コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
不登校BOX
ふんふんふーん♪
私、高瀬 美音は鼻歌を歌いながら道を元気よく歩く。
久しぶりの外。結構気持ちいいかも?
今朝、お父さんに言われて学校へ行ってる最中。…まぁ嘘だけどー!
引きこもりといっても部屋から出るのはまだできる。でも…学校は怖いじゃん?他の人の視線がこう、ぶすーっ!って。
だから学校へ行くように見せかけて、本当はそこら辺の公園とか川とかで一日中休んでくってこと!名案でしょ?天才だなぁ、私…
…馬鹿だなぁ
公園のベンチで寝ているとあっという間に時が流れた。オレンジ色の空が綺麗に映る。午後5時くらいだろうか。
「あー、もうこんな時間…?」
大きなあくびをしながら、私は自宅へと向かうことにした。
「ただいまー。ちゃんと行ってきたよ」
私は嘘がバレないように、自然な口調で言った。出迎えたのは母。父はまだ帰ってきていない。
「うん、偉いね。ちゃんと行けて。明日も学校へ行って、だんだん慣れていきましょう。」
私が引きこもってた頃とは話し方が違って、まるで別人。めちゃくちゃ優しくて、暖かい。
…私が不登校に、そして引きこもりになっていなかったら、どうなってたんだろう。楽しい家庭を築いていたのかな。そんなこと思ったって、過去は変わらないけど。
一瞬だけ、この選択を選んでしまった私を殴りたいと思った。
翌朝。
私は眠れず、ずっと昔の事を考えていた。
もし、選択が違う道はどんな未来が待ってたのかなって。パラレルワールド、そんな言葉を思い出す。
父が部屋へ向かってくる音がする。もう慣れてるし、誰が来るとか予想できちゃう。凄い能力手に入れちゃったー…!
「今日もちゃんと学校へ行きなさい。昨日何か辛いことがあったのなら無理はしないでおくが。」
へー。じゃあ嘘ついて休もうかな………
「いや、大丈夫。行くから」
え?あれ、違う違う…言いたいのはそうじゃなくて…
「分かった。俺は仕事でもう行くけど、準備したら行ってきなさい。」
いや、だ、だから!っていうか…優しい。昨日の朝とは大違い…一回学校行っただけでこれ、っていうか行ってないけど……毎日学校に行ってる人はこれが普通なのかな。
…胸が痛い。心が…痛い。
今日は、行ってみることにする。
あとがき
おいおいっ!投稿早いねって?投稿早い割に話が短いので…。
前書いたストーリーと結構変えてます。
語彙力はありませんが、楽しく見ていただけたら嬉しいです。