テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
古くない
まだ記憶に残る
優しい大きな手
下手だけど
落ち着く鼻歌
ラミ「…スースー…. °・○…」
「~~~♪ナデ…」
いつも香る暖かい匂い
大好きな彼等と暮らす日々
支え合える喜びを
分かち合える悲しみも
揺るがないと思いこんで
ラミ「…んッ……. °・○…」
「あれ?起こしちゃった…w」
ラミ「らぁ…スッ…」
手を伸ばしても
もう彼はいない
突きつけられる現実に
耐えられない
毎夜毎夜と泣いても
ラミ「……~ぁッ…らぁッ…ツー…」
ただ涙が渇くだけ
ガタゴト…
kyo「……チッ!」
ラミ「ぅ”ッ~…ぅあ”うッ!ドンッ!」
ut「めっちゃ暴れとんなぁ~w」
syp「男の方は大人しいんすけどね~…ポリポリッ…」
ut「んッ~…!麻酔薬打っとこかニコ」
syp「えッ…めんどッ~…ジトッ~…」
ut「でもこっちの方が手っ取り早いやろw」
syp「ほな、俺後ろの方行くんでスタッ…」
ut「……りょ~…フー🚬」
ut「にしても…ゾムがおらんで良かったなぁ…ボソッ」
ut「それだけでも幸運やろ…ジュッ~…!」
無慈悲に
煙草の煙は消えていく
kyo「……ラミ、あんま暴れたら跡残るで」
ラミ「…ぅ”ッ~!ジタバタッ!」
手足を拘束され
身動きが取れない
ラミは拘束される際に
抵抗として
煙草を吸ってた男に噛みつこうとした
それが原因で
口を布で縛られている
kyo「(クソッ…やっぱりちゃんと仕留めとくべきやったッ…」
kyo「(どうしよッ…多分この後一番暴れるんはラミやッ…」
kyo「(理性ぶっ飛んだラミを止めるのは俺でもなかなかッ…」
kyo「こんな時ッ…彼奴がおったらッ…グッ…!」
syp「ガチャ…」
ラミ「ブンッ!」
syp「危ないっすねぇ…パシッ!」
ラミ「フッ−…!フッ−…!」
kyo「何しに来たんや…ジッ…」
syp「あのねぇ~…この馬車壊したら俺等が怒られるやわぁ”…ジトッ…」
syp「せやから…パカッ…」
kyo「それなんやッ…」
syp「麻酔薬っす、まあと言っても…」
syp「激痛が脳に渡って気絶するんすけどね…w」
kyo「お前ッ!ガシャンッ!」
syp「あんた等がチーノをフルボッコにしたのと一緒でしょ?カツカツ…」
syp「ガッ!」
ラミ「んッ!」
kyo「ラミぃ”ッ!」
syp「口塞いでてもこんな暴れんねんなぁ…ジトッ…」
kyo「やめろッ!ガシャンッ!」
kyo「するんやったら俺にッ(((」
syp「はぁ”?うるさない奴にやってもなんの意味もないに決まってるやん…カリカリッ…」
こんな時、彼奴やったら
どうするんだろうか
俺はお前ほど先読みができひんから
何をしたらええんか分からん
なぁ、助けてくれ
kyo「……らっだぁッ…!」
kyo「…ッ!」
ラミ「フッ−…フッ−…!」
kyo「待てッ!ガッ!」
syp「だぁ”ッ~!さっきからなんやねんッ!💢」
kyo「俺がラミを静かにさせるッ!」
kyo「せやからッ…!」
syp「……ほんまやな?」
kyo「ほんまやッ!嘘はつかへんッ!」
syp「ほんなら黙らせてみぃや」
kyo「拘束具を一旦解いてほしいッ…」
syp「……逃げたらすぐ殺すからなカチャッ…」
kyo「ラミッ!バッ!」
ラミ「ぅ”あぁッ!」
kyo「ッ!」
kyo「ラミッ!ラミッ!」
いつも彼奴が歌ってた
優しい子守唄を思い出せ
kyo「眠らないでッ~…!」
kyo「優しい迷い子ッ…よッ~…!ギュッ~…!」
ラミ「ぁ”ッ…」
kyo「忘れず私をッ…思い出してぇッ~…!」
懐かしい歌
誰かが歌ってる
彼の子守唄
「ラ~ミ…きょーさんが困ってるよ~…ナデ」
「起きな…おまえなら大丈夫…」
ラミ「あぅ”ッ…ポタポタッ…」
kyo「愛しい愛しいッ~…」
kyo「迷い子よッ~…!」
ラミ「…ぁ”ッ…ウトウト.・°*○」
kyo「…寝たッ……良かったぁ”ッ~!ギュッ!」
syp「チッ…」
syp「ほんならおまえも大人しくしとけ…バタン…」
kyo「(あぁッ…一気に気が抜けッ…てッ…」
kyo「ドサッ…」
揺れる馬車が
揺籠のように優しく揺れる
二つの命は紡いで
わからぬ場所へと導かれる
静かな一つの総統室
窓から風が優しく流れる
甘い茶菓子の匂いが
外へと出ていく
1「……今回の件…俺とオスマンの上層幹部への報告がなかったぞ…」
2「ほんとめぅ~、もう少し”ほうれんそう”大事にしたらどう?ニコ」
茶会と言うには気が重く
気が重いと言うには優雅
3「なんせ…お前達は一番私の意見を却下するだろう?w」
1「当たり前や…なんせ相手は500年以上は生きとる人外やぞ?」
2「まだ温厚に生きとるんやったらの話…狂気的な殺人鬼集団と何の変わりもない…ジトッ…」
2「それに…どちみち、迎え入れるなら国民からの賛否も別れる、国が混乱に陥ったらどうするんや?」
3「だが…今現在、人外の力が必須なのも事実だ…コト」
3「数年前…人外の若王である青い鬼が死んでから…」
3「各地で人外の統一性が薄れている…」
3「一つの柱が壊れるだけで…世界はすぐに奈落の底へと落ちていく…カラン…」
チェス盤の上でクルクルと駒を弄ぶ
弾き飛ばされたチェスは数知れず
2「…それで?ほんまにこの計画を続行するんか?」
3「あぁ…コト」
3「異論は?」
1.2「「ハイル・グルッペン」」
新たな歯車動き出す…
2人の人外の運命はいかに___?
次回→彼 の 思 い 出
next→♡60
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!