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こんにちは、僕はキガ。お偉いさんの中じゃ雑魚の部類にはいる一応人魚だよ。僕は仕事になったら絶対長引くタイプだから仕事人魚だなんてお偉いさん達にはいじられる、実際そうだから言い返さないけど。オクタヴィネル寮生はみんなモストロラウンジで働いてるのに僕だけ何もやらないって気まずいから努力の寮長と双子が居ない時は僕が責任者になる立ち位置として働いてる。対価は賄いとかそういうので構わないといったのに給料に上乗せされるのは不服。ただ混んでたりしたら優先的に動いたりうるさい客に笑顔で急所蹴り上げたりしてるだけなのに…お偉いさんだからって上乗せされてるのかな…それは嫌だな…
さて、モストロラウンジのVIPの場所で休憩としてドリンクを飲んでいる僕がなぜそんな話をするかと言うと…運悪く寮長は会議、副寮長と気まぐれくんは部活に行って今はクレーム客が暴れているとの事で寮生が怯えながら僕に助けを求めた。別に忙しくもないしいいけど僕みたいなゴミがお客さんの相手をしてもいいのかな…お客さん汚れちゃうよ?とりあえず行くと、思っていた10倍騒がしい。 騒ぐクレーム客に対応しているのはバイトに入っていた異世界から来たと言われる噂の監督生さんのようで、ひたすら謝罪を繰り返している。にしてもこの客うるさい。さんだなんて敬称はつけない方がいい
客「支配人を出せ!」
キガ「支配人代理のキガと申します。いかがなさいましたか」
客「代理だと?!本人を出せ!どうしたもこうしたもあるか、こいつが俺の皿に虫を入れたんだ、ホラ!」
そう差し出されたスープには確かに蝿の死骸がびっしりと入っていた。一応監督生さんを見ると、顔を真っ青にして全力で首を振っている。まあたまにいるか、こういう迷惑なクレーマー……とため息を飲み込んで笑顔を作る。
キガ「申し訳ございません。今すぐに新しいものと取り替えますので、」
客「んなこといいからそいつを一発殴らせろ!」
キガ「そのようなことはさせられません。ただいま新しいスープを、」
客「…………チッ、うるせえなぁ」
客「お客様は神様だろうが!!」
キガ「 」
自分の呟いた声はいつもの数倍低くて、でもそれすら気にならないほどに気が立っていた。目の前のそれ以外が見えないほどに視界が狭くて、瞳孔が収縮しているのがわかった。全ての出来事がどこか他人事だった。黒い感情が俺を覆った。 こいつは護るべき存在ではない、ただのゴミか?けれども誰かの声を思い出した。
(いくら慈悲を渡そうとも神を語る偽物は居るべきじゃない。そう思うならば贈り物をするといい。貴様の贈り物、周囲にはさぞかし怯えられるだろうがな。後先をしっかり考えろ、飢餓。)
……落ち着く、タダでさえ価値がないのに感情を制御できないのはもはやスクラップ場で粉砕機に突っ込まれるレベルにまで跳ね上がるのはよくない。ここで能力を使うのは流石に問題児を否定できなくなる。ふぅ…
キガ「そうですか……自称神様を名乗るのであればそのスープに入っている蝿の仲間入りにしてあげましょうか?今はモストロラウンジの代理人ですが、これでも本物の元神様と面識があるのですよね…その発言ですと、どう料理されても文句は言えませんよ?おや?顔色が随分と悪くなりましたね?これではスープの食材には出せそうにありませんし、僕の手下と部下へ土産としての食材にでも使いましょうか。ご提供ありがとうございます、自称神様。それでは、解体のために1度奥へお越しいただきます。従業員さん達はお仕事を続けて。あ、自称神様の相手をしてる間に何か問題でも起こしたりしたら…分かる?」
笑顔で言い切って客を引きずりながらVIPへ運ぼうとするとまた”俺は客だから神だ”など言い訳がすごく見苦しいから「そんなに暴れられたら四肢から解体せざるおえなくなりますので、私としても食材の質は下げたくないのですが…致し方ありませんね」と残念そうに言ったらピクリとも動かなくなったからすごく運ぶのが楽になった。ちなみに、神様についてのことも部下と手下の事も実話だけど、この自称神様を部下の土産にしたかは秘密。まぁ後日NRCでそのことについて噂にはなったけど。あ、努力の寮長からは何故か給料少し多めに貰った。やっぱり媚び売られてる?