テラーノベル
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康二Side
🧡「なーふっかさん、どうするん?もう報道されてもーたで?」
俺はふっかさんの家でくつろぎながら不安を感じていた。
思っていたよりも早く、この街に悪魔がいることの報道がされてしまった。ボスの予定ではもうちょっと遅いはずなのに。
💜「そうだけど、ボスの命令がないと俺たち動けないからさー。バレたとてどうしようもないんよね」
ふっかさんは淡々と言いながら、細く鋭くなった爪を研いでいる。
🧡「せやけどさー……」
……そう、皆さんお察しの通り、俺たちは悪魔だ。悪魔たちの間で計画していたことを実行するために、何十年も前にこの街に派遣された。普段は人間のフリをして過ごしとるけど、本来の姿は全く違うんやで?
ふっかさんはガイコツのよつな骨骨しい体と鋭い爪が特徴の悪魔、俺は真っ赤に燃える翼が特徴の悪魔で、ドラゴンとのハーフ。悪魔なだけあって、俺たちは寿命も人より長い。
当たり前やけど、このことはメンバーのみんなにもマネージャーにもファンのみんなにも秘密にしている。まあみんなとはいえ、同種なら言葉交わさんくても伝わるから……バレてる人にはバレてるやろな。今話してるボスかって、実は……
💜「……康二?聞いてる?」
🧡「……んぇ?あ、ごめん聞いてなかった! 何?!」
気づかんうちに、ふっかさんに声かけられてたらしい。
💜「だから、ボスから連絡来たって言ってんの!!」
🧡「え!マジ?!」
俺はふっかさんのスマホを覗き込む。
『予定通り、作戦は実行する。くれぐれもハメは外しすぎないように』
彼らしい、端的な文章だった。
💜「このタイミングで動いて、大丈夫なのかな」
🧡「大丈夫やろー!ボスがなんも考えてない訳ないって!」
こうして俺たちは、”この街を襲い悪魔を増やす作戦”を決行に移した。
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