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前回のあらすじ
周囲から嫌がらせを受け、勝負には卑怯な手段を使ってもいいと思い込んでしまったタツマ。しかし、じゃぱぱ達の発言を聞いてガラス棒を家のチェストの中に入れ、外へ出て行ってしまう。
一方、じゃぱぱ達は地下渓谷で全員合流し、弓矢の素材やダイヤモンドを集め、残り時間が1時間になってしまった。じゃぱぱ達はタツマを倒し、正々堂々と勝負することの正当さを分からせようとする。石像を2つ壊すこと、タツマを倒すことはできるのか!?
残り1:00(開始から4時間経過)
〜じゃぱぱ視点〜
俺たちは渓谷から出て、地上へ上がった。6つの方向にわかれ、それぞれ違うバイオームへと向かった。俺は砂漠、たっつんは白樺、のあさんは湿地、なお兄はダークオーク、うりはジャングル、シヴァさんは雪原へ向かう。石像は違うバイオームにあると思うが、念のために探しておくことにした。壊した3つの石像はジャングル、砂漠、アカシアのバイオームで見つかった。1つ目と2つ目は俺、3つ目はたっつんが壊した。
3つ以外のバイオームにあると思うが、同じところにあるかもしれない。
だーるまさんがこーろんだ
じゃぱぱ「俺のところにいる!!」
うり「それじゃあ俺動いちゃっていい!?」
じゃぱぱ「いいよ!!気をつけてね!!」
たっつん「俺も動く!!」
俺以外の男子は動いたが、のあさんは隣のバイオームにいるからか、動いていない。
ちなみに渓谷から出てスタートした時は、渓谷の穴が真ん中にあったとして、その周りに時計回りで俺、なお兄、うり、シヴァさん、たっつん、のあさんという並びだった。俺は北、シヴァさんは南側だ。
なお兄、うり、たっつん、のあさんは斜めに、俺とシヴァさんは真っ直ぐ進んだ感じだ。
この配置は特にこれといった理由はない。
そしてだるまが消え、動こうとした瞬間···
じゃぱぱ「雷鳴った!?」
たっつん「また!?さっき椅子から転び落ちたから勘弁してや!!」
なおきり「いや〜、あの時は面白かったですよね!」
たっつん「なおきりさんも人のこと言えへんやろ!!ってか最初に落ちたんやろ!!」
なおきり「バレましたか☆」
雷が次々と落ちていく。
···全然止まない。進めない。どうしよう。残り1時間なのにこれで足止めされるのはキツい。
じゃぱぱ「いつまで雷落ちるの!?」
うり「うぎゃああああああああああ!!雷当たったんだけど!?」
じゃぱぱ「危ないでしょ(笑)止むまで木の下で待ちなよ(笑)」
あれから10分が経った。やっと雷が止んだけど、貴重な10分が削れてしまった。
俺たち、本当に大丈夫かな?だるま結構強くなったのに、余裕ぶってるから痛い目になったのかな?ヤバい。ふざけて笑ったりしてる暇はない。
早く石像を見つけてタツマも探そう。
〜なおきり視点〜
なおきり「あっ、あああああああああああああああああ!!あえ!?ん!?おう!?おおおおおおおおおおおお!!」
野生児のような声が出てしまった。なんと僕、石像を見つけてしまったんだ!!やったー!!
