TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

シェアするシェアする
報告する

 ギレスラの話とザンザスの証言を聞いたジグエラは、自分より数倍デカイ、ガイランゲルに語り掛ける。


『ねえニゲル、これって恐らく魔力切れに因る仮死状態よね? アタシは炎と氷、後、光のブレスが使えるんだけど…… アンタって確か土と風の属性持ちだったわよね?』


 ガイランゲルは異様に長い首をクネクネ蠢かせながら答える、ちょっと気持ちが悪い。


『おう、それだけではないぞぃ、最近覚えたのだが命、つまり『闇』属性のブレスも吐けるようになったのだぞいっ! ふへへへぇ、惚れそうだろ? ふへへ、惚れて良いぞい? そうだっ、ここで仔作りをしようじゃないか、愛し合い、お互いに産卵しようぜぇっ! な、なっ? ん? んんんっ?』


 本人、いや本竜を前にしての子作り宣言だ。

 熱烈なラブコールに答えるジグエラの返事は次の通りである。


『ニゲル…… あんたいい加減にしなさいよ…… ちょっと前に聞いたわよ、アンタさっ、そう言う感じでカルパントラを口説いたんでしょう? あの娘、双子を身篭ったみたいで泣きながらアンタを探し回っていたわよ? どうすんのよっ? それにマルマンドやジオパルク、ビルフランからも逃げ回っているんでしょう? そろそろ殺されるわよ、アンタ…… その上、結局アンタ自身は一度も産卵して無いらしいじゃないのよ、不実過ぎるでしょうに?』


 巨大なガイランゲルは胸を張り、いいや首を自慢げに反り返して答える。


『あんな黄色、水色、緑と茶色、そんな竜では産卵に及ばなかったのだ赤きジグエラよぉ~、昔から言っているじゃないか、俺の心を捉えて離さないのはお前だけ、赤い鱗に包まれたアラスカンファイヤーバックのお前だけっ! 君に決めたっ、って事なんだよぉ! なぁ、仔作りし合おうよぉ、お願いだよぉ!』


『ま、まあね、そりゃあアタシは美の極み、アラスカンファイヤーバックの最後の一頭だから判らなくも無いけどさっ…… ニゲル、ううんガイランゲルぅ、取り敢えずそれは少し置いておくとしてさ? まずは今死に瀕しているヴノを助けましょうよぉ、んねっ! アタシ達のお話はその後でゆっくりと…… そうしましょうよぉ~、うふふぅ~』


 なんと言う事だろう…… 私観察者の個人的な判断では、女好きでスケコマシキャラのガイランゲルに対して、ジグエラもまんざらでは無い感じに写っているではないか! お、落ちたのか?


 一方通行の観察を続ける私の声は、当然のように届かないままで、ガイランゲルはニタリと下卑た笑顔を浮かべて、なにやら満足気な表情でジグエラに答えている。


『ああ、あああ~そうだな、んじゃあまずっ、こっちを先に済ませちゃおっかっ? だな、楽しみはその後だな! んじゃあ、ジグエラ、いいやマイハニー、三種の属性のブレスを口中で混ぜ合わせてご覧、んで、俺が混ぜ合わせた別種の属性と同時にヴノに向けて放つんだ…… 六種類の属性が互いに相殺し合って『無垢の魔力』と同じに戻るからね! なに、魔力量の合わせや各属性の微調整はこの俺、君のガイランゲルが行うから心配は無用だよ? さあ、恐がらずにやってご覧よ、マイハニージグエラ♪』

堕肉の果て ~令和に奏でる創造の序曲(プレリュード)~

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