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「得意な事を探すって何をするの?」
僕は父さんに聞いた
「教会の人がお前のステータスを確認してくれる..それを元にしようと思ってな」
「父さんや母さんの期待通りじゃないかもしれないよ?」
父さんはちょっと間を空けて口を開いた
「いや、きっと大丈夫だ」
数分後教会の人が家にやってきた
何かを唱えている様だがよくわからなかった…
数分して詠唱が終わり母さんに聞く
「僕のステータスはどうでしたか?」
…
答えは予想通りだった
やはり出来損ないなのだろう..そう思いながら顔を上げると
「「凄いじゃない!/ないか」」
「え?」
僕は困惑した、呆れていると思ったがなんと嬉しそうだったのだ
脳内整理を使うが上手くまとまらない…困惑している僕に母さんは話しかけた
「貴方はとても優秀な子よ…アレク」
「どんな、ステータスか教えて欲しいか?」
父さんは嬉しそうに母さんに続いて口を開いた
「は、はい..」
父さんからの質問には普通に答えた
「弓 槍 盾はめちゃくちゃ低い..だが、剣術と魔法はSだ‼︎ 魔力 体力 攻撃はAで凄いぞ‼︎‼︎」
父さんが大きく声を発した後、母さんは僕に抱きついてきた
そして、こう喋った
「生まれて来てくれてありがとう」と
♦︎ ♦︎ ♦︎
あの日から数日が経ち、今日から訓練が始まった
父さんは剣 母さんは魔術を交互に教える物だ..1日に剣と魔術を程よいバランスで鍛える
最初は引き篭っていたせいで、筋肉量も少なく魔術は1発が限界だった
だけど、今は筋肉がつき魔術は何回か使える様になった
気配察知と脳内整理のお陰で、周りの景色が白黒で見える様になった
魔力の制御が前よりも簡単になり、楽しく取り組めた
知らない間に僕は盲目の苦しみから解放されていたのだ
1週間後
体つきは良くなり、魔法を覚える事もできた
2つのスキルがSのお陰で直ぐに物にした
ステータスは前よりも変わり、見間違えるほどだ
最初は二つのスキルしかなく、それ以外の特徴的なものがなかったのだが今は違う
アレク・ベアトリクス
種族 人種
魔力A 体力A 攻撃A
剣術S 弓術D 槍術C
盾術C 魔法S
魔法スキル 炎魔法初級 雷魔法初級 回復魔法初級
気配察知 脳内整理 魔力操作 詠唱破棄
剣術スキル スラッシュ ハイスラッシュ クロスラッシュ
「だいぶ成長したな」
父さんは嬉しそうに俺のステータスを確認していた
そして、頷きながら一言口にした
「そろそろか…」
「アレク」
真剣そうな声がし、その方向を向くと
「今日の夜、お前に話したいことがある..リビングに来てくれる」
いつもふざけている父さんが真剣なので、驚きながら返事をした
その後、ゆっくりと部屋を出て行き一階へ降りていった…
「話ってなんだろうか?…」
そして夕方になった頃、庭で素振りをしているのをやめリビングへと向かった