のあ「なおきりさん!?今の奇声は何ですか!?」
なおきり「石像がありました!!」
じゃぱぱ「えっ!?ナイスゥー!!」
たっつん「なおきりさんナイスすぎる!!」
うり「早く壊してくれ!!」
なおきり「了解です!!」
僕は石像を壊し、奇声を上げながら走り回った。
なおきり「よっしゃあああああああああああああああああ!!」
たっつん「あと1つやな!!俺たちいけるんちゃう!?」
シヴァ「10分も足止めされたのにいきなり石像見つけるのはナイス!ちなみに、ダークオークのどこら辺にあったの?」
なおきり「ど真ん中ですね!木が周りにたくさん生えてましたけど見つけました!」
うり「なおきりさんもってんな〜!」
その場から離れ、山に登ろうとしたその時···。
だーるまさんがこーろんだ
なおきり「僕の後ろにいます!」
タイミング悪く、僕の後ろにだるまが現れた。
早く消えてくれないかな〜。
なおきり「···あっ、消えました!」
たっつん「ダークオークで見つかったんやったら俺らのところにあるんちゃう?」
じゃぱぱ「そうかもね、でも一応探し続けてくれる?」
なおきり「はい!」
その瞬間、後ろから爆発音が聞こえた。
後ろを振り返ると···
なおきり「···ぎゃあああああああああああああああああああああああああああ!!」
じゃぱぱ「なお兄!?」
たっつん「なんか落下したんちゃう?」
なおきり「違うんですよ!!クリーパーがものすごい数で追いかけてくるんですよ!!さっきまでいなかったのに!!」
〜ゆあん(観戦)視点〜
ゆあん「えっ!?ヤバいって!!なおきりさんのところ見て!!」
もふ「えっ!?クリーパーめっちゃいる!?」
えと「多分100体くらいいると思う!!」
どぬく「なお兄、運が良いのか悪いのか分かんない···。」
ヒロ「···待って。」
るな「何ですか!?(汗)」
ヒロ「これ、後ろからじゃなくて前からも来てるよ。後ろ100体くらいいるけど、前から来てるのは200体くらいいると思う···。」
ゆあん「はぁ!?」
どぬく「ホントだ!!なお兄ピンチ!!」
えと「なおきりさん生き残って〜!」
残り50分くらい。なおきりさんが4つ目の石像を壊した直後、だるまが現れて消えたと思ったら数えきれないくらいの数のクリーパーが追いかけてくる。いくら100倍の強さのだるまとはいえ、300体くらいのクリーパーを召喚するのはチートすぎるだろ!!1体でも爆破したらなおきりさんも死ぬんじゃないか?
ちなみに、アカネさんは俺たちと同じく倒れてしまったけど声は聞こえない。
まさかタツマさんとアカネさんが俺たちを襲ったなんてな···。
〜なおきり視点〜
なおきり「やばい!!前からも来てる!!」
じゃぱぱ「なお兄大丈夫!?爆発させたら自分も死ぬから気をつけてよ!?」
なおきり「分かってますよ〜!!」
前も後ろも逃げ場がない。でも、左右のどちらかは行ける気がする。僕はダッシュで左へ向かった。
なおきり「食料がない!!肉!!ないなら野菜でもいいから!!」
ダメだ。お腹が空いてて走れない。しかも動物や畑がないから食べ物もゲットできない。今残ってるのは焼いた鶏肉1つだけ。
これじゃあ全然元気になれない。
なおきり「···あっ、羊発見!!」
やった。やっと食べ物がゲットできる。
羊を倒して肉を1枚ゲット。でも立ち止まって食べている暇はない。後ろからありえないくらいクリーパーが追いかけてくるから。
その時、後ろから足音が聞こえてきた。もしかして誰かと合流した?それともクリーパー?
いや、クリーパーじゃなくてプレイヤーの足音だ。じゃあ誰が···。
タツマ「また会えましたね、なおきりさん。」
なおきり「ぎゃああああああああああああああああああああああああ!!」
じゃぱぱ「えっ!?タツマ!?」
のあ「タツマさんがどうして···!?」
嘘だろ···。急すぎる。タツマさんが剣を片手に僕の前に現れた。逃げたらいいのか?それとも話し合った方が···?
