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触れられた肌がふつふつと粟立つような感覚に、まるで熱に浮かされるようにボタンを一つ外すと、
「いいでしょう……」
政宗医師は、そう一言を吐いて、
「……今夜は、ここまでにしといてあげますよ。……これからじりじりと、あなたの身体に教え込んで行ってあげますから……」
レンズの奥にある目を細めて、薄く微笑った。
「……その身体の火照りは、キスで収めてあげますから……さぁ、口を開けなさい」
熱病にでもかかったかのように意識が朦朧として、その言葉に従わずにはいられなくなり、言われるがままに唇を開くと、
「……そう、それでいいんですよ……」
その男は、口の片端を艶然と吊り上げて、
「キスだけで、達かせてあげますから……」
閉めることも忘れぽかりと開いたままの私の唇に、自らのしっとりと艶めいた唇を迫らせた──。