う?」
「体は、修復されるはずだろ」
「違う。あいつは1度死んだんだ」
「,,,,は?」
「膨大な体の修復に使われる力を全て使い切ったのか、それとも修復力が足りなかったのか。もう今のあいつは俺らがしってるあいつじゃない。」
「,,,,ダメだ納得できない。俺が会わないと」
「あ、ちょっと!」
フランシスの手を振りきって病室に入ると、イギリスの四国全てが揃いウェールズ、北アイルランドのみがこちらを振り向いた。
「まぁそうなるわな。こいつの弟なんだしすぐに言うこと聞く訳ないし」
「あのフランスくんからもう聞いたんでしょ?ほら見てみな。おーい、いーくん。こっち向きな。君の恋人だよ」
そういって振り向いたアーサー。いつもと変わらない見た目なのに。変わってないのに
「,,,,?弟だろ 」
何も君は覚えていなかった
「1回、出よっか」
「いや俺が行くから。ウェールズはここにいろ」
「スコットがいくなら俺もいく。頼んだよ」
「,,,,うんおねがい」
別室にてスコットランド、北アイルランドとともに話を交わす。
「お前、記憶が1部なくなっただけだと思ってるんだろ」
「そうじゃないのか。だって今の発言だって」
「あいつはねアメリカ。これまでの記憶が混濁してるんだよ」
「,,,,どういうこと」
「今のあいつはお前と恋人になる前で止まってる。でもまた会ってみな。今度は独立前まで遡っているかもしれない」
「,,,段々、忘れていくってことかい」
「,,,恐らく、ね」
「さっきイングランドの奴らがきて話してきた。まぁお前にも一応共有はしておくが俺たちはほとんど関わらない。だからこれは」
そういってスコットランドはある一枚の書類を置いて話した。
その書類の1番上、そこに書かれていたのは
【イングランド祖国の引渡しについて】
「お前の自由だ。」
「アメリカがアーサーをどうしても引き離したくない、どうしても一緒にいたいってのならこれは拒否する。その代わりあいつの世話をお前はずっと引き受けることになるよ。俺たちの家はあるけれどお前らの家もあるだろ。だから俺たち3人は,,,手伝わないということを承知しておいてくれ」
「もちろんだ」
「!,,,分かってるのか。これからあの馬鹿弟はお前を忘れていく。一般的にいえば認知症の状態だ。体も衰えていくだろう。常に多忙な俺らは任せておく方が」
「スコット。大丈夫、俺はあの人と一緒にいれたらそれでいいんだ」
そう、
一緒に生きることができたら
男二人は帰っていった。その理由は
「サインする」
俺の一言だった。アルフレッドは信じられない、これまではなんだったんだという顔をしていた。男二人は安堵をしていたに比べてその表情は応えた。
静かになった家の中で椅子に据わる俺の手をアルフレッドは床に座りながら握った。
「どうして」
「お前にこれ以上迷惑をかけたくなかった」
「俺は、迷惑だなんて思ってない!アーサーといれればそれだけで俺は」
「ごめんなぁ不甲斐なくて」
「,,,」
話を聞いてるうちになんとなく察してしまった。これまで自分が勝手に行動してきたとき、それはアルフレッドだけではカバーできなくなってしまった。それをサポートしたのはあいつらだ。アルフレッドがここにいて欲しいと願ってもどっちにしろあっち側の迷惑になる。
「これが最適解なんだ」
「,,,,,,ねぇ俺も頑張るからさ、ねぇもう1回考え直してよ」
「ごめん」
「,,,アーサー」
「,,,まだ俺はお前を覚えている」
「うん、うん」
「明日になったらどうか、分からない」
「いつか、俺が全て忘れてしまうことをどうか許してくれアルフレッド」
「許す。ずっとこの手を握りたいから、君のとなりに居続けたいから」
「いつか帰ってくるから、そういつか」
「絶対だよ」
「うん。そのときはお前のこと、ちゃんと思い出せてるようにするからさ」
「アルフレッド。俺のことを忘れないでいてくれ」
「もちろん」
翌日、まだ朝も明けない頃イギリスはどこかへ連れていかれました。
約束したこの薬指があるから、俺はずっと頑張り続けました。君が帰ってくる日を、俺をしっかりと覚えているままこの手を握ってくれる日を待ち望んで。
それから数年経ったころだったかな
君が死んだと聞かされました
体も記憶も限界で1度リセットすることを彼自身が望んだのだろうと後にきた彼の従者が教えてくれました。それでも俺はあのときの君がここに、この家に帰ってくる日を待っています。
そうそう。暗い話にはなったんだけどね
今日とても天気が良かったんだ。庭の花も木もとてもいい調子で今年1番じゃないかってくらい、美しい色を咲かせています。
もう春が来たんだね
ほら手を貸して
君の好きな花がそこにあるよ。,,,もう照れないでよ。俺がそんなに繊細だったかって?失礼だな!君のお陰でこんな人になれたんだ。
ほら帰ってきたらなんて言うんだっけ?言ってみなよ。俺も答えてあげるからさ
「ただいまアルフレッド」
「おかえりアーサー」