タツマ「それじゃあなおきりさん、さようなら。」
なおきり「嫌だ!!僕は皆と生き残るって約束したんだ!!仲間の約束を破りたくない!!」
タツマ「仲間仲間って···もう聞き飽きました。早く死んでくださいよ。あっちには先に死んでしまった人達が待ってますから。」
なおきり「そ、それはゲームが終わってからでいいですよ!!」
たっつん「タツマふざけんなや!!仲間に触れたらどうなるか分かってるんやろうな!?」
うり「なおきりさん発見!!」
山の上にうりさんが立っていた。うりさんは弓を構え、タツマさんに向かって矢を放つ。
タツマ「···痛いなぁ···。分かりましたよ。もう殺さないから動かないでください。」
なおきり「う、嘘だ!!絶対殺してくる···!!」
タツマさんの言葉を信じず、僕は猛ダッシュで逃げる。どう見ても剣を構えてるし、前より声が低くなっている。殺す気満々だ。
なおきり「···野菜あった!!もう何でもいいから食べます!!」
じゃがいもや人参を食べて、体力を全回復させた。
でも···タツマさんは···。
〜タツマ視点〜
ポピー男、なおきりを見つけた。でもクリーパーがいるから殺すのに集中できない。
鬱陶しいなぁ、まったく···。
タツマ「···なおきりさん、ほら!もう剣は持ってませんから!本当にこっち見てくださいよ!」
じゃぱぱ「なお兄、逃げて!!」
たっつん「皆で生き残る言ったやろ!?」
のあ「タツマさん、そうやってなおきりさんを騙そうとしてるんですか!?」
なおきり「···後ろクリーパーいるんですけどおおおおおおおおおおおおおおお!!」
僕はクリーパーを連れて、なおきりのところへ走る。でも奴はもっと速いスピードで走っている。追いつけないか。
タツマ「ほらなおきりさん、早くこっち来てくださいよ〜!ほらほら!」
なおきり「タツマさんのドS!!バカ!!僕はじゃぱぱさん達についていきますから!!1人でクリーパーと鬼ごっこしといてください!!」
アイツ、今僕にバカって言ったな。本当にバカなのはどっちだよ。
僕は方向を変え、クリーパーをなおきりに押し付けた。山に登り、体力を回復しようとした。
なおきりはクリーパーに追いかけられている。いい光景が見られたな。面白い。後でアカネに報告しよう。
だーるまさんがこーろんだ
なおきりの近くにだるまが現れた。もちろん奴はクリーパーに夢中で周りも見えず···。
なおきり「いやだああああああああああ!!」
じゃぱぱ「えっ!?なお兄!?」
たっつん「嘘やろ!?」
クリーパーに追いかけられて、走っていたのでだるまに殺された。
間抜けだ。これで仲間との約束を守れなかったな。
なおきり死亡 残り6人(タツマ含む)
倒すべき敵はあと5人。
次は僕に向かって弓矢で攻撃した男を狙おう。
〜たっつん視点〜
なおきりさんがタツマとクリーパーのせいでやられてしまった。とても腹が立つ。悔しい。さっきまで渓谷で一緒に作戦会議していたのに。マグマダイブしかけたのを笑ったりしていたのに。
何でこんな最低な奴に殺されないといけないんや。
じゃぱぱ「タツマ、俺たちはタツマを倒して石像を全部壊すからな!!」
うり「俺たち怒ってるからね!!」
タツマ「先に倒すのは僕の方ですよ!!」
俺は持っている弓矢を構えた。俺たちを騙して仲間を殺したタツマを許すわけにはいかない。まず、その持っている剣を壊す。強そうだし見た目はカッコイイけど、それで何人も犠牲になってしまったんや。
たっつん「はあああああああああああ!!」
俺はタツマの剣をめがけて矢を放った。
そして矢が剣に命中し、剣が壊れてしまった。
タツマ「なっ、何で···僕の剣を壊したな!!」
たっつん「そんなチートなアイテム使うのが悪いねん!!強さを自慢したいんなら普通の剣を持っとき!!」
じゃぱぱ「たっつんナイス!!」
のあ「これで剣が壊れましたね!」
タツマは粉々になった剣の残骸を拾い、ダイヤの剣に持ち替えた。
たっつん「タツマ、ダイヤの剣を持っとる!!装備弱い人は注意しいや!!」
シヴァ「ナイス情報!!」
タツマ「···はぁ。」
そしてタツマがどこかへ行ってしまった。
これからゲームはどうなるんや?
思い通りにタツマが改心して、石像全部壊れて終わるんか?
ここからは俺らがしっかり行動しないとゲームは進まない。ふざけるのは一切無しで、真面目に全力で戦わないといけない。そうでもしない限り、タツマは変わらへん。
〜じゃぱぱ視点〜
だーるまさんがこーろんだ
残り30分になった。ここからは、だるまのモンスターを召喚する能力は無くなったが、とんでもないことが起きてしまう。
うり「···消えた!完全に消えたよ!」
じゃぱぱ「それじゃあ行こう···えっ!?ボーダー狭くない!?」
のあ「私の後ろギリギリまできましたよ!!」
ボーダーが急に狭くなり、小さい四角の空間の中に閉じ込められた。そして···
だーるまさんがこーろんだ
今度はどんな能力を使ってくるんだ?
