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あるふれが眠って1ヶ月
やっと病室には入れるようになった。
drs)…いつ目を覚ます…?
snm)……あるふれ、俺、手術してもらったから、もう目見えるよ。
snm)…綺麗だね……あるふれ…
hmt)……あるふれ、
もう、この家族に昔のような笑顔はなくなった。
代わりに、とめどない後悔と怒りが押し寄せてくる。
なぜ気づけなかった。なぜ気づこうとしなかった。
kznk)あるふれ……遅くなってごめん…
そっとカプセルのようなベッドのそばに、プレゼント箱を3つ
alp)…あるふれ、もう大丈夫だから…もう、あいつはいないから……
いくら呼びかけたって返事は来ない。
まだ死んでは無い。心電図の機械音がそれを伝えてくれる。
snm)…あるふれ……
触れたい。
drs)……頼むよ……
触れたい。
その肌に触れたい。
あんな会話が最期になんてしたくない。
drs)……あるふれ………きて…
hmt)……?、兄さん、
drs)……起きて……生きて……
drs)また……無邪気に笑って……
snm)…あるふれ、謝りたい…今までの2年間を…
alp)戻ってこいよ……な、
kznk)……誕生日だったのに…
本当なら、一番祝わなければならなかった。
計画の改名なんてどうでもいい。
drs)……あるふれ……
ガラスに覆われたあるふれに触れることは
叶わないのか
〜
あたたかい。
ここ、どこなんやろ…
幼alf)いたっ、!うぅ、っ…うえぇえんっ!
幼drs)あるふれ!
幼snm)あるふれっ、転んじゃったの?
幼hmt)痛かったな、びっくりしたな、
幼drs)大丈夫、もう大丈夫だよ。
幼alf)うぅ…いたいよぉ…
幼drs)そうだね、家に戻って手当しようか。
〜
昔の記憶か……
あたたかいな…
僕の意識は深いところに落ちてゆく。
alf)……
海に沈んでいるみたいだ。でも、あたたかい…
alf)……幸せ……
なんとなく、そう感じた。
「あるふれ」
ふと、声が響く。
alf)……どりす兄さん…
「あるふれ…」
alf)…しなみ兄さん……
「あるふれ!」
alf)はめつ兄さん……
「あるふれ、あるふれ…」
alf)父さん……母さん……
皆…泣いてるの?
どうして?
なにが悲しいの?
alf)……僕は…
続く