ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ
高校2年生の朝には耳障りなアラームで目を開ける。
「はぁ…」
いつもどうりのため息をつき、
バサッ、カチャカチャ、プチ、プチ
いつもどうり学校の支度をし、
モグモグ
いつもどうりの食事を取る。
その後部屋の戸締りを確認した後、家を出て、いつもの学校への道を辿る。
そしてそのうち…
「やっほ!相変わらずつまんない顔して歩いてんね!」
「そっちこそ…能天気な面してんな…真緒(まお)」
「でしょ?私はいつだってポジティブなんだ(ドヤ)」
「能天気は褒め言葉じゃねーぞ」
こうやって挨拶代わりのくだらない会話を交わす。
こいつは由実真緒(よるみまお)頭がいいのかバカなのかよく分からん奴だ。一応、クラスメイトで唯一と言える友達(?)でもある。
「そういや見た?「神学」のテストの範囲」
「あ…」
「過去存在した「六神様」の所だって」
「(絶望の表情)」
なんでこうも苦手分野にぶち当てられるのか
「まぁ…頑張れよ?君は、ね?(ニコッ)」
わざとらしい笑顔でこちらを見る
「腹立つから1回ぶん殴っていいか?」
「ドードー、落ち着きなされ。暴力はダメだよ?神様が見てるんですから。」
「暴力を振るわせるような原因を作ったのはだァ〜れ!?」
「ほ〜ら、そんな事言ってるくらいなら歩きながらでも教科書読んだらどう?」
「ぐ…くそ…」
ったく…自分がちょいと出来るからって…(ギロッ)
「おや、何処からか熱い視線が…?やはり私可愛かったか〜???」
「やっぱり1回ぶん殴っておくか…?」
やはりコイツには天罰が必要かもしれん。
そんな世界で最も下らない会話をしている間に学校。気だるさが増す授業が待っている。
ここまでが俺の日常のプロローグ。アイツのせいで学校の中まで忙しくなるのはまた別のお話…ってやつだ。
ん?俺は誰だって?
あぁ自己紹介がまだだったっけか。
俺は白下想志(しらもとそうし)。
ただの高校生だよ。
「こうなる前まではな」
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