そう待ち構えていたら···。
シヴァ「完全に消えた!」
今度は山の頂上に···
じゃぱぱ「あっ!!最後の石像が出てきた!!」
のあ「これを壊せばクリアじゃないですか!?」
ついに最後の石像が見つかった。でも、タツマを倒すという目的が達成できていない。
どうしよう。タツマが見当たらない。
そう思っていたら···。
タツマ「良かったですね。最後の石像が見つかって。」
タツマが俺たちの目の前に現れた。右手には盾、左手にはダイヤの剣を持っている。
まるでこれから戦闘が始まるかのような雰囲気だ。いや、「ような」じゃない。「本当に始まる」んだ。
俺たちはタツマを倒して、最後の石像を壊す。
じゃぱぱ「俺がダイヤの剣を持ってるから、俺がタツマと戦う。その間に皆は石像のところに行って!!」
たっつん「でもじゃぱぱだけに任せるのは···」
じゃぱぱ「皆、俺にこの剣を託してくれたんでしょ?だから俺がケジメをつけないといけない!!皆のために、俺は戦う!!」
のあ「···じゃぱぱさん、気をつけてくださいね!!」
うり「何かあったら俺たち助けるから!!」
シヴァ「じゃぱぱのこと信じてるから!!」
たっつん「でも無理はしたらあかんで!!」
じゃぱぱ「おう!!任せとけ!!」
そして俺とタツマの戦い、4人の石像壊しが始まった。
〜のあ視点〜
のあ「···全然壊れない···!」
うり「何で!?全員ダイヤのツルハシ持ってるよね!?」
たっつん「やっぱりタツマを倒さんとあかんのちゃう?」
シヴァ「でも今はじゃぱぱが戦ってくれてるから、俺たちは壊しておこう。」
のあ「はい!!」
4人がかりで石像を壊しているけど、最後だからなのか全然壊れない。でもここでじゃぱぱさんに加勢するのも何か違う。
じゃぱぱさんのことが心配でも、信じなきゃ。私が最初にダイヤの剣を渡したんだから。
のあ「お願いじゃぱぱさん、無事でいてください···!」
〜じゃぱぱ視点〜
タツマ「はあ!!」
じゃぱぱ「うっ···!!」
タツマ「絶対にお前達を殺す!!そしてこのつまらない世界を出て行ってやる!!だから···早く死にやがれ!!」
丁寧な話し方だったタツマが、暴言を吐くようになった。俺を倒すのに必死だ。でも、こっちも負けていられない。
じゃぱぱ「そんなに倒したいなら倒しにこいよ!!俺だって本気なんだからな!!」
タツマ「···絶対に!!お前を倒して!!幸せになるんだ!!」
じゃぱぱ「えとさん!!どぬくさん!!ゆあんくん!!もふくん!!ヒロくん!!るな!!そしてなお兄の仇だ!!それに···のあさん!!たっつん!!うり!!シヴァさんの思いをこめたこの剣を無駄にはしたくない!!」
タツマ「そうやって仲間思いな善人だっていうアピールか!?仲間もいない僕に向かって侮辱的だな!!」
じゃぱぱ「たとえ声は聞こえなくても!!皆の思いが届いているんだ!!俺の心に!!」
タツマ「僕だってアカネのために戦っているんだ!!早くお前を倒して幸せになりたいのに!!どうして死なないんだ!?」
じゃぱぱ「信じてる仲間のために死ぬわけにはいかないんだよ!!何時間もかけて生き残ったんだ!!今更死にたくはない!!」
〜タツマ視点〜
タツマ「何で誰も僕たちを幸せにしないんだ!!友達も金も親もない僕たちを!!どうして救わないんだよ!?お前が死んだら僕たちは幸せになるんだぞ!?」
僕は全ての不満をじゃぱぱにぶつけた。周囲に嫌がらせをされたこと、親無しで苦労して生きてきたこと、誰も僕のことを理解してくれないこと。僕の気持ちが誰にも届かないこと。全てをぶつけた。
じゃぱぱ「確かにタツマは辛い思いをしているよ!!本当は美味い飯食って綺麗な服を着て友達と遊びたいよな!!でも今のタツマには同情できない!!俺たちは仲間を傷つけられたんだ!!それに···今も俺たちの邪魔をして俺たちを不利な状況にしてるじゃないか!!それは昔の嫌いだった奴らと同じじゃないのか!?」
