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第十六章 「王都の植物使い」
王都フェルグラン。
巨大な城壁を前に、九人は立ち止まっていた。
pe「…大きい…!」
sn「アルカディアより大きいんじゃないですか…?」
tr「城もデカいなぁ」
kyo「王都なんやから当たり前やろ」
md「ヒト、イッパイ…」
ru「さすが王都だな」
cn「迷子になりそう」
rd「なるなよ」
cn「俺、迷子になったら迎えに来てくれる?」
rd「自力で戻れ」
cn「冷たい」
そんなやり取りをしながら、九人は王都の門へ向かう。
門番に王都への招集状を見せると、すぐに通された。
しかし─
門をくぐった瞬間。
─ヒュッ。
冷たい風が吹いた。
rd「…」
kr「今の…」
sn「感じた」
pe「何をですか?」
sn「魔力です」
snが周囲を見回す。
sn「ほんの一瞬だけ、変な魔力が流れた」
rd「第二の試練かもしれないな」
kyo「門くぐった瞬間に始まるって書いてあったもんな」
tr「よし!どこからでも来い!」
pe「声が大きい!!」
そのとき。
─ドンッ!
pe「わっ!?」
誰かがpeにぶつかった。
??「あ、ごめん!」
pe「いえ、大丈夫─」
peが顔を上げる。
そこにいたのは、一人の少女だった。
緑色の髪。
肩には小さな植物の入った袋。
そして、アルカディアの制服。
少女は九人を見て、少し驚いた顔をした。
??「…あれ?」
rd「アルカディアの生徒か」
少女「うん。君たちもアルカディア?」
pe「はい!俺たち、王都からの依頼で来たんです!」
少女「そっか」
少女は九人を見回す。
そして、少しだけ首を傾げた。
少女「…もしかして、黒羽を追ってるの?」
九人の空気が変わった。
kr「…なぜそれを?」
少女「やっぱりそうなんだ」
少女は困ったように笑った。
少女「最近、王都で黒い羽根を見たって話が出てるから」
rd「貴方は何者ですか?」
少女「あ、ごめん。自己紹介してなかったね」
少女は一歩下がり、軽く頭を下げた。
少女「私はリナ。アルカディアの3年生だよ」
pe「3年生!?」
sn「先輩だったんですね」
リナ「うん。君たちは1年生?」
pe「俺とsnは1年生です!」
tr「俺は3年!」
リナ「えっ」
tr「どうしました?」
リナ「…同級生だったんだ」
tr「はい!」
kyo「trさん、見た目で判断されとるで」
tr「そうですか?」
リナ「ごめんね。なんとなく先生かと思った」
tr「先生!?」
pe「ぷっ…w」
tr「笑うな!!」
リナが小さく笑う。
その様子を見て、krが尋ねる。
kr「リナ先輩。黒羽について、何か知っているんですか?」
リナの表情が少し変わった。
リナ「…少しだけね」
彼女は持っていた袋から、一枚の葉を取り出した。
すると葉が淡く光る。
リナ「私、植物魔法を使えるんだ」
md「ショクブツ…」
リナ「植物ってね。人が通った場所に残った魔力を、少しだけ覚えてることがあるの」
sn「…魔力の痕跡を調べられる?」
リナ「そういうこと」
リナは地面に葉を置いた。
リナ「《リーフ・センサー》」
葉から細い光が伸び、地面を這うように広がっていく。
しばらくすると─
一本の黒い線が浮かび上がった。
pe「これ…!」
黒い線は、王都の中心へ向かって伸びている。
kr「黒羽の魔力…?」
リナ「多分ね」
rd「リナ先輩。この先に何がある?」
リナ「王都の旧市街」
kyo「旧市街?」
リナ「昔は人がたくさん住んでたんだけど、今はほとんど使われてない場所だよ」
cn「…怪しい」
ru「確かに」
rd「行こう」
リナ「待って」
rdが振り返る。
リナ「私も行く」
rd「…危険だぞ」
リナ「分かってる」
リナは少し笑った。
リナ「でも、私も黒羽について調べたいことがあるから」
その言葉に、krが反応する。
kr「…調べたいこと?」
リナ「うん」
一瞬だけ、リナの目から笑みが消えた。
リナ「昔、王都で起きた事件についてね」
rd「事件?」
リナ「…ううん。今はまだいいや」
リナは再び笑った。
リナ「まずは旧市街へ行こう」
九人は顔を見合わせる。
pe「…どうします?」
rd「…」
rdはリナを見る。
そして、
rd「分かった。一緒に来てくれ」
リナ「ありがとう」
こうして─
十人目の仲間が、”一時的”に加わった。
しかし。
その頃─。
王都の旧市街。
誰もいないはずの建物の中で、黒い羽根が一枚落ちた。
そして─
その羽根の下に、小さな文字が浮かび上がる。
『第二の試練、開始』
─第十七章 「第二の試練」へ続く。
ついにオリキャラ登場しましたねぇ
多分これからオリキャラめちゃくちゃ増えてくんで名前とか覚えるの大変だと思うけど、まぁ頑張ってくれよな☆
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