テラーノベル
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瑠璃マリコ
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苡 咒 。
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後悔先に立たず。先人は上手い事を言ったものだ。
今まさに奴の怒りを煽った事を心底後悔していた。sexの経験は元彼一人の私が、美女をより取り見取りして来たであろう百戦錬磨の奴に敵う筈がないのだ。
数十分前の自分を殴り倒してやりたい。下手に出ていれば多少は違ったかも知れないというのに、こんな責め苦を味わう羽目になる事もなかっただろう。
もう何度、果てたかわからない。
秘所から響くグチュグチャと鳴る水音にも耳を犯され、頭の中が酩酊していく。
「ひっ!! いやぁぁ…もう嫌ぁぁ……」
「くくっ、またイッたの。イキっぱなしだねぇ。まだ、ココに突っ込んだわけでもないのに、汁が溢れて止まらない。シーツがぐっしょりだ」
二つの花弁の縁にかけられた指先が左右へ開かれ、隘路に溜まった蜜がゴプッと溢れ出す様が天井の鏡に写る。
ベッド脇のボタンを操作し天井に鏡が現れた時は、なんて悪趣味な趣向だろうとラブホテルの設備を呪いたくなったが、そんな事を気にする余裕すら、今の私には残っていなかった。
鏡に写し出される自身の痴態に視界まで犯され、視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚、五感全てを支配され、止まらない快感に意識も朦朧としてくる。
「鈴香、まだ意識飛ばすには早いよ。一人だけ気持ち良くなっちゃって。俺は全く満足してないんだけど」
「ひっ…いぃぃ……」
突然、秘処に感じた強烈な痛みに落ちかけた意識が引き戻される。
二つの花弁に隠された淫芽を上部に持ち上げられ秘されていた突起が顔を出したのだ。その固く立ち上がった蜜芽に爪を立てられ悲鳴が上がった。
身体を巡る痛みが信号となり、脳髄の奥深くに巣食う快楽の炎を呼び醒まし、震えるほどの快感が全身を駆け抜けていく。
「はっあぁ、あぁぁぁぁ……」
全身を巡った強烈な快感に丸まった足先が宙を掻き、背が弓なりに弧を描いた。ブワッと吹き出た汗、そして秘処から撒き散らされた液体がシーツを濡らす。
「……うそっ…漏らした……」
大量の液体を噴き出してしまった感覚に、羞恥心が押し寄せる。
失禁するなんて……
茫然自失でベットに横たわり、動かない私の視界に笑みを浮かべた奴の顔が写った。
あぁぁぁぁ、馬鹿にされるのね。
いい歳したおばさんが、気持ち良すぎて失禁するなんて恥でしかない。奴の顔を見ているのも癪で、顔を背ける。
「痛みで潮吹くなんて、鈴香はマゾだったんだ」
「……潮!? 失禁じゃない……」
「はっ!? 潮を吹いたことないのか?」
知識としては知っていた。快感が極まり、イキっぱなしの状態になった時、『潮吹き』という現象が起きるらしいと。しかし、まさか尿が噴き出る感覚とあんなにも似ているとは思わなかった。
「はは…ははは……、元彼とのsexで潮すら吹いたことないのか」
乾いた笑いを聴き、突発的に怒りが湧き上がる。けれども馬鹿にされた怒りに突き動かされ、背けていた顔を奴に向け固まった。
ななな、何て顔して笑うのよぉ。
子供のような無邪気な顔して笑う奴を見て、みるみる頬に熱が溜まっていく。
馬鹿にしたような笑みしか見たことがない。
嬉しさを隠し切れていないかのような純粋な笑み。
あんな顔も出来るのね……
荒んだ心に、温かな火が灯る。
橘真紘――、奴の本当の姿がわからなくなる。傷心の女の心の隙につけ込んで賭けに勝っても、何とも思わないクズ男。しかも、情事の写真をネタに脅すような奴だ。蛇のように陰険で、獣の王のような残忍な一面を隠し持つ。しかも、自分の思い通りに事が進まなければ、途端に牙をむく。はっきり言って、顔が良いだけの性格最悪なクズだと思う。
……だけど、それだけが彼の本質なのだろうか?
彼の本質は、大人になりきれない子供なのかもしれない。欲望のまま欲しいモノを欲しいと言い、気に入らない事があれば癇癪を起こし、嬉しい事には全力で喜びを表す。
本当、大きな子供ね。
今まで誰にも指摘されず大人になったから、こんな捻た性格になってしまったのかもしれない。外面ばかり大人になって、内面は子供のまま。そんな不完全な彼の内面に母性本能が刺激され、胸がキュっと締めつけられる。
「ふふ、ふふふ……」
「何が可笑しいんだよ」
さっきまで笑っていた顔が途端に不機嫌になる。そんな姿に笑みが深まる。
本当、子供みたい。
「ちっ! 本当、自分の立場が分かってねぇなぁ」
脱力した身体に与えられた強烈な刺激が心に灯った温かな火を消し去る。
隘路を掻き分け侵入した指が内壁をズクズクと掻き荒らし、新たな快感を生む。抜き差しを繰り返す度に溢れ出した愛液を剥き出しの蜜芽に塗り込み、しごかれれば、叫声を止めることも出来なくなった。
思考が霧散していく。
心にわずかに宿った『橘真紘』に対する温かな想いも、いつしか消えていた。
ビクビクと震える身体は、とうの昔に限界を迎えていたが、強い刺激を与え続けられた脳は簡単には落ちてくれない。蜜道を穿つ指ですら届かない奥底が疼いて仕方がない。
「鈴香、俺が欲しいって言え」
蜜口に充てがわれた切っ先がドクドクと脈打つ感覚に、蜜道がうねり、さらなる蜜を溢れさせる。けれども、自尊心が堕ちることを良しとしなかった。
「ふふ……貴方こそ、私が欲しいのでしょ?」
その言葉を最後に私の思考は快楽の海に投げ出され沈んでいった。
コメント
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第12話読み終えたわ! 鈴香が初めて潮吹きして、しかも真