テラーノベル
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街角にある、1つのカフェ。
カランコロン、と乾いた鈴の音が店内に響く。
🖤「いらっしゃいませ。あ、翔太さん」
🖤「お疲れ様です」
カウンターの向こうから、いつもの柔らかい笑顔が向けられる。
💙「めめ、いつもの。ホットのカフェラテ1つ」
渡辺はカウンターの端の椅子に座り、いつも通りの注文をした。
渡辺はこのカフェの近くの会社で働いている。
🖤「はい、かしこまりました」
そして目黒は、渡辺のお気に入りであるこのカフェの店員だ。
この時間帯になると、店員は目黒1人だけになる。
高身長でモデルのようなルックスの彼は、いつも仕事に追われて擦り切れている渡辺の心を、その穏やかな声で癒してくれる。
🖤「…どうしたんですか?疲れてそうですよ」
🖤「また、あんまり眠れなかった?」
覗き込んでくる目黒の瞳には、あからさまな心配の色が浮かんでいる。
渡辺は小さくため息をついた。
💙「まぁ…なんかさ、最近やっぱりおかしいんだよ」
💙「昨日の夜も、家に帰ったら部屋のカーテンの形が、朝出かけた時とほんの少し違ってて」
🖤「……」
💙「気のせいだって思いたいんだけどね」
💙「鍵はちゃんとかけてるはずなのに、誰かが中に入ったような匂いがするというか…」
頭を抱える渡辺。
その前に、綺麗なラテアートが描かれたカップが置かれる。
💙「ありがと…」
🖤「翔太さん、それ…本当に危ないですよ」
目黒はカウンターに両肘をつき、真剣な表情で渡辺を見つめた。
🖤「警察には?」
💙「行ったけど、実害がないと動けないって。防犯カメラをつけるか、引っ越すしか…」
🖤「じゃあ、俺の家に避難しますか?」
いつものように笑って言う目黒。
だが、その冗談めかした口調の中に、一瞬だけゾッとするほど真剣な響きが混ざる。
渡辺が驚いて顔を上げると、目黒はすぐに「なんて、困っちゃいますよね」といつもの人懐っこい笑みに戻った。
🖤「でも、本当に心配です。俺でよければ、いつでも頼ってください」
🖤「翔太さんのこと、守りたいですから」
目黒はそう言うと、渡辺の目の届かないキッチンスペースに移動する。
「ありがとう」と微笑む渡辺は、まだ気づいていない。
目黒が差し出したカフェラテのカップ。
その持ち手の位置が、渡辺がいつも一番持ちやすい角度に完璧に調整されていることに。
そして、目黒のポケットの中で、渡辺の部屋の合鍵が、静かに熱を帯びていることに。
🖤「早く、俺の腕の中に逃げ込んできてよ、翔太さん…」
🖤「そのために、あんなに頑張って怖がらせてあげてるんだから」
渡辺に聞こえない小さな声で呟く。
そして、物陰から愛おしそうに、カフェラテをゆっくりと飲む渡辺の姿を、じっと見つめていた。
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雪だるまひとひと💙
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コメント
4件
めめ🖤ったら怖いコ!!
まさか犯人めめ?!