タツマ「はっ···!」
そうだ。わざと嫌がらせをしているのは、昔僕たちのゲームの妨害をした奴らと同じだ。僕はアイツらと同じなのか?人をわざと傷つける行為をして悪意を感じない。奴らと同じなんだ。
僕は最低だ···。そんなことにも気づかずにじゃぱぱ達を···。
〜たっつん視点〜
だーるまさんがこーろんだ
たっつん「俺らの後ろにおる!!動いたらあかんで!!」
のあ「はい!!」
うり「ねえ、さっきから2人の声聞こえないんだけど!?」
シヴァ「でも2人はあっちで戦ってる···」
たっつん「いつの間にか声聞こえへんくなったな···。」
だるまが消えて、石像を壊し続けようとしたが、だるまがいたところに紙が落ちていた。
たっつん「···全員殺せばこの世界から出られる?」
のあ「何ですかそれ?」
うり「もしかして、タツマさん達はだるまからそんな紙を貰って俺たちを殺そうとしたの···?」
たっつん「続きも読んでみるな。···タツマ、アカネ、先に天国へ旅立ってしまったことを許してくれ。今、父さんはだるまになって動いている人を殺そうとしている。···えええええええええええええええ!?」
シヴァ「お父さんがだるま!?」
のあ「そんなこと···!」
うり「···やばい、腹が減った···」
たっつん「俺、食料持ってくるわ!3人は石像頼んだで!」
そして俺は山を降り、食料を探しに出かけた。
でも、途中で家を見つけた。木材の古い家だ。小さくて、ボロボロだ。
少しだけ入って、角にあるチェストを開けてみた。そこには···。
〜じゃぱぱ視点〜
じゃぱぱ「つ、疲れた···。」
残り2分。お互い満身創痍(まんしんそうい)だ。
体力はあとわずかしかない。
その時、タツマが弓矢を構え、山の頂上へ狙いを定める。まさか···。
タツマ「くらえ!!」
じゃぱぱ「タツマ!!やめろ!!バカ!!」
〜のあ視点〜
のあ「···きゃあ!?矢がとんできましたよ!?」
うり「どんどん射ってくる···!!」
シヴァ「2人とも、危ない!!」
のあ「あっ、シヴァさん!!」
うり「シヴァさん!?」
嘘だ···!シヴァさんが私たちの身代わりになって落下死してしまった···!
シヴァ死亡 残り5人(タツマ含む)
うり「まだ射ってくるよ!!気をつけて!!」
のあ「うりさん···!うぅ···!」
うり「泣かないで!!あともうちょっとだから!!じゃぱぱさんが頑張ってくれてるから!!」
のあ「うりさん···!」
うり「···まだ射ってくるよ、アイツ。のあさん、俺のことはいいから早く石像を壊して。」
のあ「でも···!」
うりさんが私の目の前に立って矢をくらっている。
うり「のあさん!!早く!!」
のあ「はい!!」
私は泣きながら石像を壊す。うりさんが矢をくらっている音が聞こえる。
やがて、その音が聞こえなくなり···目の前にはうりさんが持っていたアイテムが散らばっていた。
うり死亡 残り4人(タツマ含む)
たっつん「うりもシヴァさんもやられたんか!!」
のあ「たっつんさん···!!」
たっつん「のあさん、ここまでよう頑張った!!俺と一緒に頑張ろうな!!」
のあ「···はい!!」
〜じゃぱぱ視点〜
じゃぱぱ「シヴァさん···うり···」
タツマ「泣いている暇があるなら早く僕を倒したらどうなんだ!!」
じゃぱぱ「···許さない···絶対に許さない!!よくも2人を倒しやがったな!!」
俺は理性を失い、タツマに襲いかかる。
じゃぱぱ「皆の思いを···俺は背負ってきたんだ!!うおおおおおおおおおお!!」
タツマ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
俺は目をつぶった。どっちがやられたのか分からない。もしかして俺がやられたのか?
