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俺が誘ってもつれない時はとことんつれない。かと思えば俺が他のメンバーと話してると絶対間に入ってくるし、2人きりの時は甘々。
俺がオフで友達と出掛けてる時にLINEの返事が遅くなると追いLINEもくるし、電話も来る。
その代わり自分の友達付き合いは邪魔されたくないのか、電源OFFってる時も良くある。
でも、それでも、
佐久間は俺にベタ惚れで、俺らは仕事の時も仲良しだし、プライベートでもラブラブで順風満帆……
だと思ってた。
あの日までは。
あの日、
佐久間がOFF、俺が仕事。
帰宅は夜になるけど、翌日は2人ともOFFだから、ゆっくりしようって俺の家に佐久間が来ることになってた。
「予定もないし暇だから照ん家行って待ってるー」
と佐久間からLINEが来てた。
お互い合鍵は持ってるけど、仕事を巻けるだけ巻いてダッシュで帰る。
予定より早い帰宅。
びっくりさせようと静かにドアを開ける。
玄関に佐久間の靴があり嬉しい気持ちを抑えてそーっと部屋に入る。
リビングに佐久間はいない。
「あれ?」
ふと、カーテンが揺れてるのに気が付き、ベランダに佐久間がいるとわかる。
そーっと近づくと、誰かと電話してる声が聞こえた。
「あははは!もー!そんな事言って!可愛いんだから。じゃあそろそろだから、こっち。切るよ。うん、うん、また、ね。大丈夫。また電話するよ🩷」
(え?語尾に絶対ハートついてるよ。だれと?)
「あえ!?照!早くない?」
一瞬戸惑ったようにも思うけど、いつもの笑顔で、おかえりのハグをしてくれる。
でも、俺の頭ではさっきの佐久間の声がリフレインしていて、
「だれ?さっきの」
「あ、聞いてた?後輩の子だよ。俺の事慕ってる」
「後輩?女の子?男?」
「いや、俺らの後輩が女の子なわけなくない?」
「そっか、そうだよね……」
「あー!また嫉妬ー?もー。俺にだって付き合いがあるの!わかってくれないならいいよ。もー萎えた。帰r」
「あーーーー!!!ごめんごめんごめん!嫉妬じゃない!違う!大丈夫!……一緒に居よ?」
「えへへー!良かった!冗談だよぉ!照、ちゅーして」
「うん」
その日はいつも通り、テキトーにご飯を食べて一緒にお風呂に入って、映画見て、一緒にベッドへ。
途中何度も佐久間に触られてキスされて、さっきのモヤモヤなんか忘れてた、
、
、、と思ってた。