「何持ってんだよ、ザンカ…」
ちらっと手元のルドを見て、正面を向き直して…またルドを見る。
うん、そうだよな…それが普通で自分もあってるよな…
と1人答え合わせをしながらザンカはエンジンにさっきの出来事を伝える。
「あー、要するにこの子はルドってことであってるか?」
ハテナをありありと浮かべながら、一応納得したような声をあげているエンジン。話している途中もルドを下ろさないザンカ。ザンカに抱きついているルド。
「離れんし、どうすりゃあええんじゃ」
「ほーれ、ルドおいで」
屈んで手を広げるエンジンをチラッと見てから、ルドはザンカの袖をギュッと握る。
「エンジン、デカい…」
元より小さかったルドの背は体が女性になったことによってエンジンとの差は増していた。
「…何も変わんねぇのによ…」
「まぁ、ザンカ」
「何じゃ」
「教育係として頼んだぞ!」
そう言って肩を叩いたエンジンの顔には、遠くから見て楽しみたい。という欲がありありと浮かんでいた。
だかしかし、エンジンに直接頼まれたという真実のせいで少し満更でもないとも思ってしまう。
「ま…まぁ、教育係じゃけぇな」
抱きついていたルドはザンカをマジマジと見ながら思う。チョロいな…と
「取り敢えず…リヨウんとこ行くか」
「おう…」
ルドを漸く下ろしたザンカがそう言えば、ルドも軽くうなづいた。その手には未だザンカの袖が握られている。
その様子をチラリと横目で一瞥したザンカ、何を思っているのか…ルドが握る手を振り解こうとはせずにリヨウの部屋へと歩き出した。
コメント
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女体化最高!続き頑張ってください!
女体化最高!女体化最高!おまえも女体化最高と言いなさい!