本当にそうだったら恥ずかしいな。あれだけ仲間の思いが〜とか言っていたから。
早く目を開けよう。
すると···。
じゃぱぱ「···アイテムが目の前にいっぱい落ちてる···俺は生きてる···体力は1···で、ダイヤの剣がある···俺の声しか聞こえない···勝った···勝ったのか···?」
俺は椅子から立ち上がり···
じゃぱぱ「よっしゃああああああああああああああああああああああ!!勝ったぞおおおおおおおおおおおおおお!!」
タツマ死亡 残り3人
長い戦いの末、俺はタツマを倒すことができた。やった。皆のために勝つことができた。よかった。実力で勝って喜ぶことがこんなに嬉しいことだなんて。
たっつん「じゃぱぱナイス〜!!」
のあ「じゃぱぱさん!!本当にかっこよかったです!!(涙)」
たっつんとのあさんの声が聞こえる。本当に勝ったんだ。よかった、俺たちの思いがタツマに届いたんだ。
たっつん「じゃぱぱ、3人で石像壊そうや!!」
のあ「残りあともうちょっとですから!!行きましょう!!」
じゃぱぱ「うん!!」
俺は剣をツルハシに持ち替え、山に登った。
3人で必死に石像を壊す。
この長い戦いもついに終わるんだ。3人しかいないけど、こっち側が勝つことができるんだ。
石像を3人で壊し、ついに···。
3人「やったああああああああああああああああああああ!!」
俺たちは石像を全部壊すことができた。
約5時間、大変だけど楽しかった。皆と1つ、思い出ができたんだ。
悲しいことも悔しいこともあった。でも、それ以上に嬉しいことがたくさんあった。
12人の絆が、12人の努力がこの結果を生み出したんだ。
ゲームクリア 生存者:じゃぱぱ、たっつん、のあ
残り 12秒
そしてゲームが終わり、皆の声が聞こえるようになった。
ゆあん「3人ともおめでとう!!」
えと「最後かっこよかったよ!!」
どぬく「3人とも強い!!」
もふ「本当におめでとう。」
うり「3人ともスゴすぎる!!」
シヴァ「俺たちの分も頑張ってくれてありがとう!」
るな「おめでとうございます!!」
ヒロ「じゃぱぱさん達かっこいいなぁ!」
なおきり「おめでとうございます!!やっぱからぴちは最強ですよね!!」
のあ「じゃぱぱさんがいなかったら私たち、今頃ボロボロでしたよ!」
たっつん「今度皆でパーティやろうや!もちろんじゃぱぱメインで!!」
じゃぱぱ「皆···ありがとう!!」
タツマ「あの···」
アカネ「皆···」
じゃぱぱ「タツマ!アカネ!」
タツマとアカネが俺に話しかけてくる。
タツマ「さっきは···その···」
アカネ「迷惑をかけて···」
たっつん「ストップや!!」
タツマ「···」
たっつん「謝ったら許さん言ったやろ!!」
シヴァ「俺たちは必死にゲームに挑んだんだ。」
もふ「謝罪だけで済むことじゃないよ。」
えと「最初ホントにビックリしたんだから!」
るな「2人ともが私たちを襲ったってこと聞いてびっくりでした!」
タツマ「···」
じゃぱぱ「タツマ、アカネ!」
アカネ「な、何ですか···?」
じゃぱぱ「次やる時は、最初から本気で頑張ろう!だるまとかに頼らずに自分たちの力でやってみようよ!」
タツマ「はい···あの、シヴァさんとうりさんが囮になったのはどういう作戦ですか···?」
シヴァ「ん?別に作戦じゃないよ?」
うり「仲間が攻撃されるのを防ぎたいから前に立ったんだ!後悔はしてないよ!」
タツマ「···そうですよね···皆さん、自力で頑張ったから最後、努力が報われたんですよね···。」
なおきり「タツマさん達も卑怯なことしなくても強いと思いますよ!」
どぬく「タツマとアカネ、この世界を出るっていう目標のために色々頑張ってたよね!」
もふ「ただ、ウチらを妨害するという考え方が良くない。それさえ無ければ普通に褒められることだと思う。」
たっつん「あと···これ。」
タツマ「···ガラス棒と手紙!?どうして···」
たっつん「食料探してる時に見つけたんや。あと、お前の父ちゃんがだるまになってたって。」
タツマ「···そうなんだ···本当に情けない。家族にまでこんな恥ずかしいことを···」
