道枝side
みんな、帰ってしまった。
これからなにわ男子としても活動をどうするか、マネージャーさんと話し合ってくるそう。
俺、は…
長尾がいないなにわ男子なんて…
嫌や…っ
やから、素直にその気持ちを伝えた。
正直に気持ちを話せたのは、メンバーのみんなが、俺を許してくれたから。
ありがとう…
なぁ、長尾…
目覚ましてや…
はやく目覚まして、謝りたいんや。
それから…大好きだよ、って…
みんなが帰ってから、ずっと考えてた。
康二くんのことが俺は好きや。
でも…それ以上に、俺には、長尾の存在が大きかった。
長尾が……
長尾、が…
…………
謙杜が、大事で、大切で、大好きで、悲しくて、つらくて、嬉しくて、楽しい。
謙杜がいてくれたから…いろんな感情を味わうことができた。
もう…
謙杜か、康二くんかなんて選べないよ…
謙杜がこんなことになってしまって、謙杜と話せることが当たり前やないって気がついて…
もっと大切にしたい、って思った。
これは、康二くんとの好きとは、違うよね…?
それとも……
「みっちー!」
駿「…え?なん、で…」
駿「康二くん、が……」