じゃぱぱ「さっきみたいに卑怯なことで使わないで、人を笑顔にする使い方してみなよ!あと、それいくら払ったら作ってくれる?」
たっつん「それ欲しいんかい(笑)」
この場で笑いが起こる。そう、俺の大好きなからぴちは笑ってないといけない。
タツマ「あの、最後にお願いがあります!!」
ヒロ「何ですか?」
たっつん「変なお願いしたらあかんで?」
タツマ「次、もう1回だるまさんがころんだをしてくれる時···また会えたら···僕と···」
アカネ「私と···」
タツマ·アカネ「遊んでくれませんか!?」
俺たちの答えはこうだ。
12人「もちろん!!喜んで!!」
タツマ·アカネ「···ありがとうございます!!」
じゃぱぱ「次はチート使わないでね!」
のあ「もし良かったら一緒にケーキ食べましょう!」
たっつん「また絶対だるまで遊ぶからな!」
どぬく「次は生き残りたい!」
もふ「2人とも、またね。」
るな「だるま、とっても面白かったです!!」
シヴァ「次もカッコイイところ見せてえな〜」
ヒロ「2人ともお元気で!」
なおきり「次会ったら一緒にポピーの花束作りましょう!」
うり「2人にオシャレな服作ってくるよ!!」
えと「次は最後まで頑張りたいな〜。」
ゆあん「ななチキパーティやろう!!14人揃って!!」
アカネ「···皆さん、また会いましょう!!」
タツマ「僕たちの願い、聞いてくれてありがとうございました!!皆さんもお元気で!!」
じゃぱぱ「ばいばーい!!」
そしてタツマとアカネの声が聞こえなくなり、俺たちはゲームの話をした。
たっつん「いや〜大変やったな〜。」
えと「石像壊すの手伝いたかったな〜!」
るな「うんうん!!るなもダイヤのツルハシ持ちたかった!!」
もふ「まさかあんなモンスターいたとはねぇ。」
ヒロ「次は羊扱いされたくない!」
ゆあん「ってか今何時?」
じゃぱぱ「えっ!?夕方じゃん!!」
うり「5時間もやってたからね(笑)」
のあ「買い物に行かないと!」
じゃぱぱ「それじゃあ皆、今日は解散!」
なおきり「お疲れ様でした〜!」
もふ「お疲れ〜。」
るな「3人ともかっこよかったです!!お疲れ様でした!!」
そして次第に皆の声が聞こえなくなり、俺とたっつんとのあさんは夕飯の具材を買うために近くのスーパーで買い物に出かけた。
じゃぱぱ「いや〜手がびっちょびちょだよ!!」
たっつん「先に手洗いや(笑)」
のあ「ちょっと、触らないでください!!」
じゃぱぱ「えへへ〜!」
のあ「変態!!」
じゃぱぱ「いてっ!!」
たっつん「痛たた!!何で俺も殴んの!?」
じゃぱぱ「たっつんもびちょ濡れだよ(笑)」
たっつん「ホンマや(笑)でものあさんもヤバいんちゃう?(笑)」
のあ「本当だ(笑)3人ともお揃いですね(笑)」
俺たちはPCの電源を落とし、外へ出たのだった。次はいつやろうかな?さすがに明日とかはやりたくないけど(笑)
タツマとアカネ、いつか俺たちとリアルで遊べる日がくるといいな。
〜タツマ視点〜
タツマ「最後にたっつんさんから貰ってよかったよ。」
アカネ「ガラス棒?変な使い方したらダメだよ?」
タツマ「分かってる。アカネも持ってる?」
アカネ「うん!それじゃあ私から使うね!だるまの強さを元に戻す!」
アカネが100倍強かっただるまを元に戻した。
これでだるまは前と同じ状態になるだろう。
そして僕の出番。このままガラス棒を使わないでおくと僕たちは死んでしまう。早めに願っておこう。
でも人の生死とかは操れない。どう願えばいいんだろう?
タツマ「それじゃあ···このだるまのいる世界!もう一度でいいから···じゃぱぱさん達と遊びたい。遊べるようにして欲しい。」
これなら直接、僕たちの生死には関わらないから大丈夫だろう。皆と約束したから···また14人で遊ぶって言ったんだ。だから···この願いが叶いますように。
あれから数年が経った。
ちょうどあのだるまさんがころんだを遊んだ日。14人のプレイヤーが揃った。
メンバーは実況者グループ「カラフルピーチ」と、だるまのいる世界に住むタツマ、妹のアカネ。
カラフルピーチVSタツマ·アカネ兄妹
どっちが勝つのだろうか?
次回、最終回「思